回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 授業ガイダンス | 授業の進め方や成績の付け方の説明と導入。[予習]地球科学はどのような学問なのか、事前に調べておくこと。 |
第2回 | 地球と物理単位(1)-時間と長さ- | 過去に使われてきた時間と長さの単位の紹介と、現在の時間と長さの単位が地球を基準にしていること、また、なぜ地球を基準にしたのかを説明する。
[予習]2時間:長さや重さの単位が統一されていない場合、どういう問題が生じるか考えておくこと。[復習]2時間: 講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第3回 | 地球と物理単位(2)-重さ- | 重さの単位の由来と、地球の質量を計測する方法を紹介する。
[予習]2時間:もし宇宙人(地球を知らない知的生命)と話す機会があったとき、長さ・重さ・時間の単位を何にすれば良いか、考えておくこと。[復習]2時間: 講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第4回 | 気象(1)-地球の大気- | 地球大気を構成する物質と、高さ方向への構造を説明する。
[予習]2時間:H2O(水)やCO2(二酸化炭素)などの簡単な化学記号を使うので、忘れている人は確認しておくこと。[復習]2時間: 講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第5回 | 気象(2)-物質の三態と熱- | 気象だけでなく、広範な自然現象を理解するために必要な、「物質の三態」と「熱」について説明する。
[予習]2時間:固体・液体・気体は、それぞれ何が違うのかを考えておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第6回 | 気象(3)-上昇気流と下降気流- | 太陽の輻射によって、上昇・下降気流が生じる事を説明する。
[予習]2時間:熱による上昇・下降流は身近な小さなものでも見られる。何で見られるか調べ、観察しておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第7回 | 気象(4)-低気圧の発生- | 上昇気流によって、低気圧と雲が発生する機構を説明する。
[予習]2時間:新聞、テレビやインターネット上の天気図で低気圧を確認しておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第8回 | 気象(5)-台風- | これからシーズンとなる台風の発生と特徴について説明する。
[予習]2時間:過去の台風被害についてインターネット等で調べておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第9回 | 気象(6)-前線と温帯低気圧1- | 気団と温暖/寒冷前線のできる仕組みについて説明する。
[予習]2時間:新聞、テレビやインターネット上の天気図で「前線」「低気圧」を確認しておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第10回 | 気象(7)-前線と温帯低気圧2- | 温暖/寒冷前線と温帯低気圧のできる仕組みや梅雨・秋雨等について説明する。
[予習]2時間:講義は前回の展開なので、前回の講義ノートとプリントをよく読んで理解しておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第11回 | 地球環境変動(1)-温室効果- | 地球温暖化が二酸化炭素によって起こる事は知られているが、その理由はあまり知られていない。この回は二酸化炭素がどのように温室効果を起こすのかを説明する。
[予習]2時間:地球温暖化が今後の経済に及ぼす影響を考えておくこと。[復習]2時間: 講義ノートと配布したプリントを読んで、確認すること。 |
第12回 | 地球環境変動(2)-二酸化炭素濃度変化1- | 温暖化は「悪」との印象が強いが、その恩恵(必要性)についても説明する。また、最近の大気中の二酸化炭素濃度変化について解説する。
[予習]2時間:二酸化炭素による温室効果が無かったら、地球はどうなるか考えておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第13回 | 地球環境変動(3)-二酸化炭素濃度変化2- | 測定データの無い時代、あるいは人類が発生する以前の大気中の二酸化炭素濃度や気温を推定する方法とその変化について説明する。
[予習]2時間:インターネット等で氷河期とは何か、簡単で良いので調べておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第14回 | 地球環境変動(4)-全球凍結事件- | 地球史上最大級の気温変動であった全球凍結事件について説明する。
[予習]2時間:地球が赤道まで凍りついても、生物は生き残った。どのようにして生き残ったのか考えておくこと。前期の講義で配布したプリントとノートをよく読み、分からない所を洗い出し、質問すること。[復習]2時間以上: 前期の講義内容全てをノートとプリントを使って復習しておくこと。 |
第15回 | 確認(中間)試験と解説授業 | 前期の確認試験(60分)と解説を行う。試験範囲は前期の内容全般。
[予習]2時間以上: 前期の講義内容全てをノートとプリントを使って復習しておくこと。 |
第16回 | プレートテクトニクス(1)-大陸移動説- | 地震や火山噴火が起こる理由を知る上で基礎になる「プレートテクトニクス」について、どのような経緯で成立したのか、ここでは大元の考えとなった「大陸移動説」について説明する。
