講義名 国際政治経済学 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 金2
単位数 4

担当教員
氏名
杉浦 史和

学習目標(到達目標) 1.第二次大戦後、著しく発展した資本主義経済を支えてきた国際的な枠組みについて説明できる。(DP-CP2,3)
2.グローバル化について、ヒト、モノ、カネの移動の観点から説明できる。(DP-CP2,3,8)
3.経済発展と環境問題などのいわゆるグローバル・イッシューとその対応について理解できる。(DP-CP2,3,4,5,8)
4.リベラリズムとリアリズムのアプローチの違いについて理解できる。(DP-CP2,3,5,8)
授業概要(教育目的) 経済の動きには政治の動向が密接に関わっています。国という単位で考察すれば、国内の経済事件は国内政治だけでなく、国外の政治要因が絡んでいるかも知れません。そもそも、我が国の経済が「改革」されなければならない理由は何でしょうか。グローバル・スタンダードとか、「外圧」が我が国の経済政策に大きな役割を果たしてきたことも知られています。しかしなぜ、そうしたことが起こるのでしょうか。こうした疑問に答えられるよう、経済に対するいくつかの視角を得られることを本講義の目的とします。
授業計画表
 
項目内容
第1回国際政治経済学とは何かこの授業の狙い、授業の進め方、評価方法などについて説明します。
【事前学習】最近気になる世界のニュースの記事をいくつか選んで読んでくること。1時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第2回「経済」の論理と「政治」の論理国際政治経済学の基本的なテーマ、特に「グローバル化」について、経済と政治の双方から検討する観点を提示します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第3回国際政治経済学の理論と歴史(1):概観国際政治経済学の理論が形成されてきた歴史について、解説します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第4回国際政治経済学の理論と歴史(2):リアリズム国際政治経済学理論として代表的なリアリズムについて学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第5回国際政治経済学の理論と歴史(3):リベラリズム国際政治経済学理論として代表的なリベラリズムについて学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第6回国際政治経済学の理論と歴史(4):マルキシズム国際政治経済学理論として代表的なマルキシズムについて学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第7回国際政治経済学の理論と歴史(5):コンストラクティヴィズム国際政治経済学理論として代表的なコンストラクティヴィズムについて学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第8回国際政治経済体制の動態(1):ブレトンウッズ体制の成立ブレトンウッズ体制の成立の背景とその変遷を学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第9回国際政治経済体制の動態(2):ブレトンウッズ体制の終焉ブレトンウッズ体制の終焉の背景とその後について学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第10回国際政治経済体制の動態(3):金・ドル本位制戦後の通貨体制について検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第11回国際政治経済体制の動態(4):安全保障と経済経済安全保障の概念について学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第12回国際政治経済体制の動態(5):エネルギー外交エネルギー資源をめぐる国際政治経済学の現状を学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第13回国際政治経済体制の動態(6):自由貿易の理論と制度自由貿易体制の背景にある理論と、制度について学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第14回国際政治経済体制の動態(7):保護主義圧力自由貿易体制に対抗する理論としての保護主義とそれを支える政治的な力学について学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第15回中間のまとめ前期分のまとめ
【事前学習】教科書の前期学習分を読んで、不明点を明らかにしてくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第16回国際政治経済体制の動態(8):国際的な資本移動金融グローバル化という概念と現状を学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第17回国際政治経済体制の動態(9):通貨危機と通貨取引の規制アジア通貨危機を例として、グローバルな資本移動の自由化が引き起こしている問題を検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第18回国際政治経済体制の動態(10):科学技術の進展と情報通信技術国際競争の源となっている科学技術について、IT問題を例に、国際政治経済学的に検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第19回国際政治経済体制の動態(11):知的財産権知的財産権の是非について検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第20回国際政治経済体制の動態(12):移民問題人の移動の現状について、移民の観点から検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第21回国際政治経済体制の動態(13):ヒューマン・トラフィッキング不法な人の流れである、ヒューマン・トラフィッキングとこれに対する規制問題について学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第22回国際政治経済体制の動態(14):経済発展と人権・民主化新興独立国の経済発展と、人権・民主化問題について学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第23回国際政治経済体制の動態(15):開発援助問題と国際機関途上国への開発援助の枠組みの是非について検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第24回国際政治経済体制の動態(16):地球環境問題地球環境レジームと地球環境ガヴァナンスについて学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第25回国際政治経済体制の動態(17):温暖化対策と京都議定書京都議定書の制定と地球温暖化対策について検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第26回国際政治経済秩序の模索(1):グローバル・レベルの国際秩序ブレトンウッズ体制後の国際政治経済秩序の模索について検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第27回国際政治経済秩序の模索(2):リージョナル・レベルの国際秩序地域主義の動向について、その発展の可能性を検討します。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第28回国際政治経済秩序の模索(3):ナショナル・レベルの国際秩序国民国家の枠組みとグローバル化への対応について学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第29回国際政治経済学の未来像グローバル・ポリティカル・エコノミーという概念について学びます。
【事前学習】教科書の該当部分を読んでくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
第30回まとめ後期分のまとめ
【事前学習】教科書の後期学習分を読んで、不明点を明らかにしてくること。2時間程度。
【事後学習】授業内容を復習し、教科書の該当箇所で確認すること。2時間程度。
授業形式 指定の教科書とパワーポイントを利用して、講義形式で進めます。毎回、授業終了前に、出席調査を兼ねた感想および質問を記して提出してもらいます。次回授業冒頭は、この感想あるいは質問を前回授業の復習を兼ねて利用します。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
72% 0% 0% 28% 0% 100%
評価の特記事項 出席点は、授業に関するリアクションペーパー(携帯アプリresponを利用)で通常1点を付与します。
テキスト 野林健ほか著『国際政治経済学・入門』第3版(有斐閣アルマ).
参考文献 田所昌幸著『国際政治経済学』名古屋大学出版会.
田中昭彦・中西寛編『新・国際政治経済の基礎知識』有斐閣ブックス.
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後、本館2階非常勤講師室にて、15分程度待機しています。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 世の中を多角的に見つめたい学生を歓迎します。日頃のニュースに関心を持ってフォローしてみて下さい。授業の中でも、できるだけ重大な経済事件を取り上げて、表面だけではわからない切り口を提示してみたいと思います。答えは一つではありません。皆さんと一緒に、考えてみたいと思います。