講義名 経営戦略論 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 水3
単位数 4

担当教員
氏名
大森 信

学習目標(到達目標) 経営戦略論における主要な理論について学びます。具体的には、経営戦略論の古典を始めとして、分析、資源ベース、知識、イノベーション、心理学、アンチ分析のそれぞれのアプローチからの理論について学びます。それぞれの内容とともに、経営戦略論の全体の中でのそれぞれの貢献や課題についても学び、説明することができるようになる。
授業概要(教育目的) 講義では、毎回1つの研究に焦点を当てて講義していきます。受講者が予復習をしやすいように、日本語文献が入手できるものを取り上げます。また理解が深められるように、適宜映像教材も使用します。講義を通じて、経営戦略についての理論を習得するとともに、企業活動をはじめとする社会現象に対する関心や洞察力を高めていけるようになることが目標(教育目的)です。
授業計画表
 
項目内容
第1回経営戦略の定義と機能経営戦略の多様な定義について学ぶとともに、経営戦略が果たす機能ついて学ぶ。
使用文献:石井淳蔵ほか(1996)『経営戦略論』有斐閤。

【事前学習】2時間
テキストを準備し、図書館にある今回の指定図書およびシラバスをよく読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第2回経営戦略とはPorter (1996) “What is Strategy”に基づきながら、経営戦略とそうでないものの違いについて学ぶ。
使用文献:Porter (1996) “What is Strategy”(邦訳は、『Diamondハーバード・ビジネス・レビュー』2011年6月号)

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第3回経営戦略論の古典経営戦略論の古典の1つであるAnsoff(1965)『企業戦略論』について学ぶ。
使用文献:Ansoff(1965)『企業戦略論』産業能率短期大学出版部。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第4回初期の経営戦略論初期の経営戦略論を代表するHofer & Schendel(1978)『戦略策定』ついて学ぶ。
使用文献:Hofer & Schendel(1978)『戦略策定』千倉書房。
【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第5回PIMS
マーケティング戦略の1つであるPIMS研究について学ぶ。
使用文献:(Schoeffler他(1974)「収益を握るマーケットシェア」『Diamondハーバード・ビジネス・レビュー』1984年12-01月号

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第6回ストラテジック・マインド大前研一『ストラテジック・マインド』に基づきなら、戦略的思考と経営戦略の基礎概念について学ぶ。
使用文献:大前研一(1984)『ストラテジック・マインド』プレジデント社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第7回小テスト小テストの確定した日時やテスト範囲については、実施日から2週間前の講義時間中に知らせる。

【事前学習】2時間
指定されたテキストの章を事前に読んでおくこと。

【事後学習】2時間
これまでの授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第8回ポジショニング論産業組織論をベースにしたPorter(1980)『競争の戦略』について学ぶ。
使用文献:Porter(1980)『競争の戦略』ダイヤモンド社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第9回リソース・ベースト・ビュ前のPorter(1980)と対比されることも多いリソース・ベースト・ビュについて学ぶ。
使用文献:Barney(1996)『企業戦略論(上)』ダイヤモンド社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第10回リソース・ベースト・ビュの源流リソース・ベースト・ビュの源流の1つされるPenrose(1959)『企業成長の理論』について学ぶ。
使用文献:Penrose(1959)『企業成長の理論』ダイヤモンド社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第11回見えざる資産経営資源の中でも見えざる資産に注目する伊丹(1984)『新・経営戦略の論理』について学ぶ。
使用文献:伊丹(1984)『新・経営戦略の論理』日本経済新聞社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第12回コア・コンピタンス企業の組織的能力に注目するHamel & Praharad(1994)のコア・コンピタンスについて学ぶ。
使用文献:Hamel & Praharad(1994)『コア・コンタンス経営』日本経済新聞社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第13回ダイナミック・ケイパビリティ
組織のメタ能力であるダイナミック・ケイパビリティに注目するTeece他(2010)『ケイパビリティの組織論・戦略論』について学ぶ。
使用文献:Teece他(2010)『ケイパビリティの組織論・戦略論』中央経済社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第14回1980年以降の戦略論についての小括と小テスト小テストの確定した日時やテスト範囲については、実施日から2週間前の講義時間中に知らせる。

【事前学習】2時間
指定されたテキストの章を事前に読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第15回持続的競争優位と事業創造野中他(2010)『流れを経営する』に基づきながら、持続的競争優位と事業創造を実現する企業について学ぶ。
使用文献:野中他(2010)『流れを経営する』東洋経済新報社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第16回知識社会の中での経営戦略ナレッジ・マネジメント論の源流の1つともされるDruker(1993)『ポスト資本主義社会』について学ぶ。
使用文献:Druker(1993)『ポスト資本主義社会』ダイヤモンド社。

【事前学習】図書館にある今回の指定図書、もしくはエコリンクにある資料を読んでおくこと。
第17回知識創造論組織の知識創造力に注目する野中 & 竹内(1996)『知識創造企業』について学ぶ。
使用文献:野中 & 竹内(1996)『知識創造企業』東洋経済新報社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書をよく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第18回企業の多角化戦略企業の多角化の種類とともに方法、特に内部成長方式や外部成長方式などについて学ぶ。

