講義名 組織の経済学 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 金3
単位数 2

担当教員
氏名
山﨑 福壽

学習目標(到達目標) 1.個人と組織の違いについて比較できる。
2.組織とは、具体的にどのようなものがあるかについて列挙できる。
3.組織というものがなぜ存在するかについて、説明できる。
4.組織の利点と欠点を比較検討できる。5.市場と組織の違いについて議論できるようにする。
授業概要(教育目的) 市場の代表的なプレーヤーである企業の多くは組織を持っています。なぜ組織は必要なのでしょうか。組織は「契約の束」とも言われています。この点について、考えてみましょう。本講義は,市場と組織の関係について経済学で分析することを目的とします。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス-講義の進め方講義の全体を説明する
第2回ビジネス・エコノミクスとは組織の問題を経済学でどのように分析するかについて考える。
[準備学習]組織と個人の違いを考えておく。
第3回価格戦略と儲けのしくみ企業のさまざまな価格戦略について分析する。
[準備学習]携帯電話の料金制について調べておく。
第4回価格差別と引き下げ戦略企業のさまざまな価格戦略について分析する。
[準備学習]ディズニーランドの価格体系や他のサービスの料金について調べておく。
第5回価格からビジネスの構造が見える価格とビジネス戦略の関係について考える。
第6回ハブ・アンド・スポークの理論と問屋の機能価格とビジネス戦略の関係について考える。
[準備学習]空港のネットワークについて調べておく。
第7回市場の論理と組織の論理市場の論理と組織の論理を用いて、なぜ組織が必要かについて考える。
[準備学習]取引費用の概念についてまとめておく。
第8回エイジェンシーの理論非対称情報下における組織の問題について分析する。
[準備学習]情報の重要性を調べて、自分の体験と重ねてみる。
第9回モラルハザードと逆選択非対称情報下における組織の問題について分析する。
[準備学習]情報の重要性を調べて、自分の体験と重ねてみる。友人とのつきあいで情報が非対称なときに、どのような問題が生じたかを調べておく。
第10回契約を守るのはなぜ難しいのか不完備契約について考える。
[準備学習]人はなぜ「ウソ」をつくのか?自分で考えておく。
第11回囚人のディレンマゲーム理論の基礎について議論する。
[準備学習]ミクロ経済学のテキストで、ナッシュ均衡の概念を復習しておく。
第12回ゲーム理論を応用したいくつかの事例ゲーム理論の基礎について議論する。
[準備学習]「じゃんけん」というゲームの均衡はあるか?考えておく。
第13回参入障壁を巡る戦略経済学を用いた組織の論争戦略について分析する。
[準備学習]神保町周辺のカレー店やラーメン店の価格や戦略を調べておく。
第14回取引相手との交渉力を強化する経済学を用いた組織の論争戦略について分析する。
[準備学習]取引相手から有利な条件を引き出すためには、何が必要か?就活の際に、君たちはどのように行動するかをヒントに考えておく。
第15回まとめ個人と組織の違いから、組織の存在理由について再考し、組織の問題とは何かについて考える。
授業形式 講義と討論
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
50% 0% 0% 40% 10% 100%
評価の特記事項 討論に参加することが必要条件です。
テキスト 大竹文雄『競争と公平感』中公新書
参考文献 遠くになし
オフィスアワー(授業相談) 授業時に指示する
事前学習の内容など,学生へのメッセージ ミクロ経済学の知識が必要です。