講義名 原価計算論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 水2
単位数 2

担当教員
氏名
高橋 賢

学習目標(到達目標) 本講義では,以下の能力を身につけることを目指す。
1.原価計算の理論的背景を理解することができる。
2.原価計算を経営管理に応用することができるようになる。
3.原価計算における意思決定の理論,原価管理の理論が説明できるようになる。
4.原価計算における意思決定アプローチと影響アプローチが説明でき,それを応用することができるようになる。
授業概要(教育目的) 本講義では,学部レベルの原価計算・管理会計の知識を前提として,一歩進んだ応用について学習する。具体的には,原価計算情報における意思決定アプローチと影響アプローチ,原価計算情報を用いた意思決定,原価計算情報を用いた動機付け,原価情報を使った原価管理等の観点から,経営管理に原価計算がいかに役立つのか,ということについて学習する。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション講義の内容,講義の形式,評価方法,履修上の注意点について説明する。
第2回企業管理と管理会計企業管理と会計,企業会計の構成要素,管理会計の構造と機能について考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第3回アメリカ管理会計の歴史(1)アメリカの管理会計の歴史について概観する。特に萌芽と生成について考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第4回アメリカ管理会計の歴史(2)アメリカの管理会計の歴史について,特に成立と展開について考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第5回日本における戦後管理会計史わが国における戦後の管理会計の歴史,特に導入や展開について考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第6回管理会計の展開現代企業の管理組織,経営管理の階層化と管理会計について考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第7回中期利益計画企業目標と中長期利益計画,戦略計画の設定,中期利益計画の実際,について考える。


事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第8回戦略分析会計組織的意思決定,ポートフォリオ分析,価値連鎖分析などについて考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第9回資本予算投資意思決定プロセス,日本における設備投資意思決定の実態,時間価値を考慮に入れた設備投資の経済計算について考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第10回中期個別会計バランス・スコアカード,方針管理と目標管理について考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第11回短期利益計画短期利益計画,大綱的利益計画,CVP分析,感度分析などについて考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第12回予算管理予算編成プロセス,予算の機能,ABBやZBB,脱予算などについて考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第13回直接原価計算の応用直接原価計算の構造,直接原価計算論争,直接原価計算の現代的意義について考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第14回事業部制会計事業部制の構造,内部振替価格,カンパニー制,分社管理などについて考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
第15回ミニ・プロフィットセンター責任会計とミニ・プロフィットセンター,アメーバ経営,ライン採算性組織,時間あたり採算などについて考える。

事前学習 2時間
テキスト該当箇所について関連する内外の論文を3本ほど読んで比較すること。ディスカッションポイントを3つ上げること。
事後学習 2時間
授業中のディスカッションを整理すること。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
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評価の特記事項 テキストの輪読を行う。毎回レポーターを定め,テキストの内容を要約してもらう。他の受講生には必ず3つ以上の疑問点を挙げてもらい,全員でそれについて議論してもらう。
テキスト 上總康行『管理会計論(第2版)』新世社,2017年,3100円.
参考文献 適宜指示する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 授業で取り上げる該当箇所については,全員十分に予習し,用語など自分で調べられるものは調べておくこと。授業でのディスカッションポイントを最低3つは探し出して欲しいが,単なる用語の質問ではなく,ロジックに関わる疑問をあげて欲しい。また,該当箇所について関連する内外の論文を最低でも3本ほど読んで比較すること。