講義名 生徒指導・進路指導論 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 木5
単位数 2

担当教員
氏名
宇野 彰人

学習目標(到達目標) 1「生徒(生活)指導」の意義と機能を学校現場の視点から捉えることができる。
2「いじめ」「不登校」「体罰」「規範意識」など生徒指導上の今日的課題につい 
 て、法令やデータから的確に捉え、対応することができる。
3 キャリア教育の視点から進路指導を捉え、指導できる。 
授業概要(教育目的) 学校教育が教科指導を中心とした「認知的文化の習得」と生活指導など「規範的文化の習得」から成り立ち、双方が関連しながら教育効果を高めていくことの基本的理解に導く。また学生自身の生き方と関わらせながら生活指導と進路指導(キャリア教育)の理念や方法を理解し、社会人として、教師としての資質を高めることを目的とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回教育課程と生徒指導・進路指導教科や特別活動等と生徒指導・進路指導の関連を明らかにしながら、その意義と機能を追究する。
【事前学習】2時間
テキストp.1~8を読み、概略を理解しておくこと。
【事後学習】2時間
生徒指導の定義を覚える。
第2回生徒指導の基礎・基本対応力
⑴生徒理解力(グループワーク)
生徒指導を効果的に行うために生徒理解の深化が欠かせないことを捉え、その方法をグループ協議を通して追究する。
【事前学習】2時間
テキストp.40~65を読み、概略を理解しておくこと。、
【事後学習】2時間
テキストp.66~74を読み、復習する。
第3回生徒指導の基礎・基本対応力
⑵学校危機管理力
学校における様々な危機を知り、未然防止ー危機対応ー事後措置について理解する。
【事前学習】2時間
EcoLinkから資料(事例)をダウンロードして対応をあらかじめ考えてくること。
【事後学習】2時間
テキストp.148~151を読み、復習する。様々な危機を想定し、自分の行動をシミュレーションする。
第4回生徒指導の基礎・基本対応力
⑶つなぐ力
生徒や学校と関わる様々な専門的機関等について知るとともに、生徒指導の場面における組織的・計画的な対応について理解する。
【事前学習】2時間
テキストp.208~226を読み、概略を理解しておくこと。
【事後学習】2時間
不登校の定義を覚える。テキストp.118~126を読み、復習する。
第5回生徒指導の基礎・基本対応力
⑷規範意識の醸成
規範意識の低下の要因・背景を追究するとともに、今日の社会におけるコンプライアンスを考える。
【事前学習】2時間
バイト・テロなど、規範意識の低下の例を調べておくこと。
【事後学習】2時間
テキストp.145~147を読み、復習する。
第6回生徒指導上の諸課題と対応
⑴体罰(ペアワーク)
文科省等のデータを基に体罰の実態や課題を理解し、体罰の違法性と体罰によらない指導についてグループ協議を通して理解する。
【事前学習】2時間
文科省のデータにアクセスし、体罰の現状の概要を把握しておくこと。
【事後学習】2時間
体罰、児童虐待の定義を覚える。テキストp.194を読み、復習する。
第7回生徒指導上の諸課題と対応
⑵不登校(グループワーク)
文科省の「児童・生徒の問題行動等調査」結果をグループで分析・検討しながら不登校の実態と課題を追究する。
【事前学習】2時間
テキストp.187~189を読み、概略を理解しておくこと。
【事後学習】2時間
不登校の定義を覚える。グループ協議を基にレポートをまとめる。
第8回生徒指導上の諸課題と対応
⑶いじめ(ジグソー活動)①仮説を立てる
「いじめはなぜなくならないのか」を主題にグループ(A)で仮説を立てる。調査事項について分担する。
【事前学習】2時間
EcoLinkから資料をダウンロードしてジグソー活動の進め方等を理解しておくこと。テキストp.173~174を読み、概略を理解しておくこと。
【事後学習】2時間
いじめの定義を覚える。分担した事項について調べる。
第9回生徒指導上の諸課題と対応
⑶いじめ(ジグソー活動)②調査内容の報告
 ◎小テスト
調査事項ごとのグループ(B)で各自が調査した内容を報告し合い、整理し、まとめたものを全体に発信する準備をする。プレゼンの準備をする。定義等についての小テスト。
【事前学習】2時間
各自が分担して調べた内容をまとめ、配布できるように準備すること。
【事後学習】2時間
グループで整理し、まとめた内容を理解し、プレゼンの準備をする。
第10回生徒指導上の諸課題と対応
⑶いじめ(ジグソー活動)③調査事項のプレゼン その1
グループ(B)がまとめた内容をそれぞれプレゼンし、全体で情報を共有する。
【事前学習】2時間
連絡を取り合い、プレゼンの準備をする。
【事後学習】2時間
各グループのプレゼンの内容を復習する。
第11回生徒指導上の諸課題と対応
⑶いじめ(ジグソー活動③調査事項のプレゼン その2
前時にプレゼンしたグループ以外のグループ(B)がまとめた内容をそれぞれプレゼンし、全体で情報を共有する。
【事前学習】2時間
連絡を取り合い、プレゼンの準備をする。
【事後学習】2時間
各グループのプレゼンの内容を復習する。
第12回生徒指導上の諸課題と対応
⑶いじめ(ジグソー活動)④まとめのグループ協議
元のグループ(A)にもどり、主題について仮説の検証を行い、レポートにまとめる。
【事前学習】2時間
当初の仮説について見直し、各自が検証しておくこと。
【事後学習】2時間
レポート「いじめをなくすために」を各自でまとめる。
第13回進路指導とキャリア教育中教審答申(平成28年12月21日)を基に進路指導の現状や課題を明らかにしながら、キャリア教育の視点から進路指導を捉えなおす。
【事前学習】2時間
中教審答申についてあらかじめ概略を理解しておくこと。
【事後学習】2時間
テキストp.4、109を読み、復習する。
第14回進路相談への対応(ペアワーク)進路や生き方に関する相談にどのように対応するか事例を通してペアワーク等を行いシミュレーションする。
【事前学習】2時間
EcoLinkから資料をダウンロードして、事例についての対応を想定しておくこと。
【事後学習】2時間
次時の発表内容を考える。
第15回まとめと自己評価(プレゼン)
各自が生徒向けの進路指導の講話を行う。授業を振り返って自己評価を行う。
【事前学習】2時間
講話の発表原稿をまとめ、提出できるようにすること。
【事後学習】2時間
学習したことを振り返り、教壇に立つ自分を想定する。
授業形式 事例研究やグループ討議、知識構成型ジグソー法などを用いて、自ら「主体的・対話的で深い学び」を実践しながら生徒指導・進路指導の実践力を身に付ける。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 50% 30% 20% 0% 100%
評価の特記事項 中間時に重要概念の定義等についての小テストを実施する。
テキスト 文部科学省『生徒指導提要』教育図書 290円
(ISBN978-4-87730-274-0 C303Y276E)
参考文献 授業時に提示する。
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 教職科目のなかでも生活指導に関する科目であるため、学生自身の出欠、提出物など、教師を目指す者としてふさわしい態度が求められる。