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講義名	多国籍企業論　≪◇学部≫

講義開講時期	通年

曜日･時限	金３

単位数	4

担当教員

氏名

米澤　聡士

学習目標(到達目標)

　本講義の目標は、国境を越えて事業展開する「多国籍企業」と、その経営環境に関する諸問題について、知識を習得すると同時に、講義を通じて、ビジネスの現場で不可欠な「発想力」を身につけることである。具体的には、以下の点を到達目標とする。
１）特定の多国籍企業の行動や戦略を「多国籍企業論」の概念を用いて説明できる。
２）特定の多国籍企業の戦略を、習得した理論を用いて論理的に発想できる。
３）限られた時間で、上記の発想をわかりやすくアウトプットできる。　

授業概要(教育目的)

　前半は、多国籍企業の特性や行動パターン、多国籍企業に影響を及ぼす主要な政策フレームワークや経済動向を対象に講義する。後半は、多国籍企業が展開する戦略について取り扱う。この講義を通じて、グローバル化する企業活動の現状と要因を的確に理解できるようにする。このため、テーマごとに、習得した知識を効果的にアウトプットできるようトレーニングする機会を設ける。

授業計画表

回	項目	内容
第1回	ガイダンス	多国籍企業論のアウトライン、講義の進め方、成績評価のルール確認。【事前学習】2時間シラバスを熟読し、自己の関心と科目の内容を確認する。【事後学習】2時間授業のルールや進め方を確認した上で履修する。
第2回	多国籍企業のケース	具体的な多国籍企業活動の事例【事前学習】2時間教科書の序章を確認する。【事後学習】2時間興味のある多国籍企業を任意に選び、最近の動向を調べる。
第3回	多国籍企業の概念（１）	バーチャルな戦略の企画・立案【事前学習】2時間講義した事例を整理し、多国籍企業活動のイメージを明確にする｡【事後学習】2時間授業中の解説を自分の企画・立案にフィードバックする。
第4回	多国籍企業の概念（２）	多国籍企業の定義・特性・重要性【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第5回	多国籍企業の概念（３）	多国籍企業活動のマネジメント類型【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第6回	多国籍企業の概念（４）	海外市場への参入形態【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。教科書章末のGruop Discussionに解答する。
第7回	海外直接投資と多国籍企業（１）	海外直接投資の概念と重要性【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第8回	海外直接投資と多国籍企業（２）	近年における海外直接投資の動向と特徴【事前学習】2時間授業中に指示する｡【事後学習】2時間講義内容を参考に、近年の海外直接投資事例を調べる。
第9回	海外直接投資と多国籍企業（３）	海外直接投資のインパクト【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。教科書章末のGruop Discussionに解答する。
第10回	通商政策と多国籍企業（１）	近年の通商政策と多国籍企業活動【事前学習】2時間授業中に指示する。【事後学習】2時間講義内容を参考に、近年の通商政策の変化について調べる。
第11回	通商政策と多国籍企業（２）	多国間アプローチの通商政策 WTO（世界貿易機関）の仕組みと役割【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第12回	通商政策と多国籍企業（２）	二国間・地域内アプローチの通商政策 FTA（自由貿易協定）の仕組みと役割【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第13回	通商政策と多国籍企業（２）	FTAの多国籍企業活動へのインパクト【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第14回	通商政策と多国籍企業（３）	新たな多国間ベースアプローチ【事前学習】2時間授業中に指示する。【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。教科書章末のGruop Discussionに解答する。
第15回	前期総括	【事前学習】2時間教科書の多国籍企業、海外直接投資の項目を総復習する。【事後学習】2時間教科書各章のExersciseを再度確認する。
第16回	多国籍企業と立地選択（１）	多国籍企業による立地選択の事例【事前学習】2時間教科書の立地優位性の項目を予習する。【事後学習】2時間多国籍企業の進出事例を調べ、立地優位性を検討する。
第17回	多国籍企業と立地選択（２）	企業活動の配置と調整【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第18回	多国籍企業と立地選択（３）	立地優位性の概念と要因【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第19回	多国籍企業と立地選択（４）	立地優位性に関するバーチャルな戦略の企画・立案【事前学習】2時間教科書章末のGruop Discussionに解答し、指示された資料を収集する。【事後学習】2時間授業中の解説を自分の企画・立案にフィードバックする。
第20回	サプライチェーン・マネジメント（１）	サプライチェーン・マネジメントのケース【事前学習】2時間教科書のサプライチェーン・マネジメントの項目を予習する。【事後学習】2時間講義した事例を参考に、教科書章末のGruop Discussionに解答する。
第21回	サプライチェーン・マネジメント（２）	サプライチェーンの構造とサプライチェーン・マネジメントの概念【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第22回	サプライチェーン・マネジメント（３）	サプライチェーン・マネジメントにおける多国籍企業の優位性【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第23回	マーケティング戦略（１）	マーケティング戦略の事例【事前学習】2時間教科書のマーケティング戦略の項目を予習する｡【事後学習】2時間事例を参考に、興味のある企業を任意に選び、マーケティングの動向を調べる。
第24回	マーケティング戦略（２）	マーケティング戦略の仕組み【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第25回	マーケティング戦略（３）	多国籍企業によるマーケティングの特異性【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第26回	マーケティング戦略（４）	マーケティング戦略の企画・立案【事前学習】2時間教科書章末のGruop Discussionに解答する。【事後学習】2時間授業中の解説を自分の企画・立案にフィードバックする。
第27回	多国籍企業とBOPビジネス（１）	BOPビジネスのケース【事前学習】2時間授業中に指示する。【事後学習】2時間講義した事例を参考に、BOPビジネスの目的と手段を整理する。
第28回	多国籍企業とBOPビジネス（２）	BOPビジネスの概念と仕組み【事前学習】2時間教科書の該当箇所を予習する｡【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第29回	多国籍企業論の課題	多国籍企業理論と多国籍企業活動【事前学習】2時間教科書の多国籍企業理論の項目を予習する。【事後学習】2時間教科書のExerciseに解答し、理解度を確認する。
第30回	講義の総括	授業を通して学んだことの確認試験（60分）および解説（30分）【事前学習】３時間第１回講義からすべての内容を総復習する。【事後学習】2時間授業中の解説を参考に、本講義の学習成果をフィードバックする。

授業形式

　それぞれのテーマについて、理論とトピックを中心に説明を行う。また、適宜DVDなどによって、多国籍企業をめぐるトピックを紹介し、多国籍企業活動の現状を理解できるようにする。授業時間中に、適宜「授業レポート」を行い、授業の理解度を確認する。

評価方法

定期試験	レポート	小テスト	授業への参画度	その他	合計
50%	50%	0%	0%	0%	100%

評価の特記事項

授業に遅刻・欠席した場合、原則として理由を問わずその日の授業レポートが無得点となるので、注意されたい。また、授業レポートは、履修登録したクラス（曜日）のみで評価する。

テキスト

米澤聡士（2018）『ワークブック・国際ビジネス』文眞堂。
※2018年4月改訂版を使用します。

オフィスアワー(授業相談)

火曜日10時40分から12時（希望者は事前に申し出て下さい）

事前学習の内容など，学生へのメッセージ

受講希望者は、第1回の講義で説明する授業の進め方や成績判定のルール（特に遅刻・欠席時の授業レポートの取り扱い）を必ず確認・了承の上で履修すること。