【事前学習】2時間
図書館にある指定図書、もしくはエコリンクにある資料を読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第19回ブルー・オーシャン戦略イノベーションアプローチの1つとして、Kim&Mauborgne(2005)『ブルー・オーシャン戦略』について学ぶ。
使用文献:Kim&Mauborgne(2005)『ブルー・オーシャン戦略』ランダムハウス講談社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはエコリンクにある資料を読んでおくこと。
第20回BOPイノベーションアプローチの1つとして、Prahalad(2005)『ネクスト・マーケット』について学ぶ。
使用文献:Prahalad(2005)『ネクスト・マーケット』英治出版。
第21回オープン・イノベーションイノベーションアプローチの1つとして、Chesbrough(2004) 「OPEN INNOVATION」について学ぶ。
使用文献:Chesbrough(2004) 「OPEN INNOVATION」産能大出版部。
第22回ゲーム論をベースにした経営戦略ゲーム論をベースにしたアプローチであるBrandenburger & Nalebuff(1997)『コーペティション経営』について学ぶ。
使用文献:Brandenburger & Nalebuff(1997)『コーペティション経営』日本経済新聞社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第23回心理学の視点からの経営戦略論の課題心理学をベースにしたGoleman(1995)『EQ』と (2007)『SQ』そしてGladwell(2005)『第1感』について学び、経営戦略論の課題について考える。 
使用文献:Goleman(1995)『EQ』日本経済新聞社。Goleman (2007)『SQ』日本経済新聞社。Gladwell(2005)『第1感』光文社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第24回創発的戦略Mintzberg他(1998)『戦略サファリ』に基づいて、多様な経営戦略観について整理するとともに、創発的戦略について学ぶ。
使用文献:Mintzberg他(1998)『戦略サファリ』東洋経済新報社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第25回2000年前後以降の戦略論についての小括と小テスト小テストの確定した日時やテスト範囲については、実施日から2週間前の講義時間中に知らせる。

【事前学習】2時間
指定されたテキストの章を事前に読んでおくこと。

【事後学習】2時間
これまでの授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第26回エクセレントカンパニー批判的分析アプローチの1つとして、Peters & Waterman(1982)『エクセレントカンパニー』について学ぶ。
使用文献:Peters & Waterman(1982)『エクセレントカンパニー』講談社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。

第27回イノベーションのジレンマ批判的アプローチの1つとして、Christensen(1997)『イノベーションのジレンマ』について学ぶ。
使用文献:Christensen(1997)『イノベーションのジレンマ』翔泳社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第28回ビジョナリー・カンパニー②③Collins(2001)『ビジョナリー・カンパニー②』ならびにCollins(2009) 『ビジョナリー・カンパニー③』に基づきながら、成長企業と経営戦略の関係性、そして衰退企業と経営戦略の関係性について学ぶ。
使用文献:Collins(2001)『ビジョナリー・カンパニー②』日経BP社。
Collins(2009) 『ビジョナリー・カンパニー③』日経BP社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第29回近年の戦略論についての小括と小テスト小テストの確定した日時やテスト範囲については、実施日から2週間前の講義時間中に知らせる。

【事前学習】2時間
指定されたテキストの章を事前に読んでおくこと。

【事後学習】2時間
これまでの授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第30回ビジョナリー・カンパニーCollins&Porras(1994)『ビジョナリー・カンパニー』に基づきながら、長寿企業と経営戦略の関係性について学ぶ。
使用文献:Collins&Porras(1994)『ビジョナリー・カンパニー』日経BP社。

【事前学習】2時間
図書館にある今回の指定図書、もしくはEco Linkから資料をダウンロードし、よく読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
授業形式 講義は、一話完結型でなく、積み重ね型の講義です。前回までの内容の踏まえた上で進めていきます。したがって学生さんにとっては、出席を重ねることで、理解を深めていくことができる講義になっています。逆にならないようにしてください。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
60% 0% 40% 0% 0% 100%
評価の特記事項 小テスト内容や形式ついては、実施日から2週間前の講義時間中に知らせる。
テキスト 寺本義也編著『新 経営戦略論』学文社、2012年.
テキストに基づいた小テストを実施しますので、小テスト日までに準備してください。
配布資料がある際は、エコリンクを通じて配布します。
参考文献 野中郁次郎「世界の経営戦略論 30年のトレンド」『プレジデント』2010年11月1日号.
必要に応じてシラバスの講義計画表の各回に記載されている文献を購読してください。
またエコリンクより必要応じて、資料を印刷して出席してください。
オフィスアワー(授業相談) 講義期間中の水曜12時30-50分。 前日の朝までにメールでアポイントすれば大丈夫です。携帯メールからで十分ですが、受講時限、学籍番号、氏名が明記されているものに限ります。アドレスや研究室の場所については事務に問い合わせてください。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 真面目な人間です。「真面目に、楽しく学ぶ」ということに共鳴できる学生さんの受講を求めます。真面目に、楽しく学ぼうとする学生さんに迷惑となるので、もちろん私語や途中入室・退出は不可です。厳しく対応します。