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学習目標(到達目標) |
これまで、アメリカの政策における政党、議員の特性、選挙などの役割を分析した業績は枚挙に暇がなく、多くは公共選択論という分野に属する研究業績です。この研究を追えば、アメリカの連邦制の特徴とともに矛盾が浮かび上がります。他方、経済史の分野では1960年代以降、計量経済史にかかわる業績が多く発表され、定量的アプローチが歴史でも有用であることが確認されました。
そこで、本年度は公共選択の立場からアメリカ史のトピックを分析した論文集をテキストとし、受講生がアメリカ経済の政策形成過を理解することを目的とします。 |
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授業概要(教育目的) |
この講義は担当者の講義ではなく、毎回、受講生が英語文献を読み、その内容を報告し、その後、担当者を含めたディスカッションという流れで進めます。 |
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | はじめに | 授業の目的や流れを説明し、リーディングリストを作成します。 | 第2回 | アメリカの制度と公共選択の視点(担当者の講義) | アメリカの具体的な制度分析に公共選択論の考え方を導入する意味、分析結果などを解説。 | 第3回 | イギリスの債務、アカディア人の大追放およびアメリカ独立革命 | テキスト第1章の報告とディスカッション | 第4回 | 憲法起草期間における北部と南部の同盟 | テキスト第2章の報告とディスカッション | 第5回 | セクショナリズムの矛盾 | テキスト第3章の報告とディスカッション | 第6回 | なぜ、ラチェット効果はあるのか―南北戦争時に導入された所得税をめぐって―(1) | テキスト第4章の報告 | 第7回 | なぜ、ラチェット効果はあるのか―南北戦争時に導入された所得税をめぐって―(2)
| ディスカッション | 第8回 | 貿易保護法はだれが止めたのか(1) | テキスト第5章の報告 | 第9回 | 貿易保護法はだれが止めたのか(2)
| ディスカッション | 第10回 | 連邦準備銀行の立地に関する政治の選択(1)
| テキスト第6章の報告
| 第11回 | 連邦準備銀行の立地に関する政治の選択(2)
| ディスカッション
| 第12回 | 州と民間が提供する健康保険に対する需要(1)
| テキスト第7章の報告
| 第13回 | 州と民間が提供する健康保険に対する需要(2)
| ディスカッション
| 第14回 | 州政府への連邦補助の決定要因(1) | テキスト第8章の報告
| 第15回 | 州政府への連邦補助の決定要因(2) | ディスカッション
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授業形式 |
受講生の報告とディスカッション |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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授業への
参画度
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その他
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合計
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0% |
90% |
0% |
10% |
0% |
100% |
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評価の特記事項 |
報告のレジュメに担当者のコメントを反映し、学期末に提出してもらいます(レポート)の内容を評価します。 |
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テキスト |
Hall & Witcher(eds.), Public Choice Analyses of American Economic History:Vol.1, Springer, 2019 |
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参考文献 |
講義中に紹介します。 |
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オフィスアワー(授業相談) |
メールで予約してください。 |
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事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
手を抜くことなく、きっちりと報告してください。 |