[予習]2時間:世界地図を眺めて地球上の大陸と海の配置を見ておくこと。[復習]2時間: 講義ノートと配布したプリントを読んで、確認すること。 |
第17回 | プレートテクトニクス(2)-中央海嶺と地磁気- | プレートテクトニクスが成立する原因となった中央海嶺(地形)の発見と、地磁気とその逆転に関する説明。
[予習]2時間:Google Map(航空写真モード)などで地球の地形を見て、大洋底にある中央海嶺(海底山脈)を見つけておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第18回 | プレートテクトニクス(3)-海洋底拡大と沈み込み帯- | 地磁気を利用した海洋底拡大の発見と、対応する沈み込み帯の発見。現在では地球表面の水平移動が実測されていることを説明。
[予習]2時間:Google Mapなどで地球の地形を見て、大洋底にある海溝(深い溝)を見つけておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第19回 | プレートテクトニクス(4)-プレートの構造- | 地球の地表面は大きく十数枚のプレートに覆われ、それぞれが一体となって移動していることとプレートの構造について説明する。
[予習]2時間:講義では前回の応用的な話をするので、前回の講義ノートとプリントをよく読んでプレートについて理解しておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第20回 | プレートテクトニクス(5)-超大陸- | 過去に存在していた全ての大陸が一体となった超大陸と、超海洋について説明する。
[予習]2時間:講義は前回の展開なので、前回の講義ノートとプリントをよく読んでプレートとその構造について理解しておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第21回 | 火山(1)-マグマの成因1- | 岩石が融けたものが「マグマ」であるが、一般に地下の温度は岩石の融点よりも低いのでマグマはできない・・・と地上に火山があることと矛盾する。この矛盾を解消する仕組みについて基礎的な物理・化学の知識を用いて解説する。
[予習]2時間:前期に講義した「物質の三態」についてノートを見返し、理解しておくこと。[復習]2時間: 講義ノートと配布したプリントを読んで、確認すること。 |
第22回 | 火山(2)-マグマの成因2- | マグマができる(岩石が融ける)領域は地球上で限られている。それぞれ領域について、マグマができる原因と過程を説明する。
[予習]2時間:今回は少し複雑なので、必ず前回のノートとプリントを見返し、分からない所をチェックしておくこと。講義中でも質問を受け付ける。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第23回 | 火山(3)-マグマと火成岩- | マグマが固化してできる「火成岩」の特徴を解説する。
[予習]2時間:本館隣の三崎町教会の壁面を覆う赤い石や、7号館の外壁を覆う白い石を見ておくこと。両者とも深成岩である。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第24回 | 火山(4)-火山噴火- | 火山噴火は大きく火砕噴火と溶岩流噴火に分かれるが、それぞれの特徴と異なる噴火になる原因について説明する。
[予習]2時間:インターネット等で、過去、日本で起きた噴火について幾つか調べておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第25回 | 地震(1)-地震と断層- | 地震の原因となる断層がどうしてできるか、また良く耳にする「活断層」とはどのようなものかを説明する。
[予習]2時間:インターネット等で、「地震」や「断層」という用語を調べておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第26回 | 地震(2)-正・逆断層と横ずれ断層- | 断層は周囲の力の向きによって、異なった動きを示す。場合毎に分けてどのように動くのかを解説する。
[予習]2時間:今回の講義は前回の発展であるので、前回の講義ノート・プリントを良く読み、整理しておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第27回 | 地震(3)-震度・マグニチュード- | 「震度」、「マグニチュード」や「震源域」などの用語について、それぞれの意味と断層との密接な関係について説明する。
[予習]2時間:インターネット等で過去、日本で起きた大きな地震についてどのようなものがあるか、幾つか調べておくこと(関東地震や東北地方太平洋沖地震など)。[復習]2時間: 講義ノートと配布したプリントを読んで、確認すること。 |
第28回 | 地震(4)-地震波の伝播- | 地震波の種類とそれぞれの特徴(速度・性質・伝わり方等)について解説する。
[予習]2時間:物質(空気、水、鉄、岩石)中の音波の速度を調べておくこと。[復習]2時間:講義ノートと配布したプリントを読んで、内容を説明できるようにしておくこと。 |
第29回 | プルームテクトニクス | 地震波を用いて分かってきた地球内部の構造と流れについて紹介する。
[予習]2時間:後期の講義で配布したプリントとノートをよく読み、分からない所を洗い出し、質問すること。[復習]2時間以上: 後期の講義内容全てをノートとプリントを使って復習しておくこと。 |
第30回 | 確認(学年末)試験と解説授業 | 後期の確認試験(60分)と解説を行う。試験範囲は後期の内容全般。
[予習]2時間以上: 後期の講義内容全てをノートとプリントを使って復習しておくこと。 |