講義名 ドイツ語Ⅲ ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 木4
単位数 2

担当教員
氏名
坪谷 準治

学習目標(到達目標) 1.簡単なドイツ語のテキストを,滑らかに音読することができる。
2.簡単なドイツ語のテキストを読み解き,内容を理解することができる。
3.簡単なドイツ語の文章を聞き,内容を理解することができる。
4.簡単なドイツ語の文章を書くことができる。
5.欧州ならびにドイツ語圏の歴史,社会,文化,時事問題について,国際的な視野から考察することができる。

対応DP及びCP:2,6,8
授業概要(教育目的) 1年次に習得した文法事項を復習・確認しながら,独検4級程度のドイツ語テキストの音読,読解,聴き取り,独作文など総合的なドイツ語力を身につけることを目標とする。
また,欧州ならびにドイツ語圏の歴史,社会,文化,時事問題についても随時取り上げ,国際的な幅広い視野の育成を図る。
授業計画表
 
項目内容
第1回授業の説明授業の進め方、授業の到達目標、成績評価基準などのくわしい説明をする。
[事前学習]2時間
シラバスを読んでくること。
[事後学習]2時間
授業の進め方を理解しておくこと。
第2回主語と定動詞を決める平叙文では定動詞第2位の原則から、動詞の位置をよく考え文を作る。
[事前学習]2時間
授業の最初が大切なので、ドイツ語Ⅰ,Ⅱの教科書を最初から見てくること。
[事後学習]2時間
「文肢」の文法的意味を理解しておくこと。
第3回自己紹介の練習基本的な自己紹介文を作る練習をする。
[事前学習]2時間
決まった表現を使って、名前、住まい、出身、職業など、自己紹介の順番を決めておく。
[事後学習]2時間
自己紹介ができたら、第三者の紹介もしてみよう。
第4回ドイツ語らしい語順動詞の位置を学ぶ。
[事前学習]2時間
ドイツ語は副文や不定句の語順が基本で、平叙文の定動詞第2位はそこから作られる点を頭に入れておくこと。[事後学習]2時間
動詞となにが密接か、密接な要素はどこへ行くか確認しておくこと。
第5回不定詞を最後に置く考え方不定詞句の考え方を説明
[事前学習]2時間
ドイツ語の文を作るときは、まず、日本語と同じように動詞を最後に置くことから始めてみる。
[事後学習]2時間
不定詞句の表記に慣れておくこと。
第6回趣味を言う練習趣味を言う基本的な表現を学ぶ。
[事前学習]2時間
趣味によって、使う動詞が決められているので趣味と動詞はセットで覚えること。
[事後学習]2時間
自分の趣味について自由に書いてみよう。。
第7回否定文の作り方nicht の位置を説明する。
[事前学習]2時間
全文否定と部分否定の説明文を、例文に照らし合わせて理解しておくこと。
[事後学習]2時間
全文否定と部分否定の区別がなくなるケースも考えてみる。
第8回kein を使う場合kein を使うケースを説明する。
[事前学習]2時間
不定の名詞を否定するときは kein を使う。kein の具体的な使用例をあげられるようにしておくこと。
[事後学習]2時間
無冠詞の名詞の性の区別もはっきりさせておくこと。
第9回好き嫌いを言う練習好き嫌いや賛成・反対を言う練習をする。
[事前学習]2時間
反対を表す形容詞や動詞を使っても否定は表せるので、反対語の練習をしておく。
[事後学習]2時間
自分が好きなことと嫌いなことを対比させて述べてみよう。
第10回冠詞を正しく使う特定と不特定の概念を学ぶ。
[事前学習]2時間
定冠詞は「どれだか特定できるものを示す」、不定冠詞は「どれか特定できない1つのものを示す」ことが原則なので、まず、この考え方を基本にしてみる。
[事後学習]2時間
無冠詞の名詞をまとめておくこと。
第11回身体の様子や病気について言う練習自分の症状を言えること。
[事前学習]2時間
ドイツで病気になったとき、正確に自分の症状を言えることが大切。代表的な病気や症状の名前を理解しておこう。
[事後学習]2時間
最近の体調を述べてみよう。
第12回情報の流れを考えるテーマで違う語順の原則を学ぶ。
[事前学習]2時間
情報は、定―不定の順番で提示する。文頭にはその文のテーマになるものがくる。「何について述べるか」を各自、意識しておく必要がある。
[事後学習]2時間
メルヘンの冒頭の文から、格の順番を確認しておくこと。
第13回子供の時のことを語る練習時称の区別を考えながら、自分の子供の時の思い出をまとめる練習をする。
[事前学習]2時間
過去のことを語るには、過去形と現在完了形がある。その文章が、話し言葉か書き言葉のどちらで話されているのかの判断が必要になるので、Ⅱの教科書をもう一度読んでくるとよい。
[事後学習]2時間
例文を参考に将来のことも書いてみよう
第14回空間の位置関係の表し方位置関係を表す前置詞を練習する。
[事前学習]2時間
ドイツ語では空間の位置関係を表す場合、静止状態での場所か、移動の目的地なのかをはっきりと区別するのは格で区別する。そのため定冠詞、不定冠詞の変化が必要になるので、その変化形の準備をしておく。
[事後学習]2時間
前置詞を使って自宅から大学までのルートを書いてみよう
第15回確認試験と解説授業を通して学んだことの中間試験(60分)および解説(30分)をおこなう。
[事前学習]2時間
本講義の内容を復習し、試験に備えること。
[事後学習]2時間
解説を聞いて、間違いを正しておくこと。
第16回静止か移動かを考える概念で静止か移動かを説明する。
[事前学習]2時間
説明文を読み、静止と移動の概念を整理しておくこと。[事後学習]2時間
