講義名 ミクロ経済分析 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月3
単位数 2

担当教員
氏名
日隈 信夫

学習目標(到達目標) ミクロ経済分析では、一年次の「ミクロ経済Ⅰ」の知識をベースに、簡単な数学を用いた問題演習を行う。この授業を通じて、ミクロ経済に関する知識をさらに深め、公務員試験やERE(経済学検定)などにも対応できるようになる。

対応DP及びCP:1,2,3,4,5,8
授業概要(教育目的) 下記の参考文献をベースにし、簡単な数値例を用いた問題を解くことにより、ミクロ経済学の考え方や分析手法を学習し、ミクロ経済学への理解度を深める。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション


この授業のガイダンス(自己紹介、授業方針などの解説)およびミクロ経済学Ⅰの簡単な復習(ミクロ経済学の基本用語,マクロ経済学との違いなどの解説)を行う。履修希望者は必ず出席すること。
オリジナル資料(パワーポイント)対応
【事前学習】2時間
テキストと照らし合わせながら,事前にシラバスを熟読しておくこと。
【事後学習】2時間
ノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第2回ミクロ経済学についてマクロ経済学との違いを解説し,古典派経済学と新古典派経済学の違いなど,ミクロ経済学の基本的な諸学説を紹介する。
そのうえで,世界経済と日本経済の現状と今後の動向について概観し,ミクロ経済学の全体像を解説する。
第1章対応
【事前学習】2時間
第1回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第3回市場メカニズムと需要・供給の理論(1)需要・供給曲線と市場価格の関係を解説したうえで,需要・供給の弾力性について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第2章対応
【事前学習】2時間
第2回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第4回市場メカニズムと需要・供給の理論(2)市場による資源配分について解説したうえで,人為的・政策的介入による資源配分(弊害)について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第2章対応
【事前学習】2時間
第3回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第5回消費者行動の理論(1)家計の消費と効用関数について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第3章対応
【事前学習】2時間
第4回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第6回消費者行動の理論(2)無差別曲線の性質を解説したうえで,予算制約線との関連で,家計の最適化行動(効用最大化行動)の条件を満たすべく主体的均衡点について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第3章対応
【事前学習】2時間
第5回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第7回消費者行動の理論(3)代替効果と所得効果との関連で,価格変化と需要の関係について解説する。また,不確実性についても解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第3章および第4章3節対応
【事前学習】2時間
第6回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第8回企業行動と費用最小化(1)
企業の生産活動として,技術的な生産関数を解説したうえで,等生産量曲線と等費用曲線について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第5章対応
【事前学習】2時間
第7回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第9回企業行動と費用最小化(2)家計の効用最大化行動との関連で,企業の費用最小化行動について解説したうえで,短期と長期の費用曲線について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第5章対応
【事前学習】2時間
第8回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第10回利潤最大化と供給曲線(1)費用関数から,利潤最大化点と主体的均衡点ついて解説したうえで,損益分岐点と操業停止点について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第6章対応
【事前学習】2時間
第9回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第11回利潤最大化と供給曲線(2)企業の利潤最大化行動から,供給関数の導出について解説したうえで,市場の供給曲線の導出について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第6章対応
【事前学習】2時間
第10回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第12回完全競争市場と市場取引の利益完全競争市場と市場価格の調整メカニズム(ワルラス的調整過程およびマーシャル的調整過程)について解説したうえで,市場取引の利益(消費者余剰,生産者余剰および社会的余剰)について解説する。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第7章対応
【事前学習】2時間
第11回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第13回完全競争市場と資源配分の効率性資源配分の効率性(パレート最適)と厚生経済学の基本定理について解説したうえで,完全競争市場の限界から,不完全競争市場の理論へと繋げていく。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第7章対応
【事前学習】2時間
第12回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第14回演習完全競争市場のまとめとこれまでに解説した授業内容の復習を行う。
その後,簡単な事例を基に,演習問題を行う。
第1章~第7章対応
【事前学習】2時間
第13回に配布したレジュメを読んでおくこと。
【事後学習】2時間
レジュメとノートを復習し,理解できる個所と理解できない個所を整理しておくこと。
第15回確認試験および解説授業確認試験(60分)および解説授業(30分)を行う。
第1章~第7章対応
【事前学習】2時間
確認試験に備えて,これまでに配布したレジュメとノートを十分復習しておくこと。
【事後学習】2時間
解説授業の内容を復習し,マクロ経済学Ⅱに繋げるべくマクロ経済学Ⅰの要点を整理しておくこと。
授業形式 講義形式で行う。
質問等のフィードバックは,授業前後,あるいは,翌週の講義で行なう。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
50% 0% 25% 25% 0% 100%
評価の特記事項 相対評価が導入され,成績評価はこれまで以上に慎重かつ公平に行う必要がある。そのため,授業への参画度も重要な評価対象となる。熱心に受講する学生を高く評価する。
テキスト 井堀利宏『入門ミクロ経済学第3版』新世社,2019年,3190円.
そのほか,毎回配布するレジュメを使用し,板書およびパワーポイントによる解説を行う。
参考文献 伊藤元重『ミクロ経済学第3版』日本評論社,2018年,3300円.
西村和雄『ミクロ経済学第3版』岩波書店,2011年,3080円.
オフィスアワー(授業相談) 質問,要望などがあれば,授業前後など,気軽に声をかけていただきたい。とくに,欠席の場合は,翌週に欠席者用のレジュメを配布するため,第1回の授業時に指定するメールアドレスに事前連絡していただきたい。
月曜日3時限7056番教室で行なわれる授業前後をオフィスアワーとする。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ この授業では,「ミクロ経済学Ⅰ」で学んだ内容として,家計,企業,政府といった各経済主体とその行動について整理し,ミクロ経済学の基本的な地図(全体像)を意識しながら,学習を進めていく。それと同時に,それぞれの単元に関連した数値例や統計資料を提示し,簡単な演習問題を解いていくことによって,ミクロ経済学Ⅱに対応した学力を定着させる。そのため,毎回の授業への参画だけでなく,簡単な復習を行うことが望ましい。