講義名 教育の社会学 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月5
単位数 2

担当教員
氏名
宮島 健次

学習目標(到達目標)  この授業の到達目標は、以下の4点です。
(1)学校をめぐる近年の様々な状況の変化を理解する。
(2)子どもの生活の変化を踏まえた指導上の課題を理解する。
(3)近年の教育政策の動向を理解する。
(4)諸外国の教育事情や教育改革の動向を理解する。




授業概要(教育目的)  この科目は、社会の状況を理解し、その変化が学校教育にもたらす影響とそこから生じる課題、並びにそれに対応するための教育政策の動向を理解するためのものです。
 そこで、授業ではテキストの精読を通してその内容について解説するとともに、ディスカッション等アクティブ・ラーニングの手法を用い、他者に自分の考えや意見を表明し、かつ明確に伝える手段や、自ら考える力を養っていきます。そして、授業で得られた学びをさらに深くするために最終レポートを作成、学びの言語化を行っていきます。

授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス/学校を巡る近年の様々な状況の変化①~教育と社会の問い~本授業についての説明をするとともに、テキスト第1章「教育と社会の問い」の精読と検討を行い、教育と社会の関係および教育社会学の学問的位置づけについて理解を深めます。

【事前学習】シラバスの精読、テキストの入手およびテキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第2回学校を巡る近年の様々な状況の変化②~学校化社会~テキスト第2章「学校化社会」の精読と検討を行い、社会が「学校化」することの功罪について理解を深めます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第3回学校を巡る近年の様々な状況の変化③~ライフコース~テキスト第3章「ライフコース」の精読と検討を行い、人としての生き方、在り方について理解を深め、検討を加えます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第4回子供を取りまく生活の変化①~少子社会の家族と子ども~テキスト第4章「少子社会の家族と子ども」の精読と検討を行い、少子社会における家族のあり方や子どもの位置づけについて理解を深め、検討を加えます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第5回諸外国の教育事情や教育改革の動向①~教育とジェンダー~テキスト第5章「教育とジェンダー」の精読と検討を行い、ジェンダーがなぜ問題なのかを理解し、教育がジェンダーを再生産しているということについて理解を深めます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第6回諸外国の教育事情や教育改革の動向②~メリトクラシーと学歴~
テキスト第6章「カリキュラムと知識」の精読と検討を行い、「隠れたカリキュラム」の影響力について理解を深めます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第7回教育制度を支える教育行政の理解と仕組み~カリキュラムと知識~テキスト第7章「メリトクラシーと学歴」の精読と検討を行い、昨今社会問題となりつつある「格差」について理解を深めます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第8回近年の教育政策の動向①~学力と意欲の階層差~テキスト第8章「学力と意欲の階層差」の精読と検討を行い、学力差はどのような要因で生じてしまうのかについて理解を深めます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第9回近年の教育政策の動向②~高校多様化の可能性~テキスト第9章「高校多様化の可能性」の精読と検討を行い、メインストリームではない学校教育の存在意義について理解を深めます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第10回近年の教育政策の動向③~入試と選抜~テキスト第10章「入試と選抜」の精読と検討を行い、入試の意義と選抜の難しさについて理解を深めます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第11回子供を取りまく生活の変化②~資格社会化と就職~テキスト第11章「資格社会化と就職」の精読と検討を行い、教育と労働市場の連結に関する理論について、理解を深めていきます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第12回子供を取りまく生活の変化③~インターネット社会と若者~テキスト第12章「インターネット社会と若者」の精読と検討を行い、高度情報化社会である現代に欠かせないものとなったインターネットが、社会に与えたインパクトについて考察していきます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第13回子供を取りまく生活の変化④~少年犯罪の増減~テキスト第13章「少年犯罪の増減」の精読と検討を行い、若者の逸脱行為としての少年犯罪が社会とどのようにかかわるのか、という点について考察していきます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第14回近年の教育政策の動向④~政治的介入の功罪~テキスト第14章「政治的介入の功罪」の精読と検討を行い、政治が教育に介入すると何が良くて何が悪いのか、という点について考察していきます。

【事前学習】テキスト該当章の精読(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
第15回地域連携・学校安全~これからの学校と地域との連携および学校安全への対応~これまでのまとめをするとともに地域連携・学校安全の現状と課題について考察します。

【事前学習】学校の地域連携の事例および学校安全を脅かした事件の例をネット検索等を利用して調べておくこと(2時間)
【事後学習】キーワードの確認(2時間)
授業形式  基本的にテキストの精読を中心とした講義形式で授業は進めていきます。毎回の授業のはじめには、前回の復習としてテキストのキーワードを自らのことばで定義づける作業を行い、専門用語になれるとともに教科書の内容の理解を深めていきます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 80% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項  この科目ではテストを行わない代わりに、レポートで成績評価をします。レポートは合計2回です。〆切や内容については授業内で指示します。このレポートを2回とも提出することが単位認定の条件です。
テキスト  近藤博之・岩井八郎『教育の社会学』放送大学出版局,2015,2916円.
参考文献  必要に応じて、授業内で指示します。
オフィスアワー(授業相談)  非常勤講師室で受け付けます。詳細は初回の授業で指示します。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ  皆さんの名前と顔をできるだけ早く覚えることを信条の一つとしていますので、出欠確認は授業開始時に必ず行います。残念ながら、出席回数が3分の2を切ってしまった場合は、単位をとることが出来ません。なお遅刻は3回で1回欠席とします。厳しいようですが、教職課程という授業の性質上、皆さんにはパンクチュアリティ(時間厳守)の感覚を身につけていただきたいと思います。