文章表現の正解は一つでないので、別の表現方法も考えてみるとよい。
第17回行き方を説明する練習交通機関などを使って、あるところへの行き方を練習する。
[事前学習]2時間
「前置詞と定冠詞の融合形」を使うケースも少なくない。その組み合わせを復習しておくこと。
[事後学習]2時間
ある場所へ誰かを案内する文を書いてみよう。
第18回前置詞の意味の拡張前置詞の意味を広げる使い方を説明する。
[事前学習]2時間
前置詞の基本的な意味以外に、意味をさらに広げていくといろいろな文章ができる。辞書の訳を最後まで精読しておくこと。
[事後学習]2時間
もう一度説明文を読み返し、抽象的な概念を理解すること。
第19回前置詞を使いこなす日本語文から使う前置詞を見つける。
[事前学習]2時間
問題文から、どの前置詞を使うかよく考えてみよう。[事後学習]2時間
前置詞と分離動詞の前つづりの類似性も理解しておく。
第20回曜日、週、月、季節の表現予定を立てる表現を学ぶ。
[事前学習]2時間
よく使う副詞、前置詞句などを読んでくること。
[事後学習]2時間
自分の一週間の生活や、これからの予定を書いてみるとよい。
第21回視点の取り方副詞の上手な使い方を学ぶ。
[事前学習]2時間
説明文が理解できるまで読んでくること。
[事後学習]2時間
副詞を使うと話者の視点がよくわかると思う。そのため、副詞をうまく使って、相手にわかりやすい表現手段
をまとめてみよう。
第22回移動も視点移動の表現で少し間違いやすい gehen と kommen を説明する。
[事前学習]2時間
話者からの視点をよく考えて、与えられた独作文で予習をして、来る、向う、の微妙な違いを確認しておくこと。
[事後学習]2時間
自分のある一日の行動をかいてみよう。
第23回時間を表現する練習時刻の言い方を練習する。
[事前学習]2時間
数詞を復習しておくこと。
[事後学習]2時間
公式な言い方と、日常的な言い方があるので、日本語での言い方と比較しておくとよい。
第24回影響を受ける3格3格の使い方を理解する。
[事前学習]2時間
ドイツ語では他人の身体部位などの所有者を3格で表すことが多い。例文をよく読んでくること。
[事後学習]2時間
自分の身体部位の単語をいくつか書きとめておくように。
第25回無生物の主語日本語ではあまり好まれない無生物を主語にした文を作る。
[事前学習]2時間
無生物主語を主語として訳すと訳が回りくどいので、言い換えたわかりやすい訳にする技術も身につけておくとよい。
[事後学習]2時間
無生物を主語にする利点も考えてみよう。
第26回意見を述べる練習意見などに関する表現を練習する。
[事前学習]2時間
決まった言い方をぜひ練習してきてほしい。
[事後学習]2時間
自分の意見を述べるときによく使われる表現を覚えておくと、意見の内容が豊かになる。
第27回話法でニュアンスの付け加え話者が事態をどうとらえるかで、話法の助動詞が決まることを深く学ぶ。
[事前学習]2時間
どういうニュアンスをその動詞に付けくわえるか、自分の意見の具体性が問われるので、「ねばならない」のか、「したい」のか、自分の意見をはっきりさせておくこと。
[事後学習]2時間
豊かなニュアンスを表現する、ほかの方法も考えてみよう。
第28回ドイツ語らしい論理展開意見の表明、意見の具体化意見の強調、といった話す順序を整理する。
[事前学習]2時間
ドイツ語は、まず意見を言って、次にその理由を述べるのが普通。つまり、意見表明のあとには必ず理由を言う。そして説明は例をあげて具体的にする、この2点を頭に入れておくこと。
[事後学習]2時間
相手に理解してもらうために、話す順序を図から理解できるように。
第29回補足作文と課題提出これまでの授業のまとめとして、様々な内容で補足作文をする。また課題文の提出もある。
[事前学習]2時間
どの文法の作文にも対応できるように教科書、ノートをよくみておくこと。
[事後学習]2時間
補足作文、課題提出を通して自分の独作文力を自己評価してみるとよい。
第30回確認試験と解説授業を通して学んだことの確認試験(60分)および解説(30分)をおこなう。
[事前学習]2時間
本講義の内容を復習し、試験に備えること。
[事後学習]2時間
解説を聞いて、間違いを正しておくこと。
授業形式 説明は講義形式で,練習問題等は対話・演習形式で行う。
課題に関してのフィードバックは原則として授業中に行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
60% 10% 0% 20% 10% 100%
評価の特記事項 ドイツ語検定受験を推奨する。
テキスト 清野智昭『ドイツ語を書いてみよう![改訂版]』, 白水社, 2016年, 1,700円(税抜).
参考文献 根本道也ほか『アポロン独和辞典』, 同学社, 2019年, 4,200円(税抜).
在間 進『アクセス独和辞典』, 三修社, 2019年, 4,100円(税抜).
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後、教室内で随時受け付ける。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 毎回、独和辞典は必携。次回に行う課の文章構造の説明文、例文は一通りかならず目を通してくること。ドイツ語Ⅲの授業をスムーズに履修するために、1年次に使用したドイツ語Ⅰ、Ⅱの教科書も合わせて持ってくるように。
Ⅳの履修も奨励する。