回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 企業の利潤最大化行動 | ミクロ経済学IとIIから生産者理論と完全市場理論、独占市場、寡占市場理論について復習
【事前学習】2時間
ミクロ経済学IとIIの市場構造別の企業の利潤最大化について復習しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参考に、市場構造別の企業の利潤最大化で得られる産出額と価格を計算し、その差異を確認すること。
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第2回 | 企業パフォーマンス指標の解説(1) | 実際の企業財務データを用いて、利益率、トービンのQのような企業パフォーマンス指標を作成し、説明する。
【事前学習】2時間
図書館のオンラインデータベースeolからトヨタ自動車の損益計算書から2000年以降の営業利益、経常利益、当期利益の推移をエクセルを用いて書いてみること。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、図書館のオンラインデータベースeolからトヨタ自動車、日産自動車と本田技研工業の損益計算書から2000年以降の営業利益率、経常利益率、ROA、ROE、トービンのQのを計算し、比較してみること。
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第3回 | 企業パフォーマンス指標の解説(2) | 実際の企業データを用いて、労働生産性、資本生産性、全要素生産性(TFP)のような企業パフォーマンス指標を作成し、説明する。
【事前学習】2時間
図書館のオンラインデータベースeolからトヨタ自動車、日産自動車と本田技研の企業情報、損益計算書から2000年以降の名目労働生産性(売上高/従業員数)を計算し、比較してみること。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、図書館のオンラインデータベースeolからトヨタ自動車、日産自動車と本田技研の企業情報、貸借対照表、損益計算書から2000年以降の労働生産性、資本生産性とTFPを計算し、比較してみること。
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第4回 | コーポレート・ガバナンス | 企業行動や成果において所有構造、経営者の質が重要かどうかについて説明する。
【事前学習】2時間
図書館のオンラインデータベースの東洋経済新報社の『四季報』、eolの有価証券報告書から日本の主要な自動車メーカーと主要な電機メーカーの所有構造と社長(年齢、勤続年数、学歴など)について調べておくこと。
【事後学習】3時間
宮島英昭(2015)「企業統治制度改革の視点:ハイブリッドな構造のファインチューニングと劣位の均衡からの脱出に向けて」RIETI Policy Discussion Paper Series15-P-011を読んで整理しておくこと。
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第5回 | 人的資本と企業パフォーマンス(1) | 人的資本の概念と種類について説明する。
【事前学習】2時間
大湾秀雄『日本の人事を科学する:因果推論に基づくデータ活用』の第6章を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Lazear E. P. and K. L. Shaw (2007) "Personnel Economics: The Economist's View of Human Resources" Journal of Economic Perspectives, 21, 4,91-114. を読んで整理しておくこと。
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第6回 | 人的資本と企業パフォーマンス(2) | 企業の人的資本管理、人的資本と企業パフォーマンス間の関係について説明する。
【事前学習】3時間
大湾秀雄『日本の人事を科学する』の3章、4章、5章、7章を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Bloom, N. and J. Van Reenen (2010) "Why Do Management Practices Differ across Firms and Countries," Journal of Economic Perspectives, 24,1, 203-224を読んで整理しておくこと。 |
第7回 | 無形資産と企業パフォーマンス(1) | 無形資産の概念について説明する。
【事前学習】2時間
宮川・滝澤・金(2010)「無形資産の経済学:生産性向上への役割を中心として」、日本銀行ワーキングペーパーシリーズ10-J-8.を読んでおくこと。
【事後学習】3時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Hulten (2010)"Decoding Microsoft: Intangible Capital as a Source of Company Growth" NBER Working Paper No.15799を読んで整理しておくこと。 |
第8回 | 無形資産と企業パフォーマンス(2) | 無形資産と企業パフォーマンス間の関係について説明する。
【事前学習】2時間
宮川・滝澤・金(2010)「無形資産の経済学:生産性向上への役割を中心として」、日本銀行ワーキングペーパーシリーズ10-J-8.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Brynjolfsson and Hitt (2000) "Beyond Computation: Information Technology, Organizational Transformation and Business Performance," Journal of Economic Perspectives, 14, 4, 23-48.を読んで整理しておくこと。 |
第9回 | 輸出と企業パフォーマンス | 輸出と企業パフォーマンス間の関係について説明する。
【事前学習】2時間
若杉・戸堂(2010)「国際化する日本企業の実像-企業レベルデータに基づく分析-」RIETI Policy Discussion Paper Series 10-P-027.を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Bernard, Jensen, Redding and Schott (2007)"Firms in International Trade," Journal of Economic Perspectives, 21,3, 105-130. を読んで整理しておくこと。 |
第10回 | 海外直接投資と企業パフォーマンス | 海外直接投資と企業パフォーマンス間の関係について説明する。
【事前学習】2時間
若杉・戸堂(2010)「国際化する日本企業の実像-企業レベルデータに基づく分析-」RIETI Policy Discussion Paper Series 10-P-027.を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、権・深尾・伊藤(2006)「対日直接投資は日本の生産性向上をもたらすか?『企業活動基本調査』個票データに基づく実証分析」フィナンシャル・レビュー、第81巻、第2号、125-153. を読んで整理しておくこと。 |
第11回 | M&Aと企業パフォーマンス | M&Aをする理由とその効果について説明する。
【事前学習】2時間
深尾・権・滝澤(2006)「M&Aと被買収企業のパフォーマンス:対日M&Aと国内企業間M&Aの比較」RIETI Discussion Paper Series 06-J-024.を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、長岡(2005)「合併・買収は企業成長を促すか?:管理権移転対その共有」『一橋ビジネスレビュー』53巻、2号、32-44.を読んで整理しておくこと。 |
第12回 | R&Dと企業パフォーマンス | R&Dと企業パフォーマンス間の関係について説明する。
【事前学習】2時間
岡田著『イノベーションと技術変化の経済学』の第4章、5章、6章を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、権・深尾・金(2008)「研究開発と生産性上昇:企業レベルのデータによる実証分析」Global COE Hi-Stat Discussion Paper Series 003を読んで整理しておくこと。 |
第13回 | イノベーションと企業パフォーマンス | イノベーションと企業パフォーマンス間の関係について説明する。
【事前学習】2時間
岡田著『イノベーションと技術変化の経済学』の第8章、9章を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、権・深尾・金(2008)「イノベーションと生産性上昇:『全国イノベーション調査』と『企業活動基本調査』個票データによる実証分析」Global COE Hi-Stat Discussion Paper Series 002を読んで整理しておくこと。 |
第14回 | 組織、制度と企業パフォーマンス | 制度と企業パフォーマンス間の関係について説明する。
【事前学習】2時間
岡田著『イノベーションと技術変化の経済学』の第7章、10章、11章を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、伊神著『イノベーターのジレンマの経済学的解明』の第1章、2章、3章、4章を読んで整理しておくこと。 |
第15回 | 期末試験と解説 | 期末試験を通じて、全体の内容を確認する。 |