講義名 ミクロ経済分析 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 火5
単位数 2

担当教員
氏名
川端 和美

学習目標(到達目標) ミクロ経済分析では, 一年次の「ミクロ経済Ⅰ」の知識をベースに, 簡単な数学を用いた問題演習を行う。それにより, ミクロ経済に関する知識をさらに深め, 公務員試験やERE(経済学検定)などにも対応できるぐらいの知識を習得することを目標とする。

対応DP及びCP:1, 2, 3, 4, 5, 8
授業概要(教育目的) 下記の参考文献をベースにし, 簡単な数値例を用いた問題を解くことにより, ミクロ経済学の考え方や分析手法を学習し, ミクロ経済学への理解度を深める。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス
消費者理論①〈需要・供給曲線〉
本講義の目的と概要, 受講についての留意点, 評価の方法等について説明する。
需要・供給曲線と市場価格の関係を説明する。
【事前学習】2時間
ミクロ経済学Iで使用したテキストと照らしながら, シラバスを熟読しておくこと。参考文献①p.13-19. 参考文献②p.24-35.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第2回消費者理論②〈市場均衡〉市場均衡について復習する。市場と価格調整メカニズムについて説明した後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.22-25. 参考文献②p.44-49.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第3回消費者理論③〈無差別曲線〉無差別曲線の性質を知る。消費者の選好と無差別曲線の形状について解説する。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.37-42. 参考文献②p.74-79.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第4回消費者理論④〈予算制約線と最適消費点〉予算制約線を求める。
予算制約下での消費者の最適化行動(効用最大化)を考える。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.33-37. 参考文献②p.71-74.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第5回消費者理論⑤〈需要・供給の価格弾力性〉需要・供給の価格弾力性が意味するところを解説する。
グラフで弾力性の違いを視覚的に理解する。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.19-22. 参考文献②p.36-44.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第6回消費者理論⑥〈代替効果・所得効果〉財の価格変化が家計の消費行動にどのような影響を与えるのかを検討する。その際, 所得効果と代替効果という概念に基づき解説する。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.51-57. 参考文献②p.85-93.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第7回小テストおよび解説第1回〜第6回までの内容について, 理解度を確認するための小テストを行う。その後, テストの解説をする。
【事前学習】2時間
第1回から第6回までの総復習をしておくこと。
【事後学習】2時間
小テストの内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第8回生産者理論①〈費用の概念〉企業活動を定義するために, 総費用, 固定費用, 平均費用, 限界費用などの概念を整理し, 企業の利潤最大化を考える。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①第4章, 参考文献②p.152-166.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第9回生産者理論②〈利潤最大化〉第8回の解説に基づいて, 企業の利潤最大化問題を2通りの方法で解く。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①第4章, 参考文献②p.172-176.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第10回生産者理論③〈損益分岐点、操業停止点〉損益分岐点と操業停止点をグラフから確認し, 短期供給曲線を導出する。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.89-94. 参考文献②p.172-186.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第11回市場理論①〈完全競争市場〉完全競争市場の条件を確認し, 市場の安定性について検討する。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.97-108. 参考文献②p.190-194.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第12回市場理論②〈余剰〉消費者余剰, 生産者余剰, 総余剰について説明する。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.108-112. 参考文献②p.203-214.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第13回市場理論③〈資源配分の効率性〉エッジワースボックスを用いて, 消費面におけるパレート最適な資源配分がどのような場合に達成されるのかを説明する。その後, 演習と解説を行う。
【事前学習】2時間
参考文献①p.112-116. 参考文献②p.216-223.を読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業の内容を復習し, ノートに整理しておくこと。
第14回理解度の確認第1回から第13回までの内容について練習問題を出題し, 解説する。
【事前学習】2時間
第1回から第13回までの講義ノートおよび練習問題を復習しておくこと。
【事後学習】2時間
本日の練習問題を復習し, ノートに整理しておくこと。
第15回確認試験および解説確認試験(60分)および解説(30分)を行う。
【事前学習】2時間以上
第1回から第14回までの講義ノートおよび練習問題を復習してテストに備えること。
【事後学習】2時間
今後, 履修する専門科目の理解を深めるためにも, これまでの授業内容を復習しておくこと。
授業形式 以下はこの講義で学ぶ共通項目です。詳細な講義の内容に関しては、各教員が講義の最初に配布するシラバスを参照してください。講義の順序は、担当教員によって異なる場合があります。

(1)家計(消費者)の選択行動
(2)企業(生産者)の選択行動
(3)市場均衡
・講義形式で行う。
・質問・課題等のフィードバックは, 授業前後あるいは翌週の講義で行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
60% 0% 20% 20% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験と小テストを実施します。また講義終了前に, その日に扱った内容を確認する課題を提出してもらうこともあります。それらを「授業への参画度」としてテストの成績と共に総合的に評価します。
テキスト 特に指定しません。
講義ノートをEcoLInkにアップするので、履修者は各自で印刷して講義に持参すること。
参考文献 ①嶋村紘輝・佐々木宏夫・横山将義・片岡孝夫・高瀬浩一,『入門ミクロ経済学』, 中央経済社, 2015年, 3,200円(税別).
②井堀利宏,『入門ミクロ経済学第2版』, 新世社, 2004年, 2950円(税別).
など。
オフィスアワー(授業相談) 質問などがあれば, 授業前後に声をかけてください。
火曜日12:20〜12:50及び授業の前後をオフィスアワーとします。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 各回の講義内容に対応した事前学習をして, 講義に出席して下さい。
受講後は講義ノートを見直し, 計算問題などはもう一度自分で解き直す習慣をつけてください。
積み重ねが大切です。講義への積極的・継続的な出席を希望します。