講義名 経済史Ⅰ ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 火1
単位数 2

担当教員
氏名
飯島 正義

学習目標(到達目標) 1.私たちの経済生活を経済史的視点から考えることができるようになる。
2.近代資本主義に先行する時代(特に封建社会)の特徴とその変化について説明
  することができるようになる。
3.西欧の封建制社会から資本制社会への移行について説明できるようになる。
4.世界の国・地域が発展段階や方向性の異なる関係の中で成立していることを理
  解し、説明することができるようになる
授業概要(教育目的) 経済史の学習は、私たちの経済生活の歴史を明らかにすることを目的としている。
現在、私たちが生活している資本主義経済はどのような経済制度なのか、またどのようにして成立してきたのか、そして、その資本主義経済は成立後、どのように変化してきたのかを明らかにしていく必要がある。このようなことから経済史Ⅰでは、封建社会から資本主義社会への移行期を中心に説明していく。古代・中世などの歴史は、現代と関わりがないから学ぶ必要がないという人もいるが、逆に、資本主義以前の時代の経済制度を理解することによって私たちが生活する資本主義経済の特徴がより鮮明となってくるのである。
授業計画表
 
項目内容
第1回経済史でどのようなことを学ぶのか経済史とは何か、経済史を学ぶ目的、授業内容、授業の進め方、成績評価等について説明します。
【事前学習】2時間
シラバスをよく読んでおくこと。
【事後学習】2時間
次回のプリント資料を読んでおくこと。
第2回経済史の分析視角と方法(1)これまでの経済史研究がどのような視角・方法から行われてきたのかを学びます。今回は、リスト、マルクス、ロストウを取り上げます。
【事前学習】2時間
今回の授業内容のプリント資料をよく読んでおくこと。
【事後学習】2時間
今回説明した人たちのポイントを整理し、まとめておくこと。
第3回経済史の分析視角と方法(2)前回に続き、経済史研究の視角・方法について学びます。今回は、M.ウェーバー、ウォーラーステイン等を取り上げます。
【事前学習】2時間
前回の授業内容を復習するとともに、今回の授業内容のプリント資料をよく読んでおくこと。
【事後学習】2時間
今回説明した人たちのポイントを整理し、まとめておくこと。
第4回西欧の中世封建社会の成立民族大移動前の古ゲンルマン社会、西欧の封建社会の成立について学びます。
【事前学習】2時間
今回の授業内容のプリント資料をよく読んでおくこと。
【事後学習】2時間
古ゲルマン社会の特徴、封建制社会の成立過程を整理し、まとめておくこと。
第5回農業の発展と村落共同体中世ヨーロッパの農業の発展と村落共同体の成立について学びます。
【事前学習】2時間
今回の授業内容のプリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
中世における農業の発展と村落共同体成立の関係をまとめておくこと。
第6回商業の発展と中世都市の成立ヨーロッパにおける地域商業・遠隔地商業の発展と中世都市の成立、ギルド制度について学びます。
【事前学習】2時間
今回の授業内容のプリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
地域商業と遠隔地商業、中世都市の成立、ギルド制度についてまとめておくこと。
第7回封建社会の変質14~15世紀のヨーロッパにおける感染症による人口減少、農民一揆など封建制の危機とその変質について学びます。
【事前学習】2時間
今回の授業内容のプリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
14~15世紀の封建制の危機についてまとめておくこと。
第8回大航海時代の開幕大航海時代の始まりがヨーロッパ経済・社会にどのような影響をもたらしたのかについて学びます。
【事前学習】2時間
第6回の授業内容を復習するとともに、プリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
大航海時代の始まりがヨーロッパ経済にどのような影響を及ぼしたのかをまとめておくこと。
第9回ヨーロッパ人のアジアへの進出ヨーロッパ人が進出する以前の東インド貿易の状況、進出以後の東インド貿易の状況について学びます。
【事前学習】2時間
前回の授業内容を復習するとともに、プリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
東インド貿易の内容についてまとめておくこと。
第10回ヨーロッパ人の新大陸への進出大西洋貿易の内容と奴隷貿易の関係について学びます。
【事前学習】2時間
前回の授業内容を復習するとともに、プリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
大西洋貿易の内容についてまとめておくこと。
第11回農村工業の発展14世紀以降のヨーロッパの農村工業の発展について学びます。
【事前学習】2時間
今回の授業内容のプリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
14世紀以降の農村工業の発展についてまとめておくこと。
第12回プロト工業化前回の授業に続き、ヨーロッパの農村工業の発展について、特に大陸諸国のプロト工業化について学びます。
【事前学習】2時間
前回の授業内容を復習するとともに、プリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
プロト工業化についてまとめておくこと。
第13回絶対王政の成立絶対王政の成立事情とその経済政策について学びます。
【事前学習】2時間
第7回の授業内容を復習するとともに、プリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
絶対王政の成立事情と経済政策についてまとめておくこと。
第14回市民革命市民革命の背景と意義、その後の経済政策などについて学びます。
【事前学習】2時間
前回の授業内容を復習するとともに、プリント資料、参考文献で関係するところを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
市民革命の意義とその後の経済政策についてまとめておくこと。
第15回確認試験と解説授業を通して学んだことの確認試験(60分)及び解説(30分)を行います。
【事前学習】2時間
これまでの授業内容を総復習し、封建制から資本制への移行についての全体の流れと重要点をまとめておくこと。
【事後学習】2時間
本講義の内容を総復習し、「経済史Ⅱ」に向けて準備しよう。
授業形式 講義形式。授業はプリント資料を使用して進めていくが、授業内における理解を確認するために「小テスト」を実施します。小テストのプリントは授業終了時に回収し、次週返却する予定です。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
60% 0% 30% 10% 0% 100%
評価の特記事項 特になし。
テキスト 使用しません。プリント資料を使用します。プリント資料は授業内容ごとにまとめて事前配布する予定です。
参考文献 岡田泰男編『西洋経済史』八千代出版、1995年 *図書館を利用して下さい。
馬場哲・山本通・廣田功・須藤功『エレメンタル欧米経済史』晃洋書房、2012年2,800円(税別)
オフィスアワー(授業相談) 授業終了時、本館2階講師室にて20分間対応します。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 授業中における私語など他の学生に迷惑になる行為は慎んでほしい。
事前学習として授業内容の復習と重要点の把握、事後学習として授業内容の整理・まとめを行うように指示しているが、そうした作業の積み重ねはやがて大きな力となってくるので着実に進めてほしい。また、それが試験対策にもつながっていることを知ってほしい。