講義名 スポーツ産業論 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 火1
単位数 2

担当教員
氏名
波多野 圭吾

学習目標(到達目標) 本講義では、以下の能力を身につけることを目指す。
1)スポーツと産業との関わりを理解し,それを様々な観点から批評・批判することができる。
2)現代スポーツ産業が抱える諸課題について理解し,それに対する他者の見解を踏まえ,自らの見解を相対化して説明することができる。
授業概要(教育目的) スポーツはそれ独自で存在するものではなく,歴史や政治・宗教・経済など社会の様々なものと密接に関わっている。本講義では,特にスポーツの産業・経済的側面に着目し,その構造や発展のプロセス,特性などについて理解を深めることを目的とする。全授業終了時には,スポーツと産業との関係を体系的に理解し,スポーツ産業における諸課題を主体的に解決するための思考力や判断力を身につけられるようにする。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス本講義の進め方,概要,評価方法などについて概説する。
【事前学習】シラバスに目を通しておくこと。(2時間)
【事後学習】授業で配付した資料にあらためて目を通しておくこと。(2時間)
第2回スポーツ産業とはスポーツ産業の概念について解説するとともに,その起源や歴史,現状について概説する。
【事前学習】スポーツと産業を取り上げたニュース記事などを調べておく。(2時間)
【事後学習】授業で配付した資料にあらためて目を通し,スポーツ産業の概念についてより理解を深めておく。(2時間)
第3回スポーツ用品産業スポーツ用品産業の実態や特性について概説し,スポーツ用品メーカーのブランド戦略などについての理解を深める。
【事前学習】スポーツ用品メーカーの広告やCMなどを確認し,どのような特徴があるか調べておく。(2時間)
【事後学習】学習した内容をもとに,事前に調べた広告やCMの特徴などを再検討してみる。(2時間)
第4回スポーツ施設・空間産業サッカー等のスタジアムビジネスを事例に,スポーツ施設・空間産業の特性や課題などについて理解を深める。
【事前学習】スタジアムの「ネーミングライツ」や「指定管理者制度」などを取り上げたニュース記事などを調べておく。(2時間)
【事後学習】授業が学習した内容を踏まえ,今後スポーツ施設でどんなビジネスの展開が可能か,自身の見解をまとめる。(2時間)
第5回スポーツサービス産業トップスポーツの興行を事例に,スポーツサービスを取り巻く環境やその特性などについて理解する。
【事前学習】トップスポーツ興行が,何を「商品」として扱う業態なのか考えてみる。(2時間)
【事後学習】スポーツサービス産業が抱える課題やその解決策について,自身の見解をまとめる。(2時間)
第6回スポーツ情報産業スポーツ情報産業の市場動向などを概観し,その現状や特性について理解を深める。
【事前学習】スポーツを扱ったメディアに,どんな特徴があるか調べる。(2時間)
【事後学習】学習した内容をもとに,スポーツ情報産業の今後の展望や成長策について,自身の見解をまとめる。(2時間)
第7回アメリカのプロスポーツアメリカの4大スポーツやMLSなどに着目し,その構造や特性などについて概説する。
【事前学習】MLBとNPBの運営形態の違いなどを調べておく。(2時間)
【事後学習】日本の市場との違いなどについて,配付資料などを通じて理解を深めておく。(2時間)
第8回ヨーロッパのプロスポーツヨーロッパ各国のサッカーリーグなどに着目し,その構造や特性などについて理解する。
【事前学習】サッカーの欧州5大リーグについて,市場規模や観客数などについて調べておく。(2時間)
【事後学習】日本やアメリカとの違いなどをまとめておく。(2時間)
第9回日本のプロスポーツ日本のプロスポーツ,特に野球とサッカーに着目し,その構造や特性などを把握する。第7回,第8回の授業内容を踏まえ,日本のプロスポーツ市場のさらなる成長のためには,どんな取り組みが必要なのか検討する。
