講義名 公共経営論 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 水3
単位数 2

担当教員
氏名
黒川 剛

学習目標(到達目標) 民間企業を対象として発展してきた経営の視点を公共部門の組織及びそこに展開される行動メカニズムに積極的に取り込む考え方が「公共経営」です。公共経営について次の2つの能力を身につけることを学習目標とする。                        1.公共経営の概念と基礎理論、公共経営を取り巻く状況変化と具体的な取り組みを理解し、公共経営のあり方を論じたり、公共経営の実態を把握することができる。 
2.公共経営の一つである政策評価の意義とその基本原理を理解し、具体的な評価結果を見てその内容を解釈できる。
授業概要(教育目的) 本コースでは、現代的な公共経営の概念とその基礎理論や、従来からの公共経営について解説する。さらに近年、新しい公共経営が行政サービスの提供方法に大きく影響していることから、その変化の動態を明らかにする。また、新しい公共経営の一つである政策評価の意義や原理・手法を解説する。なお、概念や理論の解説にとどまらず、公共経営の具体的な事例を多く紹介していく。
授業計画表
 
項目内容
第1回コース・イントロダクション本コース(科目)のねらい・内容・進め方・成績評価方法等について説明する。

【事前学習】2時間                   
公共経営に関し、興味あるテーマについて新聞記事、本などを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容をよく確認しておくこと。  
第2回公共経営の特徴と基礎理論公共経営と民間部門の経営とを比較し、公共経営の特徴を明らかにする。また、公共経営の基礎となっている理論にはどのようなものがあるかを説明する。     
【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。
第3回公共経営のこれまでの取り組みこれまでの取り組みである第三セクター方式、民間委託等から、公共経営を考える。

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。
第4回公共経営の新潮流(1)              公共経営をとりまく条件変化とNPM近年の公共経営に大きな影響を与えたきたNPM(新公共経営)理論の背景、内容、行政改革との関係を解説する。 

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。 
第5回公共経営の新潮流(2)              
公共経営の新しいアプローチ①
公共経営分野に登場した新しいアプローチのうち、指定管理者制度とPFI等を取り上げ、その制度の概要と導入・実践の実態を説明する。

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。    
第6回公共経営の新潮流(3)              
公共経営の新しいアプローチ②
PFI制度について、地方公共団体の実例を使いながら、導入・実践の実態をより詳しく解説し、理論と実践を比較しつつ考察する。

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。  
第7回公共経営の新潮流(4)              公共経営の新しいアプローチ③公共経営分野に登場した新しいアプローチのうち、独立行政法人・民営化等を取り上げ、その制度の概要と導入・実践の実態を説明する。 

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。
第8回公共経営の新潮流(5)              公共経営の新しいアプローチ④公共経営分野に登場した新しいアプローチのうち、独立行政法人・民営化等を取り上げ、その制度の概要と導入・実践の実態を説明する。

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。
第9回公共経営の新潮流(6)              公共経営の新しいアプローチ⑤公共経営分野に登場した新しいアプローチのうち、公共ファシリティマネジメント(資産経営)の手法や実践状況を説明する。

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。   
第10回9回までのまとめとレポートの課題の説明8回までの内容を振り返るとともに、第1回目のレポートの課題等について説明する。

【事前学習】2時間                   
これまでの授業内容を復習したうえで授業に臨むこと。
【事後学習】2時間
レポートの構想についてよく検討しておくこと。
第11回公共経営と評価(1)                公共部門の評価の基礎①公共部門における評価の意義・役割や基礎的概念を解説する。 

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。
第12回公共経営と評価(2)                公共部門の評価の基礎②公共部門における評価の基本原理や主要な手法を解説する。

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。
第13回公共経営と評価(3)
公共部門の評価の状況①
公共主体(主に国)における評価の実施状況とその課題・問題点整理する。

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。
第14回公共経営と評価(4)                公共部門の評価の状況②公共主体(主に地方公共団体)における評価の実施状況とその課題・問題点を整理する。

【事前学習】2時間                   
エコリンクにアップした講義用資料を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容を復習し、参考文献等の関連個所をよく読んどくこと。
第15回理解度の確認とまとめこれまでの要点のまとめとレポートの講評

【事前学習】2時間                   
これまでの授業内容を復習したうえで授業に臨むこと。
【事後学習】2時間
レポートの講評についてよく復習しておくこと。
授業形式 通常の講義形式が中心となる。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 50% 20% 30% 0% 100%
評価の特記事項 レポートは2回分を評価する。小テストは、授業終了時に提出するおさらい問題(穴埋め問題・2題程度)で評価する。
テキスト 特になし。
参考文献 外山公美他著『日本の公共経営』北樹出版(2014),2700円.          
山谷清志編『公共部門の評価と管理』晃洋書房(2010),2800円.        
田中啓『自治体評価の戦略』東洋経済新報社(2014),2800円.
オフィスアワー(授業相談) 毎週水曜日14:40-16:10。事前にアポをとること。