講義名 金融工学Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 木6
単位数 2

担当教員
氏名
三井 秀俊

学習目標(到達目標) 本講義では, 以下の能力を身に付けることを目指します。
1. 金融データ分析に必要な統計理論を理解し, 説明できるようになる。
2. 金融データ分析に必要な計量分析手法を理解し, 説明できるようになる。
3. 実際の金融データを用いて, 実証分析ができるようになる。
授業概要(教育目的) 金融データの実証分析手法の習得を目的とします。基本的な統計学から回帰分析まで一通り学んだ後, 金融データ分析で利用される自己回帰分散不均一(ARCH)型モデルと確率的分散変動(Stochastic Volatility)モデルを理解し, 実際に金融データを用いての実証分析ができるようになる。
授業計画表
 
項目内容
第1回金融データ分析の基礎データ・基本統計量・散布図と相関に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.191-206 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第2回統計分析の基礎(1)母集団と標本に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.41-42 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第3回 統計分析の基礎(2)標本分布に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.42-46 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第4回統計分析の基礎(3)推定(モーメント法・一般化モーメント法・最尤法・効率性)に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.46-53 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第5回統計分析の基礎(4)検定(仮説検定・有意水準・尤度比検定)に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.53-59 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第6回回帰モデルと時系列モデル(1)最小2乗法・マーケットポートフォリオへの応用に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.135-144 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第7回回帰モデルと時系列モデル(2)重回帰モデル・推定量の統計的性質に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.145-153 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第8回回帰モデルと時系列モデル(3)時系列分析の基礎・ARモデル・MAモデル・ARMAモデルに関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.163-181 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。

第9回条件付分散と分散不均一モデル(1)株価データと条件付分散に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
テキストの pp.187-189 を予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第10回条件付分散と分散不均一モデル(2)分散不均一分散(ARCH)型モデルに関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
EcoLink から資料をダウンロードし, 予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第11回条件付分散と分散不均一モデル(3)GARCH・EGARCH モデルに関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
EcoLink から資料をダウンロードし, 予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第12回条件付分散と分散不均一モデル(4)確率的分散変動(Stochastic Volatility)モデルに関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
EcoLink から資料をダウンロードし, 予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第13回時系列分析のリスク資産価格分析への応用(1)株式・株価指数分析への応用に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
EcoLink から資料をダウンロードし, 予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第14回時系列分析のリスク資産価格分析への応用(2)外国為替相場分析への応用に関して解説を行なう。
【事前学習】1時間
EcoLink から資料をダウンロードし, 予めよく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習し, 授業中に出たきたキーワードを説明できるようにしておくこと。
第15回まとめと課題レポートの説明【事前学習】1時間
第1回授業~第14回授業の復習をしておくこと。
【事後学習】1時間
授業内容をよく復習した上で, 授業時に提示したレポート課題に取り組み, 期限までに必ず提出すること。
授業形式 参加者による輪読形式と講義形式を並行して行ないます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 20% 0% 80% 0% 100%
評価の特記事項 授業は必ず出席すること。課題レポートは必ず提出すること。
テキスト 小暮厚之・照井伸彦『計量ファイナンス分析の基礎』朝倉書店,4104円.
参考文献 山本拓『経済の時系列分析』創文社,4860円.
渡部敏明『ボラティリティ変動モデル』朝倉書店,3888円.
三井秀俊『ARCH型モデルによる金融資産分析』税務経理協会,4320円.
乾孝治『ファイナンスの統計モデルと実証分析』朝倉書店,3780円

オフィスアワー(授業相談) 火曜日17:00-19:00, 事前に授業後またはメールでアポイントをとること。
メールアドレスは, 授業時に指示します。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 初学者向けに基礎から講義しますが,予習・復習は必ずして下さい。予習・復習を必ずすること。授業中のノートの取り方など工夫してください。授業中に配布する資料などは, きちんと整理してください。できる限りテキストだけでなく参考文献にも目を通すようにして下さい。
授業用URL https://www.jpx.co.jp/