回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ガイダンス | 華僑史のとらえ方 授業の進め方について アンケート
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第2回 | 中国社会の原理 | 中国社会における人々の結びつき 相互扶助のしくみを考える |
第3回 | 中国社会における移住 | 中国社会にも移住、移民の歴史がある。移住を促した要因を当時の社会背景のなかで考える。 |
第4回 | 大量出国の時代 | 移住の歴史のうち、東南アジアや北米への移住を中心として、それまでよりも大きな規模で生じた現象を、19世紀の世界変動の中で考える。 |
第5回 | 現地社会における華僑 | 移住したあとの華僑の現地社会における変容と同化の過程について。 |
第6回 | 長崎の唐人屋敷 | この回からは日本における華僑の形成の話となり、まずは江戸時代の唐人屋敷の成立と唐船貿易、現在にまで残る華僑由来の文化について紹介する。 |
第7回 | 開港と日本華僑の形成 | 明治以降、神戸横浜を中心に形成された中華街と日本華僑の形成過程について考察する。 |
第8回 | 中国商人と日本 | 中国商人の日本進出・貿易の拡大と日本社会の側との関係について考察する。 |
第9回 | 近代日本の外国人管理 | 外国人、とくに華僑の増加による当時の政府の入国コントロール政策から考える。現代の外国人労働者受け入れにも通底する視点が提起される。 |
第10回 | 植民地の形成と華僑 | 日本帝国の膨張とそれにともなう華僑の位置づけの変化について考察する |
第11回 | 在日留学生 | 清末、1900年代初頭に、中国から日本へ留学する人々が増加した。その事情と日本での生活について考察する。 |
第12回 | 国民国家の形成と国籍問題 | 戦前から戦後にかけての華僑の国籍問題について考える。とくに植民地の喪失と帝国の解体が華僑にとってもった意味について考察する。 |
第13回 | 老華僑・新華僑 | 1980年代以降に日本にやってきた新しいタイプの華僑について考察する。 |
第14回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ。 |
第15回 | 中間のまとめ | まとめ 小テストを実施する |
第16回 | 後期ガイダンス | 前期とは逆に、日本から海外への移住した日本人移民を近代日本のあゆみとともに考える。概説的な話をしながら後期の授業のテーマを説明する。 |
第17回 | 北海道移民 | 開拓使の設置、アイヌとの関係などを中心に、明治初期以降、本州から北海道に渡った人々に注目する。 |
第18回 | ハワイ・北米への日本人移民 | 華僑の移民・移住とも重ね合わせながら日本人のハワイ・北米への考える |
第19回 | 南米移民 | 主にブラジル移民を中心として南米移民への流れを考える。 |
第20回 | 植民地と日本人移民 1 | 台湾・朝鮮半島の植民地化に伴って植民地に移住した人々の構成について2回にわたって考える。 |
第21回 | 植民地と日本人移民 2 | 前回の続き |
第22回 | 上海社会と日本人 1 | 国際都市上海には戦前から日本人が多く移住した都市であった。とくに紡績業を中心とした日本企業が上海に進出すると、それにともなって企業の日本人社員が上海に住むようになり現地社会との関係も生じた。いくつかの事例をもとに2回にわけて考える。 |
第23回 | 上海社会と日本人 2 | 前回の続き |
第24回 | 満洲と日本人 1 | 満洲は中国東北地域にあたる。この地域は1932年に「満洲国」がつくられるなど、日本とは深い関係にあり、さまざまなかたちで現地に移住した日本人がいた。現地の「開発」や戦時期の国策移住などを2回に分けて考える。 |
第25回 | 満洲と日本人 2 | 前回の続き |
第26回 | 樺太・南洋群島への移民 | 現在ではあまり注目されていないが、北方の樺太や南方の南洋群島へも日本人が移住している。いくつかの事例にもとづき、これまでの授業で扱った他の地域への移住との比較で考える。 |
第27回 | 引き揚げ・残された課題 1 | アジア太平洋戦争が終わると、多くの人々が日本本土へと帰国することになるが、その過程は決して順調なものではなかった。復員・引き揚げをめぐって生じたさまざまな問題を考える。 |
第28回 | 引き揚げ・残された課題 2 | 中国残留日本人の形成について考える。 |
第29回 | 理解度の確認 | 16回以降の要点のまとめ |
第30回 | まとめ | 授業内のテストを実施する |