講義名 歴史学 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月5
単位数 4

担当教員
氏名
高草木 邦人

学習目標(到達目標) 本講義では、以下の能力を身につけることを目指します。
1. 歴史学の特質について論理的に説明することができる。
2. 近代以前のヨーロッパの政治と社会について論理的に説明することができる。
3. 近現代のヨーロッパにおいて実現した民主政について論理的に説明することができる。
4. 近現代ヨーロッパにおいてみられた独裁について論理的に説明することができる。

対応DP及びCP:1,2,8
授業概要(教育目的) 前期の前半では,歴史学の特質を概観し,歴史学がどのような学問であるのかを説明します。これを踏まえて、前期の後半以降では,「近代以前のヨーロッパ」「近現代の民主政」「近現代の独裁」をキーワードに,ヨーロッパの歴史を説明します。
授業計画表
 
項目内容
第1回歴史学とは何か?歴史学と歴史小説を比較検討して,学問としての歴史学の特質について学びます。
【事前学修】2時間
 高校世界史の教科書を復習すること。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第2回歴史学の証拠とは?(1)歴史学の論拠となる史料の種類や特徴について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第3回歴史学の証拠とは?(2)アレクサンドロス大王の歴史に関する史料を検討し,史料操作について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第4回客観的な歴史学とは?(1)E.H.カーが提示した「ロビンソンの死」を検討し,事実の因果関係について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第5回客観的な歴史学とは?(2)フランス革命の研究史を検討し、歴史の解釈の変化について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第6回歴史学は役に立つのか?(1)大塚久雄の著作物を検討し,戦後歴史学が目指した目標について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第7回歴史学は役に立つのか?(2)遅塚忠躬の『史学概論』を検討し,歴史学の社会的有用性について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第8回前期の中間テストと解説第7回までに学んだことを確認する試験、および試験の解説についておこないます。
【事前学修】2時間
 第7回までの資料を復習しておくこと。
【事後学修】2時間
 解説をもと誤認や勘違いを修正しておくこと。
第9回グラックス兄弟は何をしたのか?グラックス兄弟の改革を検討し、ローマ共和政の性質について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第10回カエサルはなぜ暗殺されたのか?ローマの共和政から帝政への過程を検討し、ローマ皇帝の性質について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第11回皇帝はローマを1人で治めていたのか?テトラルキアと東西ローマの分裂を検討し、ローマ皇帝とその複数性について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第12回皇帝と教皇はどちらが偉いのか?叙任権闘争を検討し、中世ヨーロッパの権力と権威について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第13回十字軍は何をもたらしたのか?聖地十字軍とその他の十字軍を比較検討し、ヨーロッパ世界の拡大について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第14回ルターはなぜ生き残ったのか?宗教改革を検討し、近世ヨーロッパの権威と権力について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第15回前期の期末テストと解説第14回までに学んだことを確認する試験、および試験の解説についておこないます。
【事前学修】2時間
 第14回までの資料を復習しておくこと。
【事後学修】2時間
 解説をもと誤認や勘違いを修正しておくこと。
第16回独裁はどうして生まれるのか? ヨーロッパ近現代の概略を検討し、民主化の実現と独裁の誕生について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第17回フランス革命はなぜ革命なのか?旧体制の崩壊と憲法の制定を検討し、フランス革命の革命性について学びます。
【事前学修】
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第18回ロベスピエールは革命で何をしたのか?山岳派独裁の成立過程を検討し、生存権優位について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと
第19回1848年革命はなぜ失敗したのか?1848年のフランス2月革命の経緯を検討して、普通選挙の諸問題について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第20回ナポレオン3世はどのようにして皇帝になったのか?ナポレオン3世のおこなった国民投票を検討し、フランス第2帝政の性質と構造について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと
第21回なぜ女性は政治から排除されたのか?ランス革命以降の婦人参政権の歴史を検討し、ヨーロッパにおける女性に対する偏見について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第22回女性は選挙権を得るために何をしたか?婦人参政権の歴史を検討し、婦人参政権運動の性質と展開について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第23回後期の中間テストと解説第22回までに学んだことを確認する試験、および試験の解説についておこないます。
【事前学修】2時間
 第22回までの資料を復習しておくこと。
【事後学修】2時間
 解説をもと誤認や勘違いを修正しておくこと。
第24回レーニンは革命で何をしたのか?ロシア二月革命から十月革命までの諸政策を比較して、ボリシェヴィキ政権による独裁とその性質について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第25回ヒトラーはどのようにして権力を握ったのか?ワイマール期の政治構造とナチ党の選挙活動を検討し、ナチ党による独裁の誕生について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間 
 配布プリントの課題を行うこと。
第26回ホロコーストはどこでおこっていたのか?第二次世界大戦下のフランスにおけるユダヤ人弾圧を検討し、ホロコーストの広がりについて学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第27回ナチスは誰を弾圧したのか?ナチ政権の諸政策を検討し、ナチ政権下の犠牲者について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第28回東欧の共産党政権はどのようにして生まれたのか?第二次世界大戦末期のソ連の軍事・外交の諸政策を検討し、東欧各国に誕生した共産党政権について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第29回独裁政権はどのようにして終わるのか?スペインのフランコ独裁政権の崩壊を検討し、民主化と移行期正義について学びます。
【事前学修】2時間
 予習用プリントを読んでおくこと。
【事後学修】2時間
 配布プリントの課題を行うこと。
第30回後期の期末テストと解説第29回までに学んだことを確認する試験、および試験の解説についておこないます。
【事前学修】2時間
 第29回までの資料を復習しておくこと。
【事後学修】2時間
 解説をもと誤認や勘違いを修正しておくこと。
授業形式 主に講義形式でおこないます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
80% 0% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項 前期に2回、後期に2回の筆記試験をおこないます。また、「授業への参画度」は事前学習の成果から評価します。なお、欠席が多い受講生については、授業態度が悪いと判断し、授業参画度を減点します。
テキスト 特定のテキストは使用しません。毎回プリントを配布します。
参考文献 授業中に指示します。
オフィスアワー(授業相談) 月曜日 13:00~14:00
金曜日 13:00~14:00
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 私語など他の学生に迷惑がかかる行為は厳禁です。