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学習目標(到達目標) |
具体的な財務会計の諸問題をケーススタディとして、つぎの3つを目標とします。
① ケーススタディの検討から、財務会計は「実践的な能力」を取得す ること、
② ケーススタディの検討から、財務会計は問題を探り出す「分析的な 能力」を学ぶこと、
③ ①と②の検討から、「財務会計理論を体系的に学び直す能力」を獲 得すること。 |
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授業概要(教育目的) |
私の税理士試験委員の時の採点の経験で、財務諸表論を「暗記の科目」のように、会計基準をそのまま記憶するものだと考えている受験生がかなりいることを知りました。
財務会計は覚えるのではなく、財務会計の問題を検討する中で、おのずから会計基準をささえる概念を学び、その意味するところが身につくはずです。それを目的とします。
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 以下の財務会計の問題に関連する、5つほどの具体的なケースをもとに、原則として1ケースをつぎの観点から3回ほど検討します。
① 問題の概要、② 問題点とそれにかかわる会計基準の検討、③ 全般的な検討。 | | 第2回 | 収益の認識時点はいつか:
| 国際財務報告基準(IFRS)で問題になっている収益の認識に係わる会計基準が、わが国の経営にどのような影響をおよぼすのか、という観点から様々なケースをもとに検討します。 | 第3回 | 財務会計をキャッシュフローからとらえる | 財務会計の基本原理でもある「配分と評価」について、キャッシュフローの観点からとらえ直します。 | 第4回 | 減価償却費と減損を考える | 上述した「配分と評価」の具体的な問題として減価償却費が問題となりますが、それと関連させて減損について検討します。
減損の評価問題はさまざまな企業で問題になっていますので、それをもとに講義します。 | 第5回 | 負債の会計問題を検討する | 貸方の問題である負債会計は、いま非常に現代的な問題です。ポイントや退職給付などの問題からはじまり、「負債と資本」の区分が難しい問題まで争点になっています。 | 第6回 | 資本-純資産-の問題を考える | 上述した負債の会計問題とからめて、今度は資本をめぐる問題について検討します。
それは東京電力の原発事故にかかわる株主と債権者、そして消費者の持分の問題にまで展開されています。 | 第7回 | | | 第8回 | | | 第9回 | | | 第10回 | | | 第11回 | | | 第12回 | | | 第13回 | | | 第14回 | | | 第15回 | | |
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授業形式 |
私がえらんだケースをもとに、上述した目標にむけて、まずはケースの概要についてのレジュメをもとに私が講義し、つぎに問題を明らかにして、具体的な会計基準について国内基準ならびに国際財務報告基準(IFRS)をはじめとする国際基準を参照にしながら、その意味するところについて検討します。 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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講義態度
(出席)
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その他
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合計
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0% |
0% |
0% |
70% |
30% |
100% |
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評価の特記事項 |
とくにありません。 |
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テキスト |
テキストは使用せず、毎回、私が作成するレジュメをもとに検討します。 |
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参考文献 |
ケーススタディの内容に対応させて、指示する予定です。 |
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オフィスアワー(授業相談) |
メールなど、適宜使用して対応する予定です。 |
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事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
とくにありません。 |