講義名 経済成長論 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 金4
単位数 4

担当教員
氏名
金谷 貞男

学習目標(到達目標) 1.経済成長とは何か、がわかる。
2.経済成長がどのようなメカニズムに基づいて起きるのか、理解できるようになる。
3.その結果、世界経済は長期的にどう動いていくと考えられるのか、自分で予想できる。
4.経済成長の一部として、人口の変動を理解できる。
対応DP及びCP:2,3,4,5,8
授業概要(教育目的) 私たちの経済が、1年間に生産できるモノの量のことを国内総生産(GDP)という。経済成長とは、年から年にわたってGDPが増えることをいう。経済成長論は、どのようなメカニズムで経済成長が起きるのかを、研究する学問である。
対応DP及びCP:2,3,4,5,8
授業計画表
 
項目内容
第1回講義全体のまとめを概観する。講義内容・時間・試験等の予定について解説する。
第2回GDP(1)国内総生産の概念を説明する。一人あたりGDPを定義する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第1章前半を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめてくること。
第3回GDP(2)国内総生産の概念の続きを説明する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第1章後半を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめてくること。
第4回たとえ話たとえ話を使って,経済成長をどのように解明するかを説明する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第2章を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第5回日本の経済成長の歴史(1)1人あたりGDPを図解で解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第1章後半を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第6回日本の経済成長の歴史(2)第二次世界大戦後の日本の経済成長を概観する。
事前学習2時間。参考文献(2)を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第7回日本の人口の歴史日本の人口の歴史を概観する。
事前学習2時間。参考文献(3)を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第8回イギリスの経済成長と人口の歴史イギリスの経済成長と人口を概観する。
事前学習2時間。参考文献(4)を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第9回アメリカの経済成長と人口の歴史アメリカの経済成長と人口を概観する。
事前学習2時間。参考文献(5)を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第10回中国の経済成長と人口の歴史中国の経済成長と人口を概観する。
事前学習2時間。参考文献(6)の第1章を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第11回その他の国の経済成長と人口の歴史(1)その他の国の経済成長と人口を概観する。
事前学習2時間。参考文献(7)を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第12回その他の国の経済成長と人口の歴史(2)その他の国の経済成長と人口を概観の続きである。
事前学習2時間。参考文献(8)を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第13回各国経済成長の共通点の特徴以上の各国経済成長をまとめて,共通点の特徴と異なる点の特徴を解説する。
事前学習2時間。今までの経済成長の特徴を考え、参考文献(9)を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第14回理解度の確認これまでの要点をまとめる。特に,日本経済の第二次大戦後の発展について,ここで確認する。
事前学習2時間。これまでの講義のまとめを読み返してくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第15回中間試験とその正答の講義中間試験を行い,その後,中間試験の正答について,講義する。なお,中間試験は夏休み前最後の講義におこなうので,場合によっては,講義進度が遅れて,このシラバス通りに行かないことがあるかもしれない。その場合の中間試験の試験範囲は,それまでに講義した部分とする。試験は筆記式で出題する。
第16回新古典派成長論(1)ソローの新古典派成長論を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第3章第1節・第2節を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第17回新古典派成長論(2)ソローの新古典派成長論の解説の続き。
事前学習2時間。テキスト(1)の第3章第3節を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第18回新古典派成長論(3)ソローの新古典派成長論の解説の続き。
事前学習2時間。テキスト(1)の第3章第4節を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第19回長期的人口成長長期の人口について,マルサス説とボズラップ説を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第4章を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第20回人的資本と物的資本人的資本と物的資本の概念を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第6章を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第21回生産性生産性の概念を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第7章を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第22回技術技術の概念を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第8章を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第23回効率性効率性の概念を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第10章を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第24回地理と経済成長ファンダメンタルズとは何かを解説する。「地理がおよぼす経済成長への影響」などである。
事前学習2時間。テキスト(1)の第15章第1節を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第25回天候と経済成長「天候がおよぼす経済成長への影響」を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第15章第2節を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第26回資源と経済成長「資源がおよぼす経済成長への影響」を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第15章第3節を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第27回政府と経済成長「政府がおよぼす経済成長への影響」を解説する。
事前学習2時間。テキスト(1)の第12章を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第28回明日への理解:「歴史の終わり」と「文明の衝突」経済学以外の科学からの未来予測を解説する。
事前学習2時間。参考文献(9)と(10)を読んでくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第29回新古典派成長論とは何か現代の経済学の標準的なツールである新古典派成長論の限界について語る。
これまでの講義のまとめを読み返してくること。
事前学習2時間。「新古典派成長論(1)ー(3)」のレジュメを読み返してくること。
事後学習2時間。今日の講義をまとめること。
第30回期末試験とその正答の解説期末試験を行い,その正答を講義する。期末試験の試験範囲は中間試験以降の講義内容である。試験は筆記式で出題される。
授業形式 講義形式で行う。講義のレジュメをインターネットに掲示するので、毎回ダウンロードして読んでおくこと。このURLは、別途、EcoLinkのメールで指示する。また、当日印刷した形でレジュメも配布もする。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
50% 0% 50% 0% 0% 100%
評価の特記事項 試験を受けずに、単位を取ることはできない。
テキスト (1)デイヴィッド・N. ワイル『経済成長 』ピアソン桐原
(2)吉川洋『高度成長』中公文庫
(3)鬼頭宏『日本二千年の人口史』PHP
(4)近藤和彦『イギリス史10講』岩波新書

参考文献 (5)岡田泰男『アメリカ経済史』慶應義塾大学出版会
(6)南亮進・牧野文夫『中国経済入門』、日本評論社
(7)李允福・西垣鳴人『現代韓国経済』つげ書房新社
(8)小牧輝夫・環日本海経済研究所『経済から見た北朝鮮』明石書店
(9)フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』三笠書房
(10)サミュエル・P・ ハンティントン『文明の衝突』集英社
オフィスアワー(授業相談) 毎週土曜日3時限は3号館14階共同研究室にいる。必ず事前にメールで予約をとってから、この時間帯に来ること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 成績は、「1年間の最後の講義」におこなう定期試験の重みが50%、「夏休み前の最後の講義」におこなう中間試験の重みが50%で評価する。
どちらの試験も原則として、欠席は認めない。どうしても欠席せざるをえない事情がある人は、(1)試験日の前に、あらかじめ私に事情を話して、かつ私がその理由を了承した人、(2)試験当日に、「病気」・「交通機関の不通」・「お身内の不幸等が生じた人」(全て公的証明書を持参のこと)に限って、追試験を他日に行う。その人は直ちに私に申し出て、追試験日程を聞くこと。