講義名 日本の社会B ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 水3
単位数 2

担当教員
氏名
廣瀬 聡

学習目標(到達目標) ①日本の統治機構に関する基礎知識を修得する。
②現代日本の政治を論理的に考えることができる。
授業概要(教育目的) 日本国憲法は,統治機構を立法府,行政府,司法府に分割する三権分立制とともに,行政権の主体たる内閣の存立が議会の信任に基づく議院内閣制を採用している。本講義では,国会と内閣が,各々,どのように組織され,如何なる権能を有しているのかについて解説し,現代日本の政治を論理的に把握するための基礎知識を修得させることを目的とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス講義の内容,形式や進行方法,テキストや指定図書の活用方法,評価方法,履修上の留意点などについて説明するとともに,第2回~第4回に使用するレジュメおよび本講義全体を通じて必要となる基本資料などを配布する。

【事前学習】2時間
シラバスを精読しておくこと。
【事後学習】2時間
図書館(5F)に準備されている指定図書の確認とノートの準備をすること。
第2回国会の地位国会とは如何なる地位を有する機関であるのかについて解説する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.158-159,pp.164-165を読み,内容を把握しておくこと。
【事後学習】2~3時間
国会に与えられた3つの地位について,論点を整理しておくこと。
第3回国会の組織と種類(1)国会はどのように組織され,その活動には如何なる原則があるのかについて解説する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.124-129,pp.136-137,pp.162-163,pp.166-171を読み,内容を把握しておくこと。
【事後学習】2~3時間
衆議院と参議院の相違,両議院の活動上の関係,選挙に関する憲法上の原則,定住外国人の参政権問題などについて,論点を整理しておくこと。
第4回国会の組織と種類(2)国会はどのように組織され,その活動には如何なる原則があるのかについて解説する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.124-129,pp.136-137,pp.162-163,pp.166-171を読み,内容を把握しておくこと。
【事後学習】2~3時間
国会の種類,会期制と会議(議事手続)の原則について,論点を整理しておくこと。
第5回小テストと解説第2回から第4回までの内容について,小テストとその解説を行う。
なお,第6回~第7回に使用するレジュメなどを配布する。

【事前学習】2~3時間
第2回から第4回までの内容について,レジュメ,教科書,指定図書などを活用し論点整理を行い,小テストに備えること。
【事後学習】2~3時間
解説付き解答を配布するので,間違った箇所のみならず,正答した箇所についても自身の理解度を確認しておくこと。
第6回国会の権能と衆議院の優越(1)国会の権能と議院の権能の相違,衆議院の優越などについて解説する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.162-163,pp.166-171,pp.204-205を読み,内容を把握しておくこと。また,第3回の講義で取り上げた両院協議会について,再度,確認しておくこと。
【事後学習】2~3時間
「国会の権能」と「議院の権能」との相違,憲法により国会に付与された権能と衆議院の優越について,論点を整理しておくこと。
第7回国会の権能と衆議院の優越(2)国会の権能と議院の権能の相違,衆議院の優越などについて解説する。
なお,第8回に使用するレジュメを配布する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.162-163,pp.166-171,pp.204-205を読み,内容を把握しておくこと。また,第3回の講義で取り上げた両院協議会について,再度,確認しておくこと。
【事後学習】2~3時間
憲法に基づく裁判官弾劾裁判所設置権,憲法改正発議権,皇室財産授受議決権の他,憲法以外の法律に基づく国会の権能について,論点を整理しておくこと。
第8回国政調査権議院の権能である国政調査権の性質や限界について解説する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.172-173を読み,内容を把握しておくこと。また,第2回の講義内容(国会の地位)について,再度,確認しておくこと。
【事後学習】2~3時間
国政調査権の主体,性質および限界について,論点を整理しておくこと。
第9回小テストと解説第6回から第8回までの内容について,小テストとその解説を行う。
なお,第10回に使用するレジュメなどを配布する。

