講義名 経済政策論AⅠ ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 水6
単位数 2

担当教員
氏名
竹中 康治

学習目標(到達目標) この経済政策論では競争政策について議論する。経済政策論AⅠでは経済規制下にあった地域独占市場の競争化政策を論じる。具体的には、航空、情報通信、電力、都市ガスを考える。前二者はすでに競争が進んでおり、これまでの効果を論じる。またエネルギー供給保証と競争は両立し得るであろうか。受講者は今後の電力市場について競争的な市場の制度設計を行う。
授業概要(教育目的) ミクロ経済学的基礎を確認する。具体的には、部分均衡分析による余剰分析手法の習得である。この余剰均衡分析を使って競争均衡の資源配分上の優位性を確認したい。その後、既に競争化が進んでいる航空および情報通信市場のこれまでの経験について論じる。その後、こうした経験を踏まえ、電気・電力市場の全面的競争導入を考察する。そのさい、長期的視点から策定されたエネルギー政策(もし必要であるとして)との両立性と分散電源の効率的運用も考慮されなければならない。
授業計画表
 
項目内容
第1回講義方針講義に必要な経済学レベルと数学的基礎の確認。学力確認テスト。

【事前学習】1時間
関数、多項式、指数関数と対数関数について初歩的レベルを事前に復習。

【事後学習】1時間
関数、多項式、指数関数と対数関数について初歩的レベルを事前に復習。
第2回ミクロ経済学基礎の確認(1)数学基礎の確認、微分(1)。関数。定義域。値域。多項式。指数関数と対数関数。極限値。

【事前学習】2時間
関数、多項式、指数関数と対数関数、定義域。値域。極限値、逆関数について初歩的レベルを事前に復習。

【事後学習】2時間
講義中に提示する問題を解く。
第3回ミクロ経済学基礎の確認(2)数学基礎の確認、微分(2)。前回提示問題の解法。常微分。微分の定義。微分公式。

【事前学習】2時間
微分について初歩的レベルを復習

【事後学習】2時間
講義中に提示する問題を解く。
第4回ミクロ経済学基礎の確認(3)数学基礎の確認、微分(3)。前回提示問題の解法。極値を求める。必要条件。十分条件。

【事前学習】2時間
前回講義を復習

【事後学習】2時間
講義中に提示する問題を解く。
第5回ミクロ経済学基礎の確認(4)数学基礎の確認、微分(4)。前回提示問題の解法。高階微分。凸関数。凹関数。極値の十分条件。Taylor近似。ロピタルの定理。

【事前学習】2時間
前回講義を復習

【事後学習】2時間
講義中に提示する問題を解く。
第6回ミクロ経済学基礎の確認(5)数学基礎の確認、微分(5)。偏微分。全微分。陰関数。多変数関数の極値。鞍点。ラグランジェ乗数法。

【事前学習】2時間
前回講義を復習。ラグランジェ乗数法。

【事後学習】2時間
講義中に提示する問題を解く。
第7回ミクロ経済学基礎の確認(6)余剰分析、最適条件の導出(1)。最適規制料金の導出

【事前学習】2時間
前回講義を復習

【事後学習】1時間
最適規制料金の導出
第8回ミクロ経済学基礎の確認(7)余剰分析、最適条件の導出(2)規模経済性が大きな産業における余剰分析、最適条件の導出。最適規制料金の導出

【事前学習】2時間
前回講義を復習

【事後学習】2時間
規模の経済誠意が大きな分野での最適規制料金の導出。
第9回航空市場の規制改革(1)コンテスタブル理論とアメリカの経験。サンク費用。参入障壁と退出障壁、sistenableとsuportable。

【事前学習】2時間
前回講義で与えられた論文を読んでくること。。

【事後学習】2時間
今回講義の復習。与えられた論文の再読。
第10回航空市場の規制改革(2)日本の経験。

【事前学習】2時間
前回講義で与えられた論文を読んでくること。。

【事後学習】2時間
今回講義の復習。与えられた論文の再読。
第11回情報通信市場の規制改革(1)アメリカの経験、技術革新。規模の経済性、会計分離と法的分離

【事前学習】2時間
前回講義で与えられた論文を読んでくること。。

【事後学習】2時間
今回講義の復習。与えられた論文の再読。
第12回情報通信市場の規制改革(2)日本の経験、子会社方式による分離

【事前学習】2時間
前回講義で与えられた論文を読んでくること。。

【事後学習】2時間
今回講義の復習。与えられた論文の再読。
第13回電力市場と都市ガス市場(1)諸外国の例。電力自由化までの経緯

【事前学習】2時間
前回講義で与えられた論文を読んでくること。。

【事後学習】2時間
今回講義の復習。与えられた論文の再読。
第14回電力市場と都市ガス市場(2)電力自由化、分散型電源、再生エネルギー、エネルギー政策

【事前学習】2時間
前回講義で与えられた論文を読んでくること。。

【事後学習】2時間
今回講義の復習。与えられた論文の再読。
第15回まとめまとめ

【事前学習】2時間
前回講義で与えられた論文を読んでくること。。

【事後学習】2時間
前期授業内容のまとめ。
授業形式 口頭説明と板書
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 0% 0% 70% 30% 100%
評価の特記事項 評価方法のうち、その他とは授業参加態度の積極性である
テキスト 受講者の学力レベルによって決定
参考文献 受講者の学力レベルによって決定
オフィスアワー(授業相談) 水曜午後8時~9時
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 授業時に指示