講義名 統計学Ⅰ ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 金2
単位数 2

担当教員
氏名
生亀 清貴

学習目標(到達目標) 本講義では,「基礎統計」で学んだ統計学に関する理解をさらに深めるため,R言語を用いて簡単なプログラムを作成し,デバッグを行い,稼働させることができることを目標とする。単にR言語を用いて解析結果を解釈できるようになるだけでなく,解析手法の理論を理解し自らプログラムを作成する能力を身につけることができる。
対応DP及びCP:1, 2, 8
授業概要(教育目的) 現在ではさまざまな統計ツールを用いて比較的簡単に解析結果を得ることが可能だが,その解析結果を正しく解釈するには,解析理論だけでなく解析プログラムの挙動の理解も必要不可欠である。よって,本講義では「基礎統計」を学んだ学生が,より実用的な分析力を身につけるため,R言語を学習し,理解を深めることを目的とする。上記のことから,「基礎統計」を履修済みである必要がある。これらの素養がないと内容の理解が困難になると思われる。
授業計画表
 
項目内容
第1回基礎統計知識の確認本講義を受講するための必要な基礎統計理論を確認し,R言語について解説する。
【事前学習】 基礎統計の内容を復習しておくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第2回Rの基礎知識(1)Rの基本操作として,電卓としての使い方,変数,代入を解説し,実際に演習を行う。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第3回Rの基礎知識(2)Rのベクトル操作として,ベクトルの作成・関数・要素・演算を解説し,実際に演習を行う。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第4回Rの基礎知識(3)Rを用いてプログラムを作成する準備として関数定義や引数などを解説し,実際に演習を行う。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第5回Rの基礎知識(4)Rを用いてプログラムを作成する準備として条件分岐や繰り返し文などを解説し,実際に演習を行う。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第6回Rの基礎知識(5)これまで学んだことを活かして,実際に関数を作成してみる。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第7回データハンドリング(1)データ解析の準備のため,Rを用いたデータの読み込み処理を解説し,実際に演習を行う。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第8回データハンドリング(2)データ解析の準備のため,Rを用いたデータの書き込み処理を解説し,実際に演習を行う。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第9回データ解析(1)データから基本的な統計値を求める処理を解説し,実際に処理を行う。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第10回データ解析(2)母平均の検定や母分散の検定など,1標本の検定を行う方法を解説し,実際にプログラムを作成してみる。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第11回データ解析(3)母平均の差の検定や母分散の比の検定など,2標本の検定を行う方法を解説し,実際にプログラムを作成してみる。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第12回データ解析(4)中心極限定理を用いた検定や適合度検定,独立性の検定を行う方法を解説し,実際にプログラムを作成してみる。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第13回グラフ作成(1)データからグラフを作成する方法を解説し,実際に演習を行う。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第14回グラフ作成(2)与えられたデータからグラフを作成し,その結果から何が導かれるかをまとめる。
【事前学習】 配付資料を事前に読んでおくこと : 2時間
【事後学習】 講義で学んだことを復習する : 2時間
第15回まとめまとめとして,これまでの総復習を行う。
授業形式 講義形式とPCによる演習を交互に行う。講義においては,パッケージに用意されたプログラムを安易に使うのではなく,それぞれの課題について分析のためのプログラムを自ら作り上げる。そのうえで何が分析されたのかをレポート形式でまとめるという手順で進める。内容的にも毎時間積み上げていくので,欠席した場合はその時間の講義内容を自習してもらいたい。質問等のフィードバックについては授業内で行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 講義で出されるレポート,講義中に作成するプログラムはすべて提出すること。
テキスト 初回の講義中に配布する。
参考文献 舟尾暢男著『The R Tips 第3版: データ解析環境Rの基本技・グラフィックス活用集』オーム社,2016年, 3,600円(税別).
オフィスアワー(授業相談) 金曜日12時10分から13時まで,8号館受付で守衛の方を通じて連絡を取ること。質問は講義後にも受け付ける。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ この講義は「基礎統計」で学んだ内容についての理解があることを前提とする。したがって,「基礎統計」の単位を取得したうえで受講することが望ましい。これまでプログラム言語に触れたことがなかった学生も歓迎する。この講義を通じてプログラム作成の魅力を知ってもらいたい。「統計学Ⅰ」は「統計学Ⅱ」と直接つながっているので,どちらも履修することが望ましい。