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学習目標(到達目標) |
1. 単なる感想文ではなく, 根拠に基づいて, 説得力のある論理的な文章を書くことができる。
2. 自分とは異なる立場の意見に目配りし, 自分の文章に活かすことができる。
3. まとまった長さの文章を適切に読解し, それに対する意見を整理できる。
4. 資料を効率的に探し、適切に使用することができる。
5. 効果的なプレゼンテーションを行うことができる。 |
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授業概要(教育目的) |
高校までの学習とは異なり, 大学生には自分の意見を論理的に組み立て, 説得力のある文章にまとめて主体的に発信する能力が求められる。それと同時に, 独りよがりな意見に陥らないために, 他者とのコミュニケーションを図っていくことも大切である。そのためには, 自分の文章を効果的に書くだけでなく, 他者の文章を適切に読み解くという作業もまた不可欠となる。本授業は, これらの双方向的な営みを意識しながら, 学術的なレポートを作成する能力を養うことを目的とする。 |
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ガイダンス | 本科目の目的, 授業の進め方, 文章表現の基本的な考え方などについて説明する。
【事前学習】 2時間
高校までに学んだ文章表現法について振り返る。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容について, 自分なりにまとめ, 復習しておく。 | 第2回 | 文章表現の基礎1 | 原稿用紙を使うための規則, 句読点の位置など, 文章を書くための基本事項について確認する。
【事前学習】 2時間
高校までに身につけた文章表現のルールについて, 振り返っておく。
【事後学習】 2時間
指定されたテーマに沿って, 短い文章を書く。 | 第3回 | 文章表現の基礎2 | 文章のあいまいさをなるべく減らし, 主張を明快に述べる方法について学ぶ。
【事前学習】 2時間
第2回の課題文が, 授業内容を適切に反映しているか確認する。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容に従って, 第2回の課題文を書き直す。 | 第4回 | 文章表現の基礎3 | 一文の適切な長さについて学び, 矛盾や難解さを避けるための方法を知る。
【事前学習】 2時間
自分にとって読みやすい文章を探し, 一文の長さを調べておく。
【事後学習】 2時間
指定されたテーマに沿って, 短い文章を書く。 | 第5回 | 文章表現の基礎4 | 話し言葉と書き言葉の違いを確認し, レポートに適した言葉遣いを学ぶ。
【事前学習】 2時間
第4回の課題文が, 授業内容を適切に反映しているか確認する。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容に従って, 第4回の課題文を書き直す。 | 第6回 | 文章表現の基礎5 | 文章全体を矛盾なく構成するために, アウトラインの作成について学ぶ。
【事前学習】 2時間
第5回授業にて配布された文献を読み, どのような構成になっているかを考えておく。
【事後学習】 2時間
指定されたテーマに沿って, ある程度の長さの文章を構想する。 | 第7回 | 文章表現の基礎6 | 文章の内容に従って, 適切に段落分けを行うことを学ぶ。
【事前学習】 2時間
段落分けの考え方について, 高校までに学んだことを確認しておく。
【事後学習】 2時間
第6回・7回の授業内容を活かし, ある程度の長さの文章を書く。 | 第8回 | 文章を読み合う1 | 第7回の課題文をランダムに交換し, その文章を形式・内容の両方から評価する。
【事前学習】 2時間
第7回の課題文を, 読み手の立場を考えて自分で読み直しておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業で得られた評価を読み, 第7回の課題文を書き直す。 | 第9回 | 文章を読み合う2 | 第8回の課題文をランダムに交換し, それに対する自分の意見を組み立てる。
【事前学習】 2時間
第8回の課題文を, 読み手の立場を考えて自分で読み直しておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業で組み立てた意見を, 文章にまとめる。 | 第10回 | 資料の要約と読解1 | 指定された文献を読み, 適切に要約・読解するための方法を学ぶ。
【事前学習】 2時間
文献を第9回で指定するので, あらかじめ目を通しておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, 文献の要約を作成する。 | 第11回 | 資料の要約と読解2 | 指定された文献の読解を通じて, 新たに解決すべき問題の見つけ方を学ぶ。
【事前学習】 2時間
文献を適切に要約できているか, 第10回の授業内容に即して確認しておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, 第15回で提出する意見文の主題を設定する。 | 第12回 | 意見文の執筆1 | 意見文の本論の組み立て方を学ぶ。
【事前学習】 2時間
自分の意見とその根拠, 想定される反論などを整理しておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, 意見文の本論を書き進める。 | 第13回 | 意見文の執筆2 | 意見文の効果的な導入および結論の付け方を学ぶ。
【事前学習】 2時間
意見文の執筆を進める。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, 意見文の序論・結論を書き進める。 | 第14回 | 意見文の執筆3 | 文章全体の整合性がとれているかどうか, 確認すべき点を学ぶ。
【事前学習】 2時間
意見文の執筆を進める。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, 意見文を完成させる。 | 第15回 | 中間まとめ | 完成した意見文を提出し, 前期の授業内容を振り返る。
【事前学習】 2時間
課題の提出に備えて, これまで学習したことが反映されているかどうか確認する。
【事後学習】 2時間
前期の授業内容を復習しておく。 | 第16回 | レポートの形式1 | 前期の授業内容を確認した上で, 学術的なレポートの書き方について学ぶ。
【事前学習】 2時間
前期の配布資料や, これまでに提出した課題文を読み直しておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を復習する。 | 第17回 | レポートの形式2 | レポートに不可欠な, 参考文献の引用や注記の方法について学ぶ。
