講義名 日本語表現A ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月2
単位数 4

担当教員
氏名
中尾 真樹

学習目標(到達目標) 1.大学のレポートの形式を身につける。
2.自分の意見を論理的な文章としてまとめることができる。
3.自分の意見と客観的事実を明確に区別し、自分の論を組み立てられるようになる。
4.ネットや文献の情報にはかたよりがあることを理解し、適切に利用できるようになる。
5.大学生、社会人として適切な文章表現ができるようになる。
授業概要(教育目的)  自分の意見を他者に正確に伝える文章を書くのは、簡単なことではありません。自分自身が理解していることは、他者も当然同じように理解すると考えてしまいがちです。しかし、なにげなく書いた言葉が、自分では考えもしなかったような受け取り方をされて大きな騒ぎになるというケースが、世間で頻発しています。文章に限りませんが、言葉を発する時には、それが他者からどう受け取られるかを意識する必要があります。
 この授業では、意見文を中心に、わかりやすく誤解の生じにくい文章を書く練習をします。
授業計画表
 
項目内容
第1回作文とレポート・論文の違い
"高校までの作文とレポートの違いを理解する。
【事前学習】2時間
高校までに学んだ作文・小論文の書き方を復習する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第2回題材の選び方(1)
"自由や中東平和など、あまりに大きなテーマを選ぶと、自分の意見をまとめるのが難しく、一般論になってしまうことを理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第3回情報源を広くもつ
考え方、ものの見方を広げるため、ふだんから新聞・雑誌・ネットニュースに親しむことの重要性を理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第4回レポートの構成
"レポートの構成には、起承転結などさまざまなタイプがあるが、結論を先に書くスタイルをまず身につける。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第5回原稿用紙の使い方
"括弧類や句読点など、各種記号の表記法を復習する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第6回句読点の使い方
"とくに読点(、)の打ち方が不自然な学生が多いので、適切な使い方を身につける。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第7回文体の使い分け
"敬体(です、ます)と常体(だ、である)の違いを理解し、レポートでは常体を使用する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第8回文末表現
"文末に「~と思う」「~と考える」を多用すると論旨が曖昧になるので、文末表現を工夫する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第9回適切な語彙
"話し言葉と書き言葉を峻別することの必要性を理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第10回基本は短文
"一文を長くすると論旨が曖昧になることを理解し、50字までの短文で文章を構成できるようにする。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第11回事実と意見
"事実と意見の峻別は意外に難しいことを理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第12回明言すること
"論旨を明確にするため、遠回しな表現を避けるべきであることを理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第13回ひらがなと漢字
"「更に」「為に」など過剰な漢字表記を避けるべきであることを理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第14回論理的に書く
"感情や印象に基づいた表現を排除し、論理的客観的な記述に終始することを身につける。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第15回試験と解説
"時間内に小論文を書く。後半は解説。
【事前学習】2時間
これまでに学んだことを復習する。

第16回レポートには資料が必要
"レポートには、自分の考えを裏付ける客観的な資料を添える。
【事前学習】2時間
前期に配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第17回一次資料と二次資料
"一次資料と二次資料の違いを理解し、明確に使い分ける。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第18回一次資料の活用
"統計など一次資料によって、自分の意見を補強できるようにする。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第19回二次資料の活用
"一次資料を用いて他者が立てた論を踏まえて、自分の論を組み立てる方法を学ぶ。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第20回引用の表示
"自分の考えを述べた部分と引用部分がはっきり区別できるよう、適切に表示する方法を学ぶ。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第21回引用元の表示
"どんなに有用な資料も、引用元を明記しなければ効力を失うことを理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第22回注の書き方
"注をうまく使って本論をスマートにまとめる方法を学ぶ。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第23回参考文献リスト
"注と参考文献リストの違いを理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第24回レポートの形式
"表紙、タイトル、注、参考文献リストなど、標準的なレポートの形式を整えられるようにする。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第25回題材の選び方(2)
"多くの人が論じているテーマの方が、それらを踏まえて自分の論を立てやすいことを理解する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第26回資料の探し方(文献)
"図書館などを活用して文献資料を探す方法を知る。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第27回資料の探し方(インターネット)
"インターネット上の資料の探し方を知る。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第28回情報の落とし穴
"ネット情報だけでなく、文献資料であっても、情報には必ず偏りがあることに留意する。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第29回コピペはなぜいけないか
"引用とコピペの違いをわきまえる。
【事前学習】2時間
前回配布したプリントを熟読する。
【事後学習】2時間
授業で学んだ事柄に留意して400字の文章を書く。"
第30回試験と解説
"時間内に小論文を書く。後半は解説。
【事前学習】2時間
これまでに学んだことを復習する。"
授業形式 はじめに文章表現に関する講義を行う(約50分)。残りの時間は学生の発表とディスカッションにあてる。
毎回、担当の学生は自分が興味のある時事問題などについて資料を配付し、内容を紹介した上で意見を述べる。その後、発表内容についてクラスでディスカッションする。発表者以外の学生は、この問題について自分の考えを400字詰め原稿用紙にまとめ、次回授業時に提出する。教員はこれを添削し、次の週に返却してコメントする。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 40% 0% 40% 20% 100%
評価の特記事項 出席と毎回の提出物を重視する。未提出が多い者には単位を与えない。
テキスト 授業時に配布する。
参考文献 授業時に紹介する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 文章は書かなければ上達しません。逆に、何度も書いていれば必ず上達します。したがって、出席と宿題の提出状況を最重要視します。