講義名 経済統計学Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 木2
単位数 2

担当教員
氏名
川﨑 茂

学習目標(到達目標) 経済統計に関する主要な国際統計基準について,その内容と仕組みを理解し,それに基づいて各種の経済統計を適切に活用する能力を習得することを目的とする.
授業概要(教育目的) 主要先進国の経済統計の精度及び国際比較可能性を検討するため,主要経済時計に関する国際統計基準に関する英文の文献を輪読し,主要国の経済統計における同基準の適用状況とその結果を考察する。このため,IMFの公表するSpecial Data Dissemination Standardの対象とする種々の統計基準の英文資料を輪読し,その内容を理解するとともに,各国の統計における適用状況を検討する。
授業計画表
 
項目内容
第1回序論 国際統計制度と統計基準国際統計制度の成り立ち及びその中での統計基準の役割について解説する.
第2回Special Data Dissemination StandardIMFのSpecial Data Dissemination Standardについて学び,そのデータベースを概観する.
第3回Labor Market Statistics (1)労働市場に関する国際統計基準を学び,各国の統計の作成の実態を検討する.
第4回Labor Market Statistics (2)労働市場に関する主要国の実際の統計データを分析する.
第5回Price Indices (1)物価指数に関する国際統計基準を学び,各国の統計の作成の実態を検討する.
第6回Price Indices (2)主要国の物価指数の実際の統計データを分析する.
第7回Production Indices (1)鉱工業生産指数に関する国際統計基準を学び,各国の統計の作成の実態を分析する.
第8回Production Indices (2)各国の鉱工業生産指数の実際の統計データを分析する.
第9回Balance of Payments Statistics (1)国際収支統計に関する国際統計基準を学び,各国の統計の作成の実態を検討する.
第10回Balance of Payments Statistics (2)各国の国際収支統計の実際のデータを分析する.
第11回Government Finance Statistics (1)財政統計に関する国際基準を学び,各国の統計の作成の実態を検討する.
第12回Government Finance Statistics (2)各国の財政統計の実際のデータを分析する.
第13回演習(1)SDDS,主要国際機関及び各国の統計データベースを使用して,総合的な分析演習を行う.
第14回演習(2)分析演習の結果を発表し,それについて検討を行う.
第15回まとめこの科目で修得した内容を確認し,残る疑問について解説を行う。
授業形式 初回,テキスト及び関連資料について基本的事項を解説した後,2回目以降は受講者による輪読及び演習を中心に授業を進める。受講者の積極的な発表及び質疑応答を期待する。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 各回における報告や課題に対する結果及び期末に提出するレポートにより評価する.
テキスト IMF "The Special Data Dissemination Standard" (http://dsbb.imf.org/Pages/SDDS/Overview.aspx)
参考文献 IMFのSDDSのウェブサイト等に掲載されている国際統計に関する資料を参考文献として用いる.http://dsbb.imf.org/pages/sdds/home.aspx
オフィスアワー(授業相談) 火曜日 16:30-18:00
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 履修に当たっては,上記の教材や授業中に提示する資料・参考文献等を予習し,輪読に積極的に参加してください.