講義名 マーケティング論Ⅰ ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 火7
単位数 2

担当教員
氏名
江上 哲

学習目標(到達目標) マーケティングの4p(製品戦略、価格戦略、流通経路戦略、販売促進政策)を軸にマーケティングを基礎から勉強します。また、最近のマーケティング動向をネット販売なども射程に入れながら講義します。
授業概要(教育目的) マーケティングを学部の時に学んでいない人にも理解できるように講義してゆきます。またその都度その都度質問も受けながら丁寧に講義します。目標と目的は、何気なく見ていた広告や企業の販売戦略が論理的に理解できるように講義することです。
授業計画表
 
項目内容
第1回マーケティングの研究の方向マーケティングをどのような方向で勉強するかを講義します。
第2回マーケティングの生成1920年代にアメリカで生まれたマーケティングについてその生成をマクロ的な視点から講義します。さらには、ミクロ的にGMとフォードの戦略の違いなどを知りながらよりマーケティングの誕生を学びます。
第3回マネジリアル・マーケティングの確立企業経営活動においてマーケティングが軸となる過程を学びます。
第4回経営戦略とマーケティング前回の講義をさらにポーターの「経営戦略論」などをベースに企業におけるマーケティングの発展を講義します。
第5回製品戦略①マーケティングと製品開発コトラーの製品論を起点に製品戦略と製品開発のプロセスを学びます。そこでは製品開発と企業の組織の関係を議論しながら勉強してゆきます。さらに具体的にアメリカと日本の製品開発の方向性の違いも学びます。
第6回製品戦略②製品が開発され市場に登場しそこからいくつからの段階を製品ライフサイクル論を勉強します。具体的には各製品ライフサイクルの4つの段階の特徴などを学びます。
第7回製品戦略③製品の多様化を具体的な企業を取り上げながら学びます。そこで重要な製品ミックスと製品ラインの関係をアメリカのP&Gと日本の花王と比較しながら講義します。
第8回製品戦略④ここでは、マーケティング戦略の軸というべき重要な製品差別化と市場細分化を学びます。その二つの戦略のそれぞれの特徴と共通部分などを知り、よりマーケティングの戦略性を学びます。
第9回価格戦略①企業が行う価格戦略を管理価格論と消費者情報の非対称性と関連付けて講義します。具体的には再販売価格維持行為などを考察します。そこではブランド戦略と価格戦略の関係も学びます。
第10回価格戦略②ここではよりミクロ的な価格戦略を講義します。心理的な価格政策を、近年研究が進んでいる行動経済学を援用しながら、ポイントサービスと価格戦略などの関連を講義します。
第11回流通経路戦略①企業がどのように販売経路を構築してゆくか。つまりマーケティング・チャネルを学びます。具体的にはチェネルの類型を学び、それを土台にトヨタ自動車と日産自動車のディラー戦略の違いを講義します。
第12回流通経路戦略②ここでは、流通経済論と商業経済論をベースにマーケティング・チャネルを理論的に学びます。例えば、なぜ流通は卸売商業や小売商商業に分化するかなど、マーケティングの視点から、より深く流通経路を学びます。
第13回流通経路戦略③ここでは、最近隆盛を極めているEコマースをマーケティングの視点と流通理論を基礎に分析します。つまりインターネットなどによる販売企業を理論的に位置づけます。
第14回プロモーション戦略①販売促進戦略のセールスを学びます。とくに、営業活動におけるセールス管理を、テキストマイニングなどの戦略的ツールを活用した例などを学びます。
第15回プロモーション戦略②広告とPRを講義します。具体的な広告を示しながら、ここでの2重のコミュニケーションについて学び、広告戦略を深く分析します。さらに、近年ではブランド戦略としてのPR(パブリックリレーション)の重要性も講義します。
授業形式 講義日は院生の都合に合わせることができますので、講義の曜日と時間を変えることも可能です。最初の講義の時でもご相談ください。もし講義の受講を希望される方は、曜日と時間を事前に調整するために、私にメールをいただければ幸いです。メールアドレスは、pen6428@nifty.com です。なお講義をレジメに沿って行います。また質問をその都度受け付けながら講義を進めます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
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テキスト 毎回 レジメを配布します。
参考文献 私の著書をアマゾンなどで検索していただければ、それらが参考文献です。
オフィスアワー(授業相談) メールなどで連絡をしてもらえば日時を決めて相談を受けます。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 日経新聞などの全国紙の経済面などをぜひ読んでおいてほしいと思います。