講義名 経済特殊講義Ⅰ(ヨーロッパ経済入門) ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 水5
単位数 2

担当教員
氏名
太田 瑞希子

学習目標(到達目標) 本講義は,大学1年生と高大連携プログラムの高校生を対象とし,以下の能力を身につけることを目指します。
1. 日常的にニュースに登場するEU経済の基礎を理解し,説明できる。
2. EUがなぜ地域経済統合の先駆者として評価されるのかを理解する。
3. EU経済と日米経済の関わりを考え, 説明できる。
4. 英国のEU離脱問題に代表とされる格差問題について理解し, 説明できる。
授業概要(教育目的) 本講義では,EU経済を本格的に学修する準備として,EU統合の動機, 歴史, 組織, 構成などについて解説した上で, EUが欧州の経済発展に果たしてきた役割と現在抱えている課題について分析します。これによって, EUとはどのような仕組みで動いているのかを理解してもらいEU経済の専門的な学習に向けた基礎を身につけてもらいます。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス授業の概容と学習目標,授業の進め方および評価方法について詳しく説明する。その後,EU経済の概観および世界経済の最新情勢を説明する。
第2回EUと地域経済統合地域経済統合とは何か, 90年代以降の急増の理由を解説し, その先行例としてのEUの重要性を説明する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第2回の授業で提示した課題。
第3回関税同盟と単一市場関税同盟の効果と限界, 単一市場への展開と制度について説明する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第3回の授業で提示した課題。
第4回戦後の通貨体制と欧州戦後世界の国際通貨体制(ドルの支配)とヨーロッパ経済に説明する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第4回の授業で提示した課題。
第5回単一通貨ユーロと欧州中央銀行(ECB)単一通貨ユーロを導入した背景と欧州中央銀行の役割について説明する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第5回の授業で提示した課題。
第6回中・東欧への拡大2004年の中・東欧諸国の加盟を認めた背景, それによって加速したEU域内における経済力格差を利用した域内生産ネットワークの構築について説明する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第6回の授業で提示した課題。
第7回ドイツ経済とEUEU最大の輸出国としてのドイツ経済について解説する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第7回の授業で提示した課題。
第8回世界金融危機2007年に米国で発生した世界金融危機のメカニズムとEUへの影響について解説する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリント及びテキストの第1章を予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第8回の授業で提示した課題。
第9回ユーロ危機ギリシャ危機を中心にユーロ圏の債務危機について説明する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第9回の授業で提示した課題。
第10回格差とポピュリズム:加盟国内格差EU各国で勢力を増すポピュリズム政党の台頭と各加盟国内の格差について説明する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第10回の授業で提示した課題。
第11回格差と分裂:加盟国間格差各国間の格差(成長力、財政赤字、国際収支など)を解説し、EU特有の要因について考察する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第11回の授業で提示した課題。
第12回英国のEU離脱問題(1)英国とEUEUにおける英国の特殊性について解説する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第12回の授業で提示した課題。
第13回英国のEU離脱問題(2)背景としての国内格差問題英国民がEU離脱を選択した背景として拡大・固定化する格差問題が存在することを説明する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第13回の授業で提示した課題。
第14回日EU・EPAとEU経済の今後2019年に発効した日EU・EPAの役割と影響,今後のEU経済動向予測について考察する。
【事前学習】2時間
事前に配布したプリントを予め読んでおくこと。
【事後学習】2時間
第14回の授業で提示した課題。
第15回確認試験と総括授業を通して学んだことの確認試験(60分)および解説(30分)を行う。
授業形式 講義形式で行う。事前に授業資料をアップロードするので各自で資料を持参すること(紙、PC,タブレット等、形態は問わない)。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
60% 0% 40% 0% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験以外に、知識の定着を図るため2度の小テストを行い、総合点で評価する。
テキスト 特に指定しない。授業内で資料を配布する。
参考文献 特に指定しない。
オフィスアワー(授業相談) 月曜日 13:00~14:00, 水曜日 15:00~16:00
必ず事前に授業後またはメールでアポをとること。
メールアドレスは授業時に指示する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ ・事前・事後学習として指示された内容以外に,日頃からEUに関する報道を把握しておくことが望ましい。
・許可をとらない授業の撮影・録音・録画は厳禁とする。事情によりスマートフォンなどでの撮影等を希望する場合は必ず申請のうえ許可を得ること。
・正当な理由のない遅刻・私語は厳禁。場合によっては退室を指示することがある。
・正当な理由なく5回を超えて欠席した場合は定期試験の受験を認めない。
・欧州情勢の変化により後半の授業内容に若干の変更(時事解説)を加えることがある。
参考URL 1 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/eu/index.html
参考URL 2 https://ec.europa.eu/commission/index_en