講義名 日本語表記 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 火3
単位数 2

担当教員
氏名
山岸 郁子

学習目標(到達目標) 日本語の文章を書き表し,読み解く上で必要となる知識や技術を実践的に学ぶことにより,以下の能力を身につけることができる。

1. 経済学部で学習する上で必要なノートの取り方やレポートの書き方,発表資料の作り方。
2.冠婚葬祭をはじめとした,しきたりに関する日本語の正確な使い方。
3.適切な敬語の使い方。
4.マナーに則った手紙の書き方。
5.エントリーシートや自己紹介文を効果的に書くための技法。
6.テーマに沿った文章の書き方。

対応DP及びCP:1,8
授業概要(教育目的) 一般社会において日本語能力は重要であり,的確な文章表現能力や,それに支えられた総合コニュニケーション能力が必須となる。自分の考えを正確に相手に伝えるためにはどのようにすればよいのか,基本的な作法(ルール)を守りながら,場面に即した適切な言葉を選び取り,表現する能力を鍛えることを目的とする。
毎回,各種の問題を解きながら,日常必要となる日本語表現の基礎や,就職試験等で試される語彙を身につけることを目標とし,社会生活で困らないための日本語運用能力を身につける。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス
日本語表記を学習する上で必要なルールや方法について説明する。
【事前学習】2時間
テキストを予め読み,授業で行なう内容についてある程度理解すること。
【事後学習】2時間
頻出語彙についての配布プリントを学習する。
第2回日本語の語彙について日常的にPCやスマートフォンを利用しながらも,語彙の読み書きができるということが改めて見直されている現在,必要とされる基本的な語彙について学習する。
【事前学習】2時間
間違えやすい漢字や四字熟語,慣用表現,ことわざについて学習する
【事後学習】2時間
冠婚葬祭についての配布プリントを学習する。
第3回まずは書いてみよう日本語で文章を書くために知っておきたい基本的なルールについて学習する。
良い文章を書くために,句読点・カッコの使い方などの意味と役割について学び,それを使いこなすための方法を学ぶ。
【事前学習】2時間
縦書き(原稿用紙)を使って文章を作成する。
【事後学習】2時間
間違えやすい漢字や四字熟語,慣用表現,ことわざについて学習する。
第4回悪文とは読みやすい文章・読みにくい文章について学習する。
一文が長過ぎる文章,適切なところで段落が分かれていない文章,記号や句読点が適切に使用されていない文章など悪文を紹介し,気をつけるべきことを確認する。
【事前学習】2時間
テキストの課題(悪文の添削)をする。
【事後学習】2時間
良文を意識して文章を作成する。
第5回良い文章を書くために(文章作成法Ⅰ)良い文章を書くにあたって注意すべきことは何か。テーマの決め方から引用の仕方などを学習する。
社会科学系の基本的なレポートの書き方について説明する。
引用の仕方,参考文献の書き方も押さえる。
【事前学習】2時間
レポート形式の文章を作成する。
【事後学習】2時間
テキストの課題をする。
第6回さあ文章を書いてみよう(文章作成法Ⅱ)わかりやすい文章構成とはどのような型があるのか,論理的な文章を書くにはどうしたらよいのか実践的に学習する。
【事前学習】2時間
適切な引用の仕方,参考文献の書き方についてテキストにしたがって予習をする。
【事後学習】2時間
テキストの課題をする。
第7回インターネットとデジタル機器を用いた文章作成インターネットやデジタル機器を使用して文章を作成するためにはどのようなルールやマナーがあるのか,利用方法について学修する。
【事前学習】2時間
自分のデジタルリテラシーについて確認を行う。
【事後学習】2時間
テキストの課題をする。
第8回プレゼンテーションを効果的にわかりやすい発表の仕方とは。人に考えを伝えるための技術について学習する。社会科学系の基本的なレジュメ(ハンドアウト)の作成の仕方を学ぶ。特に図表を効果的に示すにはどうしたらよいのか理解する。
【事前学習】2時間
テーマを決めてのハンドアウトを作成する。
