講義名 中国経済論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 火2
単位数 2

担当教員
氏名
曽根 康雄

学習目標(到達目標) この講義のテーマは「中国のマクロ経済運営と経済管理」である。広義の体制移行期にある中国が,高度成長,経済制度の改革,社会安定のバランスを保ちながら経済運営を行ってきた課程を考察し,今後もこのバランスを維持しつつ経済・社会の発展を持続することが可能であるかどうかを問うのが狙いである。





授業概要(教育目的) 中国の経済システムの形成過程を考察し,様々な分野の経済制度の改革が,経済発展および社会安定に対し短期的・中長期的にどのような影響を及ぼしてきたか,に焦点を当てる。また,経済・社会環境の変化への政策対応について過去の事例を考察し,中国の経済政策の意思決定を左右する要因,個々の政策の意図と結果のギャップについて検討する。





授業計画表
 
項目内容
第1回講義の概要
第2回アジア通貨・金融危機と政策対応
危機の原因
第3回アジア通貨・金融危機と政策対応
通貨下落の予防策
第4回アジア通貨・金融危機と政策対応
輸出依存からの脱却戦略
第5回国際資本移動の変化と政策対応
WTO加盟までの交渉経緯
第6回国際資本移動の変化と政策対応
WTO加盟による資金フローの変化
第7回国際資本移動の変化と政策対応
「走去出」の実像
第8回資本市場改革
非流通株問題
第9回資本市場改革
非流通株の解消策
第10回資本市場改革
資本市場の発展を阻害する要因
第11回資産価格高騰と政策対応
不動産価格高騰の原因
第12回資産価格高騰と政策対応
不動産価格安定策とその評価
第13回グローバル金融危機と政策対応
景気刺激策の発動
第14回グローバル金融危機と政策対応
政策対応の問題点
第15回講義の総括
授業形式 各テーマについて説明を行った上で,指定した文献(学術書・論文等)について,受講者に発表をしてもらい,その発表をもとに討議を行なう。日本語以外に英語または中国語の文献を使用することもある。

評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 授業態度,発表,レポートにより総合的に評価する。
テキスト 授業時に適宜指示する。


参考文献 授業時に適宜指示する。


オフィスアワー(授業相談) 原則として月曜日3限,火曜日2限・6限。研究室を訪問の際は,事前にメールまたは電話などの方法でアポをとること。