講義名 日本経済論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月6
単位数 2

担当教員
氏名
河越 正明

学習目標(到達目標) 学生は、日本経済に関する実証分析に関するいくつかのトピックについて、どのような分析が行われているかを理解し、自分なりに論じられるようになる。
授業概要(教育目的) 日本経済に関していくつかのトピックを取り上げ、各トピックについて代表的な理論・実証分析を数編精読し、理論の実証分析への応用の仕方、データの扱い方などを学生に身につけてもらうことを目的とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス講義の内容, 評価の形式, 履修上の注意点について解説。
【事前学習】1時間
EconLinkから資料をダウンロードし, よく読んでおくこと。
【事後学習】1時間
今後取り上げるトピックの現時点の理解度を自己点検する。
第2回日本経済と経済統計SNAを中心に復習しつつ, 実際のデータで日本経済の全体像を捉える。
【事前学習】1時間
小峰・村田(以下, KM)第1章などにより, SNAを復習しておく。
【事後学習】1時間
内閣府のHPから取った実際のデータを用いて, 授業で行った計算などを実際に行ってみる。
第3回人口と家計の変化(1)人口動態の変化と、それがどのように家計を変化させたかと考察する。
【事前学習】1時間
KM第14章など人口関連部分を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第4回人口と家計の変化(2)家計の構造変化が消費行動等に与えた影響を考察する。
【事前学習】1時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第5回人口と家計の変化(3)家計の構造変化が労働供給等に与えた影響を考察する。
【事前学習】1時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第6回社会保障と家計の変化(1)家計の構造変化から政府に求められている機能の変化を考察する。
【事前学習】1時間
KM第13章など社会保障関連部分を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第7回社会保障と家計の変化(2)年金など現金給付を中心に現状の課題を考察する。
【事前学習】1時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第8回社会保障と家計の変化(3)医療・介護など現物給付を中心に現状の課題を考察する。
【事前学習】1時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第9回財政の持続可能性(1)財政の持続可能性を理解し, 日本の現状から具体的に考察する。
【事前学習】1時間
KM第10章など財政関連部分を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第10回財政の持続可能性(2)日本の財政の持続可能性を回復する方策を考察する。
【事前学習】1時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第11回格差(1)格差の推移と現状を理解し、格差拡大の原因を理解する。
【事前学習】1時間
KM第12章など格差関連部分を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第12回格差(2)格差是正のための方策を考察する。
【事前学習】1時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第13回新たな福祉国家(1)最近の政府によって唱えられている全世代型社会保障という議論を糸口に、求められている政府の役割を考察する。
【事前学習】1時間
事前に指示した文献を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第14回新たな福祉国家(2)米国やスウェーデンなど他国も視野に比較しながら、日本の福祉国家像を考察する。
【事前学習】1時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第15回復習これまでの講義を振り返って、理解の不十分な点を補強するとともに、今後の有望な研究の方向性を議論する。
【事前学習】1時間
これまでの講義で使用した文献などを見直す。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
授業形式 講義を各トピックの導入部分で行う以外は、学生の発表を中心にしますので、参加者は発表の準備が必要です。また、参加者は各トピックで、自らデータを解析して理解することが求められます。授業の進め方は、参加者の人数などに応じて変更します。

レポートでは、自分の選んだテーマで簡単な実証分析をしてもらいます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 レポートの評価が50%、授業での発表及び他の学生の発表での議論などで50%とします。
テキスト 特にありませんが、必要な文献を授業で指示します。
参考文献 小峰隆夫・村田啓子, 『最新|日本経済入門 第5版』, 日本評論社, 2016年, 2,500円(税抜).
オフィスアワー(授業相談) 金曜日15~16時に相談・質問を研究室(8号館3-22)で受けます。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ この授業が受講生の皆さんの研究テーマを見つける一助となることを希望します。