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学習目標(到達目標) |
本講の学習到達目標は、主として、ポスト・ケインジアンの成長論を含む新古典派成長論の理解を通じて、成長の源泉は資本蓄積、人口増加、および技術進歩にある、ということの認識を得るところまでである。 |
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授業概要(教育目的) |
本稿の教育目的は、数学的な経済成長理論の把握にあるから、この経済は何%で成長するか、あるいは何%で成長すべきか、という議論をできるようにすることである。 |
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | コブーダグラス型生産関数を基礎とする
新古典派成長理論 | パラメーター, 分配率,弾力性 | 第2回 | 〃 | 資本蓄積過程は定常状態に収束する。なお、今回は前期の15回の項目のまとめに相応する。 | 第3回 | 技術進歩を含む新古典派成長理論 | 当モデルの基礎の生産関数は Y=F(K,AL)である。
ハロッド中立的技術進歩の導入。資本蓄積率=人口増加率=技術進歩率 | 第4回 | 限界生産力説的巨視的分配モデル | 代替の弾力性,資本集約度の深化,
労働節約的技術進歩 | 第5回 | Wicksell的成長の理論 | 生産期間を強調するこのモデルにおける長期均衡は、新古典派モデルと類似する。 | 第6回 | Learning Model | 学習・経験を積むことによる収益逓増を示す生産関数において、Leaning effect が大であればあるほど、所得の成長率も高くなる。 | 第7回 | 成長過程における「土地」の役割。 | コブ=ダグラス型の生産関数Y=F(K,A(t)L,N)においては、換言すれば技術進歩が存続するかぎり、「土地」1単位あたりの所得,つまり,地代は正で上昇する。 | 第8回 | 内生的成長論 | 収穫逓増の仮定を導入したローマー・モデルを検討する。 | 第9回 | 〃 | ローマーの成長モデルは,新知識の創出活動を内生化したもので,研究開発が盛んで,金利が低く,人的資本が多ければ多いほど,成長率が高くなることを示す | 第10回 | 貨幣的成長モデル | 貨幣的成長モデルの成長率は実物的成長モデルのそれより低い。貨幣の非中立性。 | 第11回 | 資本蓄積の黄金律
| 消費を最大にするには,均斉成長経路上で,成長率=利潤率,貯蓄率=利潤分配率,貯蓄=利潤の諸均等式が満たされなければならない | 第12回 | 最適成長理論 | 最適成長経路とは,社会的効用を最大化する実現可能な成長経路のことである
厚生最大化の諸条件は,ポントリャーギンの最大原理によって,導出される | 第13回 | 〃 | 位相図においては、最適成長経路は、定常均衡成長状態を意味する鞍点均衡点に収束する二本の成長経路である | 第14回 | 新古典派モデルの経験的適用 | 投資率あるいは貯蓄率の変更は一時的に成長率を高め、さらに成長水準を引き上げる。 | 第15回 | まとめ | 資本蓄積の制御については、ターン・パイク定理を検討しなければならないであろう。 |
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授業形式 |
通常は講義形式で行うが,場合によっては相互のディスカッションを行います。また,毎回レジュメをEcolinkにアップロードするので,各自印刷してじさんすること。 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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授業への
参画度
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その他
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合計
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0% |
50% |
50% |
100% |
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評価の特記事項 |
週毎のディスカッションを最重要視します。 |
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テキスト |
毎回レジュメをEcolinkにアップロードします。 |
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参考文献 |
Readings in the Modern Theory of Economic Growth,edited by
Joseph E,Stiglitz and Hirofumi Uzawa. |
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