講義名 経済学史Ⅰ ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月3
単位数 2

担当教員
氏名
石田 教子

学習目標(到達目標) 1.過去の経済思想を歴史的に学ぶことによって,経済学の歴史が決して一つの理論系譜の単線的な発展であったわけではなく,考え方や立場によってさまざまな展開を見せてきたことを理解することができる。
2.経済学者が歴史上直面してきた問題が,現代社会が抱える問題にもつうじる側面をもっていることを実感することができる。
授業概要(教育目的) 経済学者の思考は,いつの時代も現実の諸問題をいかに解決するかということと密接に結びついていました。歴史上の先人たちはどのような問題を抱え,それらをどのように乗り越えようとしたのか。歴史は現代の私たちに対してヒントを与えてくれます。この授業では,受講生が自分なりの経済学史観を形成することを教育目的とします。経済学の歴史の大きな流れを確認しながら,授業内の討論をつうじて抽出される論点の一つ一つが現代の私たちに何を語りかけているのかについて考察します。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション担当者の研究履歴について紹介しながら,この授業の進め方や方針を説明します。

【事前学習】1時間
これまでに読んだことのある経済学の古典についてリストアップし(ない人は解説書でもよい),自らの感想や想い出についてメモを作ってくること。
【事後学習】1時間
経済学史という学問分野の歴史について調べること。
第2回経済学史の現代的意義経済学史研究が,今日の経済学研究全体においてどのような位置を占め,またどのような意義を有しているのかについて解説します。

【事前学習】1時間
これまでに読んだことのある経済学の古典についてリストアップし(ない人は解説書でもよい),自らの感想や想い出についてメモを作ってくること。
【事後学習】1時間
経済学史という学問分野の現代的意義について意見が述べられるようにしておくこと。
第3回経済学史研究の近年の動向経済学史研究において,昨今注目されつつある時代や地域,論点やキーワードについて解説します。受講生と相談しながら,対象とする経済学者を選び,テキストを決定します。

【事前学習】1時間
最近関心を抱いた経済学的キーワードをリストアップし,書籍や辞典,ウェブサイトなどを活用して,その語源や思想背景について調べてくること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルタームをリスト化し、内容を調べること。
第4回対象となる経済学者の人生と思想対象となる経済学者の人生や思想について解説します。

【事前学習】1時間
書籍や辞典,ウェブサイトなどを活用して,対象となる経済学者の人生や思想について調べてくること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルタームをリスト化し、内容を調べること。
第5回テキストの輪読 01選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第6回テキストの輪読 02選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第7回テキストの輪読 03選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第8回テキストの輪読 04選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第9回テキストの輪読 05選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第10回テキストの輪読 06選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第11回テキストの輪読 07選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第12回テキストの輪読 08選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第13回テキストの輪読 09選択したテキストの指定範囲を精読し,討論します。

【事前学習】1時間
報告者はレジュメを作成するとともに(テキストの指定された範囲を読み,内容をA4で4-5ページくらいで要約する),疑問点や争点,自分の研究計画との関係で感じたことについて報告します。
その他の受講生は,指定された範囲を読み,質問を考えてくること。質問は文章化すること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第14回先行研究の検討と評価対象となる経済学者の理論や思想について,どのような研究成果がすでに示されているかについて考察します。

【事前学習】1時間
先行研究について調べてくること。それまでの授業で討論したことを思い出しながら,どのような論点が同じで,また違うのかについてリストアップしてくること。さらに,自分の考えについてまとめてくること。
【事後学習】1時間
新出のテクニカルターム、歴史上の人物についてリスト化し、情報をまとめておくこと。
第15回フォローアップまとめ

【事前学習】1時間
これまでの学習内容について復習すること。
【事後学習】1時間
経済学の歴史を自分なりに説明できるようにすること。
授業形式 ゼミ形式による輪読および報告。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 0% 0% 60% 40% 100%
評価の特記事項 「その他」の評価は,予習や復習の成果が見られるかどうか,参加度(発言)によります。
テキスト 各自の研究計画をヒアリングしたうえで,受講生が取り組みやすい共通の論点,時代,地域に関わる経済学史上の古典を選びます。
参考文献 橋本努編『現代の経済思想』勁草書房,2014.
小峯敦編『福祉の経済思想家たち』ナカニシヤ出版,2010.
橋本努編『20世紀の経済学の諸潮流』日本経済評論社,2006.
オフィスアワー(授業相談) 開講時に指示します。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 最初の3回は「参考文献」に拠りながら経済学史という研究分野とその動向に関して解説します。3回目までに,受講生に適したテキストを決定します。それ以降はテキストの輪読を行いディスカッションを行います。