講義名 財務会計論AⅠ ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 金5
単位数 2

担当教員
氏名
今福 愛志

学習目標(到達目標) ❶ 私のこれまでの試験委員-税理士試験(2008年~2011年)と公認会  計士試験(1997年~2000年)ーの経験などをふまえて;

❷ 財務会計論の基本知識から現行の会計基準レベルまで、覚えるので  はなく理解することー理解力ーを高め;

❸ 応用力の開発をめざします。
授業概要(教育目的) 学習目標でしめした目標を達成するために:

 ❶ それをもとに日本の会計基準と国際財務報告基準(IFRS)との比   較をとおして、現代の財務会計論の考えかたを明らかにする;
 
 ❷ 上記の①と②をもとに個別会計問題について理論、実践ーケース   スタディーの側面から検討する;

 ❸ とくに本年度は、不正会計に代表される粉飾決算の検討をもと    に、財務会計論の「実践力」と「応用力」をやしないたい。
授業計画表
 
項目内容
第1回この講義のすすめ方、考え方、そして受講生の学びかたについて、その概要の説明この講義では、ひとつのテーマについて3回ほど連続してあつかう予定です。前期の講義では、4つほどのテーマをあつかう予定です。
あつかわれるテーマと内容は、以下の2~5にしめされています。
第2回財務会計の3つの前提をとらえ直す ❶エンティティを識別する意味を考える


第3回財務会計の3つの前提をとらえ直す ❷キャッシュでとらえる意味を考える
第4回財務会計の3つの前提をとらえ直す ❸会計期間で企業活動を認識・測定・表示するプロセスを検討する
第5回企業業績をとらえる考えかたを再検討する ❶キャッシュフローと配分という会計概念の関連を考える
第6回企業業績をとらえる考えかたを再検討する ❷棚卸資産、固定資産をめぐるキャッシュフローと配分の関連をとらえ直す
第7回企業業績をとらえる考えかたを再検討する ❸評価をめぐる混合モデルの意味を再検討する
第8回前半の講義における疑問についてあらためて考える前期の前半の講義における疑問、意見等をもとに、財務会計論の基本概念をもう一度レビューする
第9回収益認識基準をめぐる「伝統型」と「現代型」の意味について学ぶ ❶国際財務報告基準(IFRS)の収益認識基準が大きく変更された内容をまなび、それが伝統的な収益認識基準と大きく異なる意味を検討する
第10回収益認識基準をめぐる「伝統型」と「現代型」の意味について学ぶ ❷新たな収益認識基準の重要な概念である「履行義務」についてその意義を検討する
第11回収益認識基準をめぐる「伝統型」と「現代型」の意味について学ぶ ❸収益をめぐるケーススタディをもとに、「伝統型」の収益認識の限界をさぐる
第12回収益認識基準をめぐる「伝統型」と「現代型」の意味について学ぶ ❹収益認識をめぐるケーススタディをもとに、「現代型」の収益認識が、企業経営におよぼす影響を分析する
第13回受講者による収益のケーススタディ分析 ❶適宜、収益認識にかかわる不正会計、および会計処理のケーススタディ分析をおこない、それをもとに議論し、理論的な展開をめざす
第14回受講者による収益のケーススタディ分析 ❷上記のケーススタディ分析をもとにした、収益認識問題の再検討
第15回本講義の総括
授業形式 毎回、私が課題をまとめたレジュメを配布し、説明し、検討し、そして質問に応えながら、問題を展開させるかたちになると思います。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 0% 0% 70% 30% 100%
評価の特記事項 毎回の講義への出席が基礎となります。
テキスト 使用しません。私の作成資料によります。
参考文献 適宜、指定します。
オフィスアワー(授業相談) とくにメールにより質問などに応えます。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ とくに必要ありません。経理あるいは会計を本当に学びたい受講生をお待ちしています。