【事前学習】 2時間
前回の配布資料を読んでおく。
【事後学習】 2時間
指定された形式で, 注記および参考文献リストを作成する。 | 第18回 | 資料の探し方1 | レポートを書くための図書資料の探し方について, 図書館での実習を行う。
【事前学習】 2時間
図書館の利用方法や資料配架の形式を確認しておく。
【事後学習】 2時間
指定されたテーマに関する資料を集め, 参考文献リストを作成する。 | 第19回 | 資料の探し方2 | レポートを書くためのインターネット資料の探し方, オンラインデータベースの使い方について解説する。
【事前学習】 2時間
前回の配布資料を読んでおく。
【事後学習】 2時間
指定されたテーマに関する資料を集め, 参考文献リストを作成する。 | 第20回 | 研究テーマの設定 | 研究テーマの設定, 適切な問いの立て方について学ぶ。
【事前学習】 2時間
自分自身の関心に照らして, 研究テーマの候補を考えておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, プレゼンテーションとレポートに向けた研究テーマの設定を行う。 | 第21回 | プレゼンテーションの準備1 | 口頭でプレゼンテーションを行うための方法や, 効果的なスライド・配布資料の作り方について学ぶ。
【事前学習】 2時間
研究テーマに沿って, 資料の収集と整理を進めておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, プレゼンテーションの準備を進める。 | 第22回 | プレゼンテーションの準備2 | わかりやすいプレゼンテーションを行うために, 確認・留意すべき点を学ぶ。
【事前学習】 2時間
これまでに作成できたスライドや資料を見直しておく。
【事後学習】 2時間
プレゼンテーションの準備を進め, 順次完成させる。 | 第23回 | プレゼンテーション1 | クラスを5つのグループに分け, 第1グループのプレゼンテーションを行う。
【事前学習】 2時間
プレゼンテーションの準備方法, 留意点について確認しておく。
【事後学習】 2時間
プレゼンテーションの成果を活かし, 各自レポートの執筆に取り組む。 | 第24回 | プレゼンテーション2 | 第2グループのプレゼンテーションを行う。
【事前学習】 2時間
プレゼンテーションの準備方法, 留意点について確認しておく。
【事後学習】 2時間
プレゼンテーションの成果を活かし, 各自レポートの執筆に取り組む。 | 第25回 | プレゼンテーション3 | 第3グループのプレゼンテーションを行う。
【事前学習】 2時間
プレゼンテーションの準備方法, 留意点について確認しておく。
【事後学習】 2時間
プレゼンテーションの成果を活かし, 各自レポートの執筆に取り組む。 | 第26回 | プレゼンテーション4 | 第4グループのプレゼンテーションを行う。
【事前学習】 2時間
プレゼンテーションの準備方法, 留意点について確認しておく。
【事後学習】 2時間
プレゼンテーションの成果を活かし, 各自レポートの執筆に取り組む。 | 第27回 | プレゼンテーション5 | 第5グループのプレゼンテーションを行う。
【事前学習】 2時間
プレゼンテーションの準備方法, 留意点について確認しておく。
【事後学習】 2時間
プレゼンテーションの成果を活かし, 各自レポートの執筆に取り組む。 | 第28回 | レポートの執筆1 | プレゼンテーションの成果を踏まえて, レポートへまとめる方法を確認する。
【事前学習】 2時間
自身のプレゼンテーションを, どのようにしてレポートにまとめるか考えておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, レポートの執筆に取り組む。 | 第29回 | レポートの執筆2 | レポートの提出に備え, 改めて留意すべきアカデミック・マナーを確認する。
【事前学習】 2時間
これまでの授業内容を振り返り, 自身のレポートの説得力や論理性を確認しておく。
【事後学習】 2時間
今回の授業内容を活かして, レポートを完成させる。 | 第30回 | まとめ | 終レポートを提出し, 一年間の授業内容を振り返る。
【事前学習】 2時間
レポートの提出前に, これまでの授業内容を反映できているか改めて確認する。
【事後学習】 2時間
本年の授業内容を復習し, 今後のレポート執筆において注意すべき点を確認する。 |
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授業形式 |
前期は講義を中心としながら, 文章の執筆と修正を繰り返し練習する。後期はプレゼンテーションおよびレポート執筆に取り組み, 学術的な文章の作成を目指す。 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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授業への
参画度
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その他
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合計
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0% |
70% |
0% |
30% |
0% |
100% |
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評価の特記事項 |
各回の提出課題と期末意見文・レポートを重点的に評価するので, 欠かさず提出すること。また, プレゼンテーションについても全員が必ず行うこと。 |
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テキスト |
授業内でプリントを配布する。 |
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参考文献 |
授業時に指示する。 |
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事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
前期の課題のために, 原稿用紙(A4, 400字詰)を用意すること。また, 後期の課題のために, Microsoft wordを使用できるよう準備すること。
レポートの完成に向けて, 一年間を通じて段階的に学習していく授業であるから, 最後まで主体的に参加できる学生のみ受講すること。
繰り返し文章を書くことこそが, 文章表現の上達のための近道である。毎回欠かさず出席し, 課題に取り組むこと。 |
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