講義名 経済特殊講義Ⅰ(英語で学ぶ入門経済学) ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 木6
単位数 2

担当教員
氏名
齋藤 哲哉

学習目標(到達目標) この授業では、MicroeconomicsやMacroeconomicsなど、英語で開講されている専門授業科目の履修や留学を視野に入れ、経済学を学ぶための基本的な語学的知識の習得を目指します。この語学的知識の中には、単純に経済学で使われる言い回しや英単語だけではなく、授業中によく使われる言い回しや英単語、数学的な記述の英語表現、答案作成の方法なども含まれます。また、担当者の経験に基づいて、日本とアメリカでの学生生活の違いなどの紹介も行い、外国(英語圏)で経済学を学修する具体的なイメージを持ってもらうことが最終的な目的です。
授業概要(教育目的) この授業は次のような目標を達成する目的で開講されます。

1. 英語で経済学を学ぶための語学力・基礎知識の習得
2. 留学に対する具体的なイメージの獲得
3. 経済学用語が英語圏の日常で使われていることを知る
4. 実際に英語で専門科目の入門講義を受ける

これらを達成するために、実際に海外で学位を取得した経験や、海外で仕事をした経験を持つ担当者により、専門ごとにオムニバス形式で授業を行います。また、7〜10回目の授業の一部の内容は、英語で行います。
授業計画表
 
項目内容
第1回日米の学生生活の違いと授業等で使われる英語の紹介ガイダンスとして、担当者が学生や教員として過ごした経験を基に、日本とアメリカの学生生活の違いや、学生生活で用いられる英語表現などを紹介します。それによって、海外で学生生活を送るということのイメージをより具体化してもらおうと思っています。
第2回英語で経済学を学ぶ機会とその意義英語で経済学を学ぶ意味を、経済学が英米を中心に発展してきたという経緯を基にお話しします。また、英語で専門科目を学ぶことや留学することの意義をお話しするとともに、どのような機会が日本大学経済学部で得られるのかを紹介します。
第3回日々の経済活動で用いる英語スーパーでの買い物や、銀行で口座を開設して預金するといった、日常の経済活動で用いられる英語表現や単語を学びます。それによって、講義が進んでいくとともに、経済学で用いられている表現や単語が、英語圏の人達から見ればごく普通に普段使っているものであることが理解できるようになります。
第4回高校教科書と経済学で用いられる英語のギャップ高校教科書で「good」と言えば、ほぼ間違いなく形容詞で「良い」という意味ですが、経済学では名詞で「財」という意味になることが多くなります。また、高校教科書で「capital」は「首都」ですが、経済学では「資本」となります。このようなギャップを、学術的研究結果に基づいて紹介します。
第5回英語による数字や数式、グラフの読み方$10,000は何と言えば伝わるのでしょうか。また、2次方程式の解の公式を思い浮かべて、それを英語で読めばどうなるでしょうか?またさらに、X軸やY軸、原点や交点は何と言えばいいのでしょうか?それが分かっていなければ、授業中に質疑応答することも難しくなります。それを回避するための語学的な知識を、需要と供給という題材を軸にして身につけます。

【事前学習】2時間
3〜4回目の講義内容の復習をしておいてください。
第6回英語による統計資料の読み方日本の官公庁や日銀が外国向けに公表している統計や、連邦準備制度委員会が公表しているアメリカの統計、IMFなどの国際機関が発行している幾つかの統計資料を見ながら、それぞれどのような表現や単語が使われているのかを学びます。そして、基本的な統計学の専門用語も紹介します。

【事前学習】2時間
3〜5回目の講義内容の復習をしておいてください。
第7回ミクロ経済学を英語で学ぶ消費者の行動理論の中で用いられる最適化問題などを中心として、その中で用いられる英語の表現や単語を習得します。この講義の一部は英語で行います。

【事前学習】2時間
4〜6回目の講義内容の復習をしておいてください。
第8回ミクロ経済学を英語で学ぶ生産者の行動理論の中で用いられる最適化問題と、市場均衡と経済厚生を中心として、その中で用いられる英語の表現や単語を習得します。この講義の一部は英語で行います。

【事前学習】2時間
4〜7回目の講義内容の復習をしておいてください。
第9回マクロ経済学を英語で学ぶ貨幣の役割と中央銀行を中心とした金融システムを学びながら、そこで使われる英語表現や単語を習得します。この講義の一部は英語で行います。

【事前学習】2時間
4〜8回目の講義内容の復習をしておいてください。
第10回マクロ経済学を英語で学ぶ経済成長の幾つかの理論と実証分析を紹介しながら、そこで使われる英語表現や単語を習得します。この講義の一部は英語で行います。

【事前学習】2時間
4〜9回目の講義内容の復習をしておいてください。
第11回英語による答案作成の方法試験問題中で用いられる表現や単語を学びながら、これまで学んだ知識のアウトプット方法を習得します。実際に、簡単な試験問題に答えて提出してもらいます。ただし、この練習問題の結果は、成績に反映しないこととします。
第12回英語による答案作成の方法12回目の授業で作成した答案から、幾つかの事例を取り上げ、表原野単語の使い方、問題の読み方などで、陥りやすい事例を取り上げて紹介します。

【事前学習】2時間
12回目の授業内容を復習しておいてください。
第13回要点の復習これまで学んできた事例の要点の復習を行い、今後の学修計画や、将来の進路に対する具体的なイメージの形成の一助になるようにします。

【事前学習】2時間
前回までの講義内容の復習をしておいてください。
第14回理解度の確認要点のまとめ
第15回まとめまとめ
授業形式 海外での学位取得や仕事の経験がある担当者が、テーマごとにオムニバス形式で講義を行います。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
70% 0% 0% 0% 30% 100%
参考文献 各テーマごとに担当者が適時配布します。
オフィスアワー(授業相談) 担当:齋藤哲哉
時間:月曜日11:00〜12:30
場所:8号館5階5−15
またはメールによるアポイントメントで適時(saito.tetsuya@nihon-u.ac.jp)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 英語で開講されている専門授業科目の履修や留学を将来的に考えている方々に向けた導入授業ですが、現時点では特に英語で開講されている科目の履修や留学を考えていない皆さんも履修できますので、少しでも興味があれば、ぜひ、授業に参加してみてください。MicroeconomicsとMacroeconomicsの同時受講を薦めます。