【事前学習】2~3時間
第6回から第8回までの内容について,レジュメ,教科書,指定図書などを活用し論点整理を行い,小テストに備えること。
【事後学習】2~3時間
解説付き解答を配布するので,間違った箇所のみならず,正答した箇所についても自身の理解度を確認しておくこと。
第10回内閣の地位と組織内閣とは如何なる地位を有する機関であり,どのように組織されているのかについて解説する。
なお,第11回~第12回に使用するレジュメを配布する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.174-177を読み,内容を把握しておくこと。
【事後学習】2~3時間
内閣の地位,権限行使の手続,責任の性質と対象,内閣の構成員たる内閣総理大臣およびその他の国務大臣の資格などについて,論点を整理しておくこと。
第11回内閣総理大臣・国務大臣の地位と権能(1)内閣の構成員たる内閣総理大臣および各国務大臣は如何なる地位にあり,どのような権能を有しているのかについて解説する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.20-21,pp.178-179を読み,内容を把握しておくこと。
【事後学習】2~3時間
内閣総理大臣の地位と権能,その他の国務大臣の地位と権能などについて,両者の相違に留意しつつ,論点を整理しておくこと。
第12回内閣総理大臣・国務大臣の地位と権能(2)内閣の構成員たる内閣総理大臣および各国務大臣は如何なる地位にあり,どのような権能を有しているのかについて解説する。
なお,第13回に使用するレジュメを配布する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.20-21,pp.178-179を読み,内容を把握しておくこと。
【事後学習】2~3時間
内閣総理大臣の行政各部に対する指揮監督権限,その他の国務大臣の権能などについて,論点を整理しておくこと。
第13回内閣の権能合議体たる内閣は如何なる権能を有するのかについて解説する。

【事前学習】2時間
事前に配布するレジュメにそって,テキストのpp.20-21,pp.180-183を読み,内容を把握しておくこと。
【事後学習】2~3時間
内閣が行使する行政権,内閣の総辞職,衆議院の解散権について,論点を整理しておくこと。
第14回小テストと解説第10回から第13回までの内容について,小テストとその解説を行う。

【事前学習】2~3時間
第10回から第13回までの内容について,レジュメ,教科書,指定図書などを活用し論点整理を行い,小テストに備えること。
【事後学習】2~3時間
解説付き解答を配布するので,間違った箇所のみならず,正答した箇所についても自身の理解度を確認しておくこと。
第15回確認試験と解説本講義全体についての確認試験を行うとともに,試験内容を含めた講義全体に対する解説を行う(確認試験:60分,解説:30分)。

【事前学習】4~5時間
レジュメを中心に,配布資料,教科書,指定図書,小テストの解説,自身が纏めたノートを見直し,講義内容,論点を確認,試験に備えること。
【事後学習】4~5時間
国会と内閣の地位・組織・権能および議院内閣制の基本的枠組みを再確認し,日本の政治を論理的に解釈する能力をより高めるよう努めること。
授業形式 受講者に対して各テーマ毎に予習しておくべき事項を事前に指示し,それに基づき講義形式で行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
60% 0% 30% 10% 0% 100%
評価の特記事項 特になし。
テキスト 工藤達朗編,『よくわかる憲法[第2版]』,ミネルヴァ書房,2013年,2,600円(税抜).
参考文献 講義中,適宜,指示する。
オフィスアワー(授業相談) 水曜日15:00~16:00に本館2階講師室にて対応する。なお,講義終了後に申し出るなど,事前にアポイントメントを取ること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ ①毎回,事前学習(予習)をして講義に出席し,講義内容をノートに取ること。また,事後学習(復習)は特に入念に行うこと。
②学生諸君の予習・復習に資するよう図書館(5F)に指定図書を用意しているので活用すること。
③「e-Gov法令検索」のURLを参考URLに掲載してあるので,予習・復習などに活用すること。
参考URL 1 https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0100/