【事前学習】第5回,7回,8回の配付資料などをあらためて読み返し,理解を深めておく。(2時間)
【事後学習】アメリカ,ヨーロッパとの違い等を踏まえ,今後の日本のプロスポーツ産業に求められる取り組みなどについて,自身の見解をまとめておく。(2時間)
第10回スポーツとスポンサースポーツとスポンサーとの関わりに着目し、その構造や特性、課題について考察する。
【事前学習】オリンピック・パラリンピック,各競技のワールドカップなどのスポンサー企業を調べておく。(2時間)
【事後学習】学習した内容を踏まえ,スポーツイベントとスポンサー企業のあり方について自身の見解をまとめる。(2時間)
第11回スポーツとソーシャルメディアスポーツとメディアの関わりについて概説するとともに,インターネットやSNSなど新たなメディアの活用について考察する。
【事前学習】第6回の授業内容を踏まえ,スポーツとメディアがどのように関わっているのか調べておく。(2時間)
【事後学習】学習した内容を踏まえ,スポーツとメディアの新たな関係を検討してみる。(2時間)
第12回スポーツとキャリアキャリアの概念を整理するとともに,アスリートやスポーツに従事する人のキャリアについて考察する。
【事前学習】キャリアという用語の語源や意味について調べておく。(2時間)
【事後学習】配付資料などをもとに,アスリートのキャリアに対する自身の見解をまとめる。(2時間)  
第13回スポーツと社会的責任社会におけるスポーツの役割や機能を概説するとともに、スポーツ産業におけるCSRなどの取り組みについて考察する。
【事前学習】スポーツに関連する企業・組織・個人による社会貢献活動について調べておく。(2時間)
【事後学習】学習した内容をもとに,スポーツに課される社会的責任やそれを踏まえた企業活動のあり方について,自身の考えをまとめておく。(2時間)
第14回現代社会とスポーツ産業これまでに学習した内容を総括し,スポーツ産業の市場拡大やスポーツ文化の醸成にどのような取り組みが必要か,あらためて考察する。
【事前学習】これまでに配付した資料などに目を通し,理解を深めておく。(2時間)
【事後学習】授業で学習した内容を踏まえ,スポーツ産業が今後解決するべき課題などについて自身の見解をまとめる。(2時間)
第15回確認試験と解説これまでに学習した内容に関する試験(60分)を実施するとともに,その解説(30分)を行う。
【事前学習】これまでの授業で扱った内容を復習するとともに,自分の考えをまとめ,試験に備える。(2時間)
【事後学習】解説授業をもとに,スポーツ産業の諸課題に関する自らの考えをあらためて整理する。(2時間)
授業形式 文献や資料,VTRを用いた講義形式を中心とする。また,場合によってはグループワークを行う。
2〜3回の授業に1度,授業内レポート(リアクションペーパー)の提出を求める。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
50% 25% 0% 20% 5% 100%
評価の特記事項 ・授業全体の2/3以上の出席を求める。
・授業内で課すレポートでは,授業の感想に留まることなく,授業内で提示した諸課題に対する自らの見解を述べることを期待する。
テキスト テキストは特に使用しないが,必要に応じて資料をEcolinkにアップロードする。各自,前日までにEcolinkを確認の上,アップロードがある場合には印刷して持参すること。
参考文献 原田宗彦編著,『スポーツ産業論 第6版』,杏林書院,2015年.
平田竹男,『スポーツビジネス 最強の教科書〔第2版〕』,2017年.
オフィスアワー(授業相談) 授業の前後10分間は,体育準備室(2号館1階)にて対応。
それ以外の時間は授業内で提示するEメールアドレスまで連絡し,アポイントを取ること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 遅刻や私語など,授業運営に支障をきたす行為は控えること.
スポーツ文化論と合わせて履修することで、スポーツをより多角的に理解することができます。