講義名 国際マーケティング論 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 金3
単位数 4

担当教員
氏名
古川 裕康

学習目標(到達目標) 本講義では,以下の能力を身に付けることを目指す。
1. 身近な企業の事例を国際マーケティングの視点から説明することができる。
2. 日本企業の実施している国際マーケティングの傾向と課題を説明することができる。
3. 国際マーケティングとブランドの関係性を説明することができる。
4. 文化の枠組みと国際マーケティングを関係づけることができる。
5. 国際マーケティングにおけるチャネルの重要性を自らの言葉で表現することができる。
授業概要(教育目的) 本講義は,国際マーケティングの現状,標準化-現地化問題,チャネル構築の重要性について解説する。特に,日本企業が実施している国際マーケティング上の課題を考察するとともに過剰品質問題についても解説する。我が国と海外の文化・制度・経済状況等の差とそれに対応するマーケティングについて基本的な考え方を身に付けることで,国際的なマインドを養うこと目標とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回国際マーケティングとは何か国際マーケティングの定義について解説し,その歴史・発展形態,グローバル・マーケティングとの関係性について明らかにする。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第2回国際マーケティングの分析枠組み国際マーケティングの進化段階について解説し,なぜ,そしてどのように企業が国際化するのかについて明らかにする。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第3回日本企業の抱える課題過剰品質問題の観点から日本企業が抱える国際マーケティング上の課題について明らかにし,それを克服するための考え方について解説する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第4回【ケース】技術者とマーケターの相克技術を愛する技術者と市場を見ているマーケターの対立をケースとして,第3回で取り扱った内容について議論する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第5回EPRGモデル経営者の意思決定についてのモデルを解説し,国際マーケティングの意思決定プロセスについて明らかにする。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第6回標準化‐適合化フレームワーク標準化-適合化フレームワークについて解説し,経営者の意思と本フレームワークの関係性について明らかにする。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第7回ブランド・コンセプトと国際マーケティングコア・コンセプト,サブ・コンセプトから構成されるブランド・コンセプトを基に,どのように国際マーケティングを構築するかについての考え方を解説する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第8回国際マーケティング・ミックスブランド・コンセプトを基にしたマーケティングミックスが国際的にどう展開されるのかについて事例と共に解説する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第9回国際マーケティングにおける製品政策モジュラー型・インテグラル型のアーキテクチャー別製品開発を国際マーケティングとして実施する際の課題について明らかにする。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第10回国際マーケティングにおける価格政策海外市場への参入段階に応じた価格戦略について解説し,ブランドをいかに市場浸透させるかについて解説する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第11回【ケース】セカンドブランドの開発ブランドを市場浸透させるために「低価格なセカンドブランド」を構築すべきか否かについて議論する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第12回リバース・イノベーションリバース・イノベーションの概念について国際マーケティングの観点から解説し,BOP市場の潜在性について解説する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第13回国際市場細分化戦略国際市場細分化戦略について解説する。その上で,市場細分化とブルーオーシャン戦略との関係性について検討する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第14回市場参入戦略第12回,第13回の内容を踏まえ,新市場へ参入を検討する際の企業のモチベーションについて明らかにする。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第15回国際マーケティングの策定プロセスこれまで解説してきた各概念が,どのように関連し合い,最終的な国際マーケティング策定プロセスに影響をもたらすのかについて議論する。
【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。

【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第16回国際マーケティングにおける広告政策国際広告の標準化ー適合化について解説し,ポスト・マスメディア時代の国際広告について解説する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第17回原産国イメージ手掛かり情報としての原産国が国際マーケティングプログラムにどう影響をもたらすのかについて明らかにする。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第18回エスノセントリズム・アニモシティ自国で作られた商品を好む消費者と,特定の国で作られた商品を嫌悪する消費者の存在について解説する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第19回国際マーケティング・リサーチ国際マーケティング・リサーチのプロセスについて解説し,市場間の差異と共通性の管理について解説する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第20回CAGEフレームワーク文化,制度,地理,経済の観点から母国市場と展開先市場の差を考えるCAGEについて解説し,各要素の国際マーケティングへの影響を明らかにする。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第21回【ケース】世界標準化プロモーション某化粧品メーカーの世界的プロモーションをケースとして,標準化プロモーションの是非について議論する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第22回ブランド・イメージ戦略ブランド・パーソナリティとブランド便益に基づいたイメージを解説し,ブランド・イメージ戦略の考え方を解説する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第23回文化研究の歴史国際マーケティングに関連する既存の文化研究がこれまでどのように発展してきたのかについて解説する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第24回Hofstedeの国民文化論代表的な文化の指標としてHofstedeによる国民文化論の現代的有用性と限界を解説する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第25回国際マーケティングにおける流通チャネル政策延期‐投機理論について解説し,ブランド・コンセプトに応じて国際的に構築する流通チャネルの形態が異なることを明らかにする。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第26回国際サプライチェーン・マネジメント裁定戦略について解説し,世界的にバリューチェーンを構築することの意義と課題について明らかにする。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第27回コンテンツの国際マーケティングアニメ,映画,音楽等といったコンテンツは,日本の強みであると共に,製造業の国際マーケティングとは様相が異なる。形の無いコンテンツ展開について国際マーケティングの観点から解説する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第28回【ケース】キャラクターのブランディングキャラクターを展開する某企業の事例をケースに,ライセンス管理と国際マーケティングの関係性について議論する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第29回サービス業の国際化サービス業においては製造業とは異なる国際マーケティングの考え方が必要となる。サービス業や小売業の国際化を事例としながら,国際的な知識移転とサービス・マーケティングの課題について解説する。

【事前学習】2時間
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授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
第30回グローバル・マーケティング国際マーケティングの現代的な姿であるグローバル・マーケティングについて解説し,グローバル・マーケティングの役割と意義・課題について解説する。

【事前学習】2時間
Ecolinkから資料をダウンロードし,良く目を通しておくこと。
授業内で指示したテキストの該当ページを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内で説明した企業の取り組み内容について,新聞や日経ビジネス等の記事を探して目を通しておくこと。
実際にその取り組みについて,街へ出て体感してみること。
授業形式 授業形態は基本的に講義形態とする。そのなかで数回のケーススタディを実施する。学生はただ聞いているだけではなく,マーケティングの理論や企業の抱える諸問題に対して「自分ならどうするのか」について常に考えながら参加すること。またEcoLinkに掲載する資料を必ず印刷して持参すること。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
50% 0% 40% 10% 0% 100%
評価の特記事項 特になし。
テキスト 古川裕康著『グローバル・ブランド・イメージ戦略:異なる文化圏ごとにマーケティングの最適化を探る』白桃書房,3000円.
参考文献 大石芳裕著『グローバル・マーケティング零』白桃書房,2500円.
大石芳裕著『実践的グローバル・マーケティング』白桃書房,2000円.
諸上茂登著『国際マーケティング講義』同文館出版,2300円.
Ghemawat P.・望月衛訳『コークの味は国ごとに違うべきか』文藝春秋,1905円.
オフィスアワー(授業相談) 金曜日12時15分から12時50分。
その他必要に応じて対応するので,事前にアポイントをとり指示された時間帯・場所に来ること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 講義で扱ったブランドや店舗について,実際に自分の目でみて肌で感じること。また関連する事例を各種新聞や日経ビジネス等で調べて頭の中に入れておくこと。