講義名 教育の方法・技術論 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月4
単位数 2

担当教員
氏名
宮島 健次

学習目標(到達目標)  本授業では以下の4点を到達目標として設定します。
(1)これからの時代に必要な資質・能力とは何か理解し、説明できる。
(2)主体的・対話的な深い学びを自らが体験することでその資質・能力を育成する方法とは何かを理解し、説明できる。
(3)授業を構成する要素・技能を理解、修得する。
(4)情報機器を活用した効果的な授業の在り方やその指導法について理解し、説明できる。
授業概要(教育目的)  この科目は、これからの時代を生きていくために必要な資質・能力を育成する方法とはどのようなものなのかを理解し、その目的を達成する教育技術を理解し、身につけるためのものです。
 そこで、講義のみならず、ディスカッション等アクティブ・ラーニングの手法を用い、他者に自分の考えや意見を表明し、かつ明確に伝える手段や、自ら考える力を養っていきます。そして、授業で得られた学びをさらに深くするために最終レポートを作成、学びの言語化を行っていきます。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス教育の方法及び技術を学ぶ意義、これからの授業の進め方、評価方法等を確認します。

【事前学習】シラバスを熟読するとともに、これまでの自分の教育体験をふりかえる。(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第2回いい教育とは何か教育方法とは「教育の過程」全体(教育の目的・内容・評価、指導の方法・条件等)を意味することを学びます。教師の役割とは何か議論します。

【事前学習】これまでの自分の教育体験を振り返り、よい先生、悪い先生のイメージをまとめておく。(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第3回「教える」「学ぶ」とは何か教育技術の普遍性・歴史性・個別性及び教育の方法・技術の創造的性格に関して、具体例を通して学びます。授業準備に関わる基礎概念としての指導案及び授業デザインの重要性を認識します。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第4回資質・能力とは何かこれからの社会を担う子どもたちに求められる資質・能力とは何かを検討した上で、主体的・対話的で深い学びを実現するための教育方法を具体的に考えます。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第5回授業を構成する基礎要件とは何か授業を構成するための基礎的な要件とは何か検討します。(学級、児童生徒、教員、教室、教材など。)

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第6回学習評価とは何か学習評価の意義や目的をふまえた上で、どのような評価方法があるか考えます。さらに、学習指導と学習評価の一体化を図る重要性、並びに個に応じる指導のあり方について議論します。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第7回情報活用能力とは何か学校教育において、情報機器(PC、実物投影機、電子黒板等)が授業でどのように活用されているかを知り、子どもたちの情報活用能力を育成するためにはどのように指導したらよいかを検討します。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第8回さまざまな教育実践から学ぼう(1)
国内外の教育実践を通して、その実践に基づく理論や、教育方法及び技術に関する特色をまとめ、発表します。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第9回さまざまな教育実践から学ぼう(2)国内外の教育実践を通して、主体的・対話的で深い学びがカリキュラム上にどのように実現されているか、その特色をまとめ、発表します。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第10回さまざまな教育実践から学ぼう(3)教育活動に必要な指導技術は何かについて考えます。語法、板書等、授業を行う上で必要な技術の実演を通して修得します。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第11回学習指導案を作ってみよう(1)基礎的な学指導理論をふまえて、目標、内容、教材、教具、授業、学習形態、評価規準等の視点を含めた学習指導案の作成方法について学びます。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第12回学習指導案を作ってみよう(2)教科、学年、単元等を設置し、学習指導案を立案します。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第13回学習指導案を作ってみよう(3)子どもたちの興味・関心を高めたり、課題把握及び学習内容のまとめ等に情報機器を活用し、効果的に教材を作成する。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第14回学習指導案を発表しよう(1)考案した学習指導案を基に、活動の展開例を提案します。教科、学年、単元、目標、教材、展開の大要、指導上の留意点、工夫した点等を、情報機器を活用して発表します。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
第15回学習指導案を発表しよう(2)考案した学習指導案を基に、活動の展開例を提案する。主体的・対話的で深い学びを実現するためにどのような点を工夫したか、情報機器を活用して発表する。

【事前学習】前回の授業内容の復習(2時間)
【事後学習】授業時配布プリントのふりかえり(2時間)
授業形式  パワーポイントを利用した講義形式で授業を進めます。毎回補助プリントを配布します。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 80% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項  この科目ではテストを行わない代わりに、レポートで成績評価をします。レポートは合計2回です。〆切や内容については授業内で指示します。このレポートを2回とも提出することが単位認定の条件です。
テキスト  使用しません。
参考文献 西川純『アクティブ・ラーニング入門』明治図書、2016.
中学校学習指導要領(平成29年3月 文部科学省).
高等学校学習指導要領(平成30年3月予定 文部科学省).
高等学校 学習指導要領 公民編 文部科学省.
オフィスアワー(授業相談)  非常勤講師室で受け付けます。詳細は初回の授業で指示します。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ  皆さんの名前と顔をできるだけ早く覚えることを信条の一つとしていますので、出欠確認は授業開始時に必ず行います。残念ながら、出席回数が3分の2を切ってしまった場合は、単位をとることが出来ません。なお遅刻は3回で1回欠席とします。厳しいようですが、教職課程という授業の性質上、皆さんにはパンクチュアリティ(時間厳守)の感覚を身につけていただきたいと思います。