講義名 経営管理論 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 火4
単位数 4

担当教員
氏名
孫 德峰

学習目標(到達目標) 本講義では,以下の能力を身につけることを目指します。
1.企業経営を考える上で基礎となる概念,視点,枠組みなどを説明できる。
2.具体的な事例を取り上げ,本講義で学習した基本的なツールや分析視点を用いて企業に纏わる経営現象を実際に分析する能力を身につけることができる。

対応DP及びCP:1,2,3,4,5,8
授業概要(教育目的) 企業の経営管理について理解し,考える上で基礎となる概念,視点,枠組みなどを概説することによって,企業の経営をさらに広く,深く,学んでいく上での見取り図を身につけてもらいます。
授業計画表
 
項目内容
第1回経営管理論とは講義の内容,講義の形式,評価方法,履修上の注意点について説明する。
経営管理論とはどのような学問なのか,なぜ経営管理が必要なのかについて説明する。
【事前学習】2時間
EcoLinkから資料をダウンロードし,読んでくること。
【事後学習】2時間
授業時に提示した課題に取り組むこと。
第2回企業の経営戦略とは企業の全社戦略と事業戦略,SWOT分析について学習する。
【事前学習】2時間
事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第3回業界構造分析(1)SCPモデル(業界構造,企業行動,パフォーマンス),業界構造分析(競争者,新規参入者,代替品,売り手,買い手)について説明する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第4回業界構造分析(2)業界構造分析の枠組みを用いてケース分析を行うことを通じて,自社の事業をどこに位置づけるべきなのかについて学ぶ。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第5回ポジショニング論と資源ベース論ポジショニング論と資源ベース論の違いについて解説する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第6回競争戦略(事業戦略)ある特定の事業において競争優位を保持するためにどのように競争していくのかについて学習する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第7回製品差別化市場が認知する他社の製品・サービスの価値(認知上の価値)に対して,自社の製品・サービスの認知上の価値を増大させるためにはどうすればよいかについて考える。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第8回企業戦略と多角化多角化の定義,企業が多角化戦略を実行する動機,多角化を実施する方法について説明する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第9回多角化とPPM事業間の関連パターン,多角化と企業の成果との関係,選択と集中,PPM(Product Portfolio Management)について説明する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第10回国際化と企業戦略(1)国際経営とは何か,企業はなぜ海外進出するのか,企業はなぜ海外直接投資を行うのかについて説明する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第11回国際化と企業戦略(2)グローバル統合とローカル適応,多国籍企業の国際経営戦略の類型,親会社と海外子会社の関係などについて解釈する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第12回国際化と企業戦略(3)海外子会社の設立,海外子会社の役割の類型,海外子会社の成長について説明する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第13回戦略的提携戦略的提携の定義と形態,戦略的提携と業界構造,戦略的提携の動機,提携におけるリスクについて解説する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第14回吸収合併M&Aの類型,戦略的関連性の源泉,M&A戦略の動機,M&A戦略と企業パフォーマンスとの関係について説明
する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第15回確認試験と解説授業を通じて学んだことの確認試験(60分)および解説(30分)を行う。
第16回前期授業内容のまとめ前期授業内容のまとめを行うと同時に,前期確認テストの詳しい解説および後期授業について説明する。
【事前学習】2時間
前期授業内容の復習をしておくこと。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第17回イノベーションと競争優位(1)イノベーションの定義と分類,イノベーションの特徴とそのマネジメント,イノベーションと競争優位との関係について説明する。
【事前学習】2時間
事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第18回イノベーションと競争優位(2)イノベーションのジレンマ,持続的技術と破壊的技術について解説する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第19回イノベーションと新規事業創造イノベーションと事業創造の関係,日本の事業創造の歴史について概観する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第20回製品開発モデルと顧客開発モデル製品開発モデル,顧客開発モデル,顧客開発モデルの実行について説明する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第21回リーン・スタートアップ仮説の構築→課題仮説を検証する→ソリューションを検証する→ビジネスモデルの確認とピボットかそのまま先へ進むかというサイクルを理解し,リーン・スタートアップという考え方について学ぶ。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第22回ビジネスモデルビジネスモデルの定義,ビジネスモデルの構成要素,ビジネスモデル・キャンバスについて解説する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第23回プライシングさまざまな形態での事業の収益化,課金モデルの仕組みについて解釈する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第24回アントレプレナーシップアントレプレナーは,リーダーとその特徴や役割においてどのように異なっているかについて検討したうえ,アントレプレナーシップの二つの特徴的なアプローチについて理解する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第25回ベンチャーキャピタルとベンチャー企業ベンチャーキャピタルはどのように資金を調達し,どのように投資を行うのか,またどのように投資先企業を監視するのかについて学ぶ。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第26回事業創造と産業クラスター単一の企業だけではなく,大学まで含む産業クラスターにおける事業創造の仕組みについて考える。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第27回オープン・イノベーション(1)オープン・イノベーションの定義,オープン・イノベーションのプロセスについて説明する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第28回オープン・イノベーション(2)外の知識の探索,異なる知識とのすり合わせなどについて解説する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第29回事業創成とエコシステム自分の事業が自分以外のプレイヤーのイノベーションに依存していないかどうか,および自分の事業が提供する製品・サービスの提供に関わるプレイヤーの中で,その製品やサービスの導入を受容できないプレイヤーがいないかどうか,の2点について,エコシステムの考え方を用いて説明する。
【事前学習】2時間
前回内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分を読んでくること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業時に提示した課題に取り組むこと。
第30回確認試験と解説授業を通じて学んだことの確認試験(60分)および解説(30分)を行う。
授業形式 パワーポイントを用いた講義形式で,授業中受講生とのインタラクションを取りながら講義を進めていく。授業の議論への積極的な参加を望む。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
70% 0% 10% 10% 10% 100%
評価の特記事項 「その他」は授業中の発言で評価する。
テキスト 特になし
参考文献 上野恭裕・馬場大治(著、編集)『経営管理論』,中央経済社,2016年,2400円(税抜).
塩次喜代明・小林敏男・高橋伸夫(著)『経営管理』,有斐閣,2009年,1900円(税抜).
高橋伸夫(著)『よくわかる経営管理』,ミネルヴァ書房,2011年,2800円(税抜).
オフィスアワー(授業相談) 授業時に指示する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 授業に参加する際は,前回授業の学習内容の復習と事前に指定したテキストの該当部分もしくは配布したプリント資料を読んでから講義に参加することを勧める。普段から日本経済新聞や日経ビジネスなどを自分が手にして心地よいと思う新聞や雑誌を読むことを習慣的にしておいて,講義で学習した基礎となる概念,視点と照らし合わせながら読むことができるようになる。