【事後学習】2時間
テキストの課題をする。
第9回敬語を適切に使おう敬語(話し言葉・書き言葉)の基礎について学習する。
尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けについて例題を用いながら説明する。
【事前学習】2時間
練習問題(敬語)を行う。
【事後学習】2時間
テキストの課題をする。
第10回手紙を書こう手紙の基本的な様式・内容とその作法について学習する。
形式的なルールに則った縦書き・横書きの手紙の書き方から,封筒の書き方,案内状の返信ハガキの書き方までを学習する。
【事前学習】2時間
設定にしたがって手紙作成する。
【事後学習】2時間
テキストの課題をする。
第11回効果的な電子メールとはメールのマナー,書き方,出し方について学習する。
通信手段の一つであるメールにもルールやマナーがある。
件名の書き方,目上の人に対するメールの書き方,ファイルや画像を添付する場合に気をつけるべきことなどを学ぶ。
【事前学習】2時間
設定にしたがってメールを作成する。
【事後学習】2時間
テキストの課題をする。
第12回形式的な文書作成から戦略的な文章作成まで各種届出書・願書・公文書の書き方ならびに履歴書・エントリーシートの書き方について学習する。
様式・形式の決まった文章の作成方法について学習する。また効果的なエントリーシートの書き方について,近年の傾向を紹介しながら説明しする。
【事前学習】3時間
800字程度の文章を作成する(レポート)。
【事後学習】2時間
添削し返却された課題を復習する。
第13回冠婚葬祭・贈答のしきたりにかかわる日本語のマナーとは祝儀袋・不祝儀袋の書き方や使い方をはじめ,日本のしきたりにかかわる表現の意味と役割について学習する。
日本における儀礼や季節感について理解を深め,必要とされる日本語表現について学ぶ。
【事前学習】2時間
「日本語のたしなみ」についてのプリント(補助資料)について予習を行なう。
【事後学習】2時間
テキストの課題をする。
第14回授業のまとめ授業全般についてのまとめを行なう。
日本語のマナーから戦略的な文章の書き方まで,まとめのプリントにしたがって振り返る。
【事前学習】2時間
まとめのプリント(補助資料)について学習する。
【事後学習】3時間
授業内容について復習をする。
第15回「日本語表記」確認試験と解説授業を通して学んだことの確認試験(60分)を行い,解説(30分)する。
【事前学習】3時間
まとめのプリント(補助資料)について学習する。
【事後学習】1時間
確認試験について振り返りをする。
授業形式 プリント・テキストを用い講義形式で行ない,質問及び提出物の添削等は,原則として翌週以降の講義でフィードバックをする。
辞書や筆記用具(鉛筆・黒ペン・赤ペン)など必要と思われるものを各自持参して下さい。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
50% 20% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 テキストにある課題用紙を用いて毎回課題を提出する(講義態度と理解度を確認する)。提出物は添削をしてフィードバックする。
テキスト 『日本語表現法』新訂版(翰林書房),980円,ISBN 978-4-87737-450-1。初回の授業に必ず用意すること。
【事前学習】はテキストを参考にして行なうこと。
参考文献 適宜指示する。
オフィスアワー(授業相談) 水曜日:15:00〜16:00 事前にメールでアポイントをとり,本館2階講師室に来ること。
メールアドレスは授業時に伝える。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ しっかりとした履修の目的と学習意欲を持った学生の受講を望む。
遅刻・私語をはじめとして他の学生に迷惑のかかる行為は厳禁とする。
必要書類のない欠席は認めない。
尚,留学生の受講希望者は,日本語に関する一定の運用能力を備えていることが望まれる。
履修希望者が多いと抽選になる。半期全て出席する意志のある人のみ履修登録をすること。
1,2年生の受講が望ましい。