講義名 英語インテンシブ・リスニングⅠ ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 水4
単位数 1

担当教員
氏名
中村 光宏

学習目標(到達目標) ① 英語音声の様々な特徴を理解し,英語をより明瞭な発音で話すことができる。
② 日常的な話題,ニュース,様々な事柄に関する短め説明を正確に聴き取り,内容を説明することができる。
授業概要(教育目的)  アメリカやイギリスの英語発音や,様々な国の人々が話す英語音声の特徴を学習します。「なまった英語発音はなぜ起こるのか?」,「なぜ,英語音声はスピードが速く聞こえるのか?」という疑問を実践的に解決していくことを目的とします。
 英語音声の例を客観的・具体的に提示し,その「聞こえ」と「発音」の特徴を明らかにします。自身の発音を観察・分析し,英語音声を自覚的に運用できるように練習します。
 英語で話されるストーリー(説明,議論,講義など)の全体と細部を理解し,要約を英語で記述したり,自身の考えを記述する練習を積み重ね,複合的な英語運用能力を身につけることを目指します。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス学習目標,授業の進め方,成績評価基準など授業計画について説明します。

【事前学習】(1時間) シラバスを読んでくる。
【事後学習】(1時間) リスニングの練習計画を準備してくる。
第2回あなたの英語はリズムにのっているか?(1)【Unit 1:英語のアクセント(単語・句)】
日本語と英語のリズムの特徴を学習し,英語のリズムに注目して発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.8-9の解説を読み,モデル音声を聴いて,単語・句アクセントの発音練習をしてくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第3回あなたの英語はリズムにのっているか?(2)【Unit 2:英語のリズム(内容語と機能語)】
日本語と英語のリズムの特徴を学習し,英語のリズムに注目して発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.12-13の解説を読み,モデル音声を聴いて,発音練習をしてくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第4回「cat」と「cut」の発音はどのように異なるか?【Unit 3:紛らわしい母音 (1)】
日本語と英語の母音の特徴を学習し,多くの日本語話者が難しさを感じるポイントを明らかにして,英語の母音に注目して発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.16-17の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,区別が難しいと感じた母音を見つけてくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第5回「boat」と「bought」の発音はどのように異なるか?【Unit 4:紛らわしい母音 (2)】
日本語と英語の母音の特徴を学習し,多くの日本語話者が難しさを感じるポイントを明らかにして,英語の母音に注目して発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.20-21の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,区別が難しいと感じた母音を見つけてくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第6回「light」と「right」の発音はどのように異なるか?【Unit 5:紛らわしい子音 (1)】
日本語と英語の子音の特徴を学習し,多くの日本語話者が難しさを感じるポイントを明らかにして,英語の子音に注目して発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.24-25の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,区別が難しいと感じた子音を見つけてくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第7回「sort,short,thought」の発音はどのように異なるか?【Unit 6:紛らわしい子音 (2)】
日本語と英語の子音の特徴を学習し,多くの日本語話者が難しさを感じるポイントを明らかにして,英語の子音に注目して発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.28-29の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,区別が難しいと感じた子音を見つけてくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第8回「leap,peel」のL,「yearとear」,「watchとウォッチ」の発音はどのように異なるか?【Unit 7:紛らわしい子音 (3)】
日本語と英語の子音の特徴を学習し,多くの日本語話者が難しさを感じるポイントを明らかにして,英語の子音に注目して発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.32-33の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,区別が難しいと感じた子音・半母音を見つけてくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第9回まとめ ①学習した英語音声の特徴をまとめ,内容理解について確認します。

【事前学習】(1時間) Unit 1からUnit 7を復習し,疑問点などを見つけてくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第10回「Not at all」の発音は「納豆ロール」?【Unit 8:つながって聞こえる音 (連結)】
英語の発話が,つながって聞こえたり,別の単語に聞こえたりする現象を学習します。多くの日本語話者が難しさを感じるポイントを明らかにして,発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.36-37の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,連結する発音を確認してくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第11回「I get off」の発音は「揚げ豆腐」?【Unit 9:変化して気こえる音 (同化)】
英語の発話が,つながって聞こえたり,別の単語に聞こえたりする現象を学習します。多くの日本語話者が難しさを感じるポイントを明らかにして,発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.40-41の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,発音の同化を確認してくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第12回「All right」の発音は「オーライ」?(1)【Unit 10:聞こえなくなる音 (1)】
英語の発話の中で,聞こえなくなる音の特徴を学習し,発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.44-45の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,単語間で聞えなくなる音のパタンを確認してくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第13回「All right」の発音は「オーライ」?(2)【Unit 11:聞こえなくなる音 (2)】
英語の発話の中で,聞こえなくなる音の特徴を学習し,発音と聴き取りの練習をします。

【事前学習】(1時間) テキストp.48-49の解説を読み,モデル音声を聴いて発音練習を行い,単語内で聞えなくなる音のパタンを確認してくる。Exercise Aを解答してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第14回まとめ ②学習した英語音声の特徴をまとめ,内容理解について確認します。

【事前学習】(1時間) テキストUnit 8からUnit 11で取り上げた英語発音の主要な特徴を確認してくる。
【事後学習】(1時間) リスニング課題を計画的に進める。
第15回確認試験と解説授業を通して学んだことの確認試験(60分)および解説(30分)を行う。

【事前学習】第9回と第14回授業を参考に,これまでに学習した英語音声の特徴を復習し,確認試験の受験準備を行ってくる。
【事後学習】Unit 1からUnit 11の英語音声の特徴を復習し,自分自身の英語発音をクリアにするための留意点をまとめておくこと。
授業形式 テキストに基づいて,演習形式で授業を進めます。英語音声の様々な特徴を日本語音声と比較しながら説明し,テキストの発音練習と聴解練習を行います。発音練習では,受講者同士のペアワークなどを行い,できるだけ大きな声で自信をもって発音できるように練習します。また,英語を母語としない私たちが,難しさを感じやすい英語発音や,聴き取りのポイントを探っていきます。追加の英語音声資料を適宜使用して,内容の理解を補完させたり,発展させたりします。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
30% 0% 30% 40% 0% 100%
評価の特記事項 ①英語資格試験を意識したリスニングテストを毎回行います。
②授業外で行うリスニング課題を課します。
テキスト 杉森他著 English Sounds, English Minds(英語音声の基礎と聴解トレーニング)1,944円(税込)(このテキストは,英語インテンシブ・リスニングⅡ(後期)でも使用します。)
オフィスアワー(授業相談) 金曜日・3時限(必ずアポイントメントをとること)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 次の2つを強く望みます。①必ず予習をしてから授業に臨むこと。②積極的に授業に参加すること。音声ファイルのモデル音声をジッと聴いているだけでは,あなたの英語発音をより明瞭にすることはできません。そして,ジッと聴いているだけでは聴解能力も向上しません。クラスでは,あなた自身が大きな声で発音してみることが何よりも大切です。