講義名 アメリカ経済論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 木6
単位数 2

担当教員
氏名
加藤 一誠

学習目標(到達目標)  これまで、アメリカの政策における政党、議員の特性、選挙などの役割を分析した業績は枚挙に暇がなく、多くは公共選択論という分野に属する研究業績です。この研究を追えば、アメリカの連邦制の特徴とともに矛盾が浮かび上がります。他方、経済史の分野では1960年代以降、計量経済史にかかわる業績が多く発表され、定量的アプローチが歴史でも有用であることが確認されました。
 秋学期は公共選択の立場からアメリカ史のトピックを分析した論文集の続編をテキストとしつつも、公共政策に焦点を当て、受講生自らがテーマを設定し、分析できるようになることを目的とします。
授業概要(教育目的)  この講義は担当者の講義ではなく、毎回、受講生が英語文献を読み、その内容を報告し、その後、担当者を含めたディスカッションという流れで進めます。
授業計画表
 
項目内容
第1回はじめに春学期のまとめと秋学期の目的の説明、タームペーパー執筆のテーマ決定。
第2回移民政策(1)
テキスト第3章の報告
第3回移民政策(2)ディスカッション
第4回鉄道政策における連邦政府の役割(1)テキスト第4章の報告
第5回鉄道政策における連邦政府の役割(2)ディスカッション
第6回1877~1932年における議会の党派性と選挙改革(1)テキスト第6章の報告
第7回1877~1932年における議会の党派性と選挙改革(2)ディスカッション
第8回アメリカの道路政策の概要 担当者による講義
第9回アメリカの道路政策(1)
参考図書(下記の[1]と[2])を読んで報告
第10回アメリカの道路政策(2)ディスカッション
第11回アメリカの道路政策(3) 文献のモデルに最新のデータを入れて分析し、その結果を報告
第12回アメリカの道路政策(4)
ディスカッション
第13回アメリカの社会保障政策(1) 参考図書(下記の[1])を読んで報告
第14回アメリカの社会保障政策(2)
文献のモデルに最新のデータを入れて分析し、その結果を報告
第15回アメリカの社会保障政策(3)
ディスカッション
授業形式 受講生の報告とディスカッション
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 90% 0% 10% 0% 100%
評価の特記事項 学期末に既存研究に独自の分析を加えたペーパーを提出してもらい、その内容で評価します。
テキスト Hall & Witcher (eds.), Public Choice Analyses of American Economic History:Vol.2, Springer, 2019
参考文献 [1]Gamkhar, Federal Intergovernmental Grants and the States, Edward Elgar,2002.
[2]Lee & Oppenheimer, Sizing Up the Senate, Univ. of Chicago Press, 1999 
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