講義名 日本語表現B ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月2
単位数 2

担当教員
氏名
林 直樹

学習目標(到達目標) ・日本語やその他の言語と経済、社会のかかわり合いから、普段何気なく使用している「ことば」を相対的にみることができるようになる。
・現代日本語社会において使われている言語変種について説明できるようになる。
・身の回りにあふれる言語事象について目を向けることができるようになる。
授業概要(教育目的) ことばと経済、ことばと社会のかかわり合いについて説明します。毎回課題を提出することで自身のことばについても内省を行っていきます。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス本科目の概要を説明します。

【準備学習(2時間)】
ことばと経済・社会にどんな関係がありそうか、考えてきてください。
【事後学習(2時間)】
授業中に出した課題を作成してください。
第2回日本語の価値(1) 世界からみて日本語の価値がどのように捉えられるのかを考えます。

【準備学習(2時間)】
日本語学習者が海外でどのくらいいるかを考えてきてください。
【事後学習(2時間)】
授業中に出した課題を作成してください。
第3回日本語の価値(2) 日本語の価値がどのように変遷してきたかを学びます。

【準備学習(2時間)】
配布プリントに目を通してきてください。
【事後学習(2時間)】
日本語が今後どのような価値の変遷を辿るのか、自身の意見をまとめてください。
第4回外国語の価値(1)
日本において、外国語がどのように価値づけされているのかを考えます。

【準備学習(2時間)】
日本語以外で習得した言語についてまとめてきてください。
【事後学習(2時間)】
授業内容を踏まえ、日本における外国語の価値付けについて考察してください。
第5回外国語の価値(2) 日本語以外の言語が、世界でどのように話されているのか、また価値付けされているのかを考えます。

【準備学習(2時間)】
日本において重要視されている言語にどのようなものがあるか、考えてきてください。
【事後学習(2時間)】
日本語以外の言語について、その価値を検討してください。
第6回方言の価値(1) 方言の価値がどのように変遷してきたかを学びます。

【準備学習(2時間)】
自身は方言話者かどうか、検討してきてください。
【事後学習(2時間)】
方言をどのように価値付けしているか、考えてください。
第7回方言の価値(2) 現代における方言の表象から、方言の価値について学びます。

【準備学習(2時間)】
方言を利用した商品を調べてきてください。
【事後学習(2時間)】
方言を使ったキャラクターや人物を報告してください。
第8回敬語の価値(1) 敬語について概説するとともに、その経済的価値について考えます。

【準備学習(2時間)】
事前に配布した資料を読んできてください。
【事後学習(2時間)】
自身の敬語運用経験を報告してください。
第9回敬語の価値(2) 敬語の変化、これからの敬語運用について考えます。

【準備学習(2時間)】
事前に配付した資料を読んできてください。
【事後学習(2時間)】
自身の言語表現が「誤った敬語」と指摘された経験があれば、そこからなぜ誤っているのかを考察してください。
第10回メディアの発達と言語の変化(1) メディアの発達により、日本語がどのように変化したかをみていきます。

【準備学習(2時間)】
新しいメディアが出現したことにより、日本語が変化した例を考えてきてください。
【事後学習(2時間)】
授業内容を踏まえ、メディアによって言語が変化することがあるかどうか、検討してください。
第11回メディアの発達と言語の変化(2) マスメディア・情報機器の発達により、日本語がどのように変化したかをみていきます。

【準備学習(2時間)】
自身が普段から使っているメディアで使用している日本語について考えてきてください。
【事後学習(2時間)】
授業内容を踏まえ、メディアと日本語の関係性について考察してください。
第12回言語計画国家が関連することにより、言語がいかに変化するのかを辿ります。

【準備学習(2時間)】
「国語」の授業で何を習ってきたのかを振り返ってきてください。
【事後学習(2時間)】
言語と国家、政治が関連する事象について検討してください。
第13回危機言語現代において社会問題となっている、消滅に瀕した言語について解説します。

【準備学習(2時間)】
日本において報告されている危機言語を調べてきてください。
【事後学習(2時間)】
言語が消滅するとどのようなことが起きるのか、考えられることをまとめてください。
第14回言語景観言語景観から言語の多言語化を捉え、どのような日本語社会が形成されているかを考えます。

【準備学習(2時間)】
「言語景観」の意味を調べてきてください。
【事後学習(2時間)】
身近な言語景観の例を報告してください。
第15回授業のまとめ
これまでの授業についてまとめます。
授業形式 主に講義を中心としますが、授業中に履修者の意見を聞いたり、課題作成を通して履修者間の意見の確認を行います。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 40% 40% 20% 0% 100%
テキスト 適宜配布します。
参考文献 井上史雄(2000)『日本語の値段』大修館書店.
田中ゆかり(2011)『方言コスプレの時代―ニセ関西弁から龍馬語まで―』岩波書店.
オフィスアワー(授業相談) 月曜日15:00-16:30 事前にメールでアポイントメントを取ってください。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 必要書類のない欠席は認めません。
遅刻・私語は厳禁。