回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 講義ガイダンスと簿記Ⅰの範囲に関しての予備テストを行う。 | 小テストの日程,期末試験についてのガイダンスを行う。なお,簿記一巡の手続を正確に理解しているかを問う予備テストを行う。電卓を忘れずに持参すること。
【事前学習】2時間 簿記Ⅰの内容について復習しておくこと。
【事後学習】2時間 予備テストを再度解答しておくこと。 |
第2回 | 予備テストを返却する。予備テストの問題を再検討するとともに,報告式の損益計算書を作成する。 | 試算表,決算整理,貸借対照表,損益計算書の一覧表である8桁精算表の作成についての復習を行う。
【事前学習】2時間 損益計算書の意義について確認すること。
【事後学習】2時間(報告式)の基本フォームを修得する。
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第3回 | 現金・預金取引の基礎。現金に含まれるものと含まれないものとを整理する。 | 現金の範囲,銀行勘定調整表の作成,当座借越の会計処理。当座預金勘定残高と銀行の帳簿残高がなぜ一致しない場合があるかを理解する。
【事前学習】2時間 第1回目の講義において配布する課題を解答しておくこと。
【事後学習】2時間 講義で取り上げたキャッシュ・フロー情報について復習すること。 |
第4回 | 有価証券取引に関する基本事項を修得する。なぜ,社債券の取得に際し,端数利息が発生するのかを理解する。 | 有価証券の範囲,有価証券(社債券)の取得と売却の会計処理。
【事前学習】2時間 簿記Ⅰの範囲内に関する有価証券取引について復習しておくこと。
【事後学習】2時間 端数利息の算出法について復習すること。 |
第5回 | 有価証券の評価基準とは何か。切放し法と洗替え法の相違点を理解する。 | 保有目的ごとの有価証券の期末評価基準についての理解を深める。
【事前学習】2時間 なぜ,有価証券の評価基準が異同するのかを考えてみよう。
【事後学習】2時間 配布資料の練習問題を再度解答すること。
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第6回 | 債権・債務取引について,相互の取引関係を正確に理解しているかを問う。 | 債務保証と未決算勘定の会計処理。保険会社から保険料を受け取るまで,どのような会計処理を行うのかを理解する。
【事前学習】2時間 未決算取引の具体例には何があるかを考えてみよう。
【事後学習】2時間 債務保証がなくなるときはどのような会計処理を行うかを復習すること。 |
第7回 | 手形取引(主に約束手形)の基本問題を復習する。 | 手形の裏書譲渡,自己指図為替手形と自己宛為替手形の意義と記帳を修得する。
【事前学習】2時間 約束手形に関する取引について,振出人,名宛人の関係を復習しておくこと。
【事後学習】2時間 配布資料の練習問題を再度解答すること。
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第8回 | 手形の譲渡・割引を行った場合,手形の遡求義務を負うことがありうる。その際どのような記帳を行うかを修得する。また,所有している手形が不渡りになった場合の一連の取引を整理する。 | 不渡手形の会計処理と偶発債務の記帳法を修得する。
【事前学習】2時間 偶発債務の意義を調べておくこと。
【事後学習】2時間 手形の訴求義務について整理すること。 |
第9回 | 棚卸資産の評価基準と評価方法について,「棚卸資産の評価に関する会計基準」にもとづいて修得する。 | 棚卸資産の評価基準に関する国際的動向,棚卸資産の評価方法と売上原価の関係を検討する。
【事前学習】2時間 棚卸資産の評価方法は簿記Ⅰの範囲であることから,復習をしておくこと。
【事後学習】2時間 売上原価の損益計算書上への計上方法を復習しておくこと。 |
第10回 | 収益に関する新たな認識基準を理解する(1)。 | 実現概念および販売形態別の収益の認識基準に関して検討する。
【事前学習】2時間 財務会計の書籍(参考文献を参照)を読み,予め十分に学習をすることが望ましい。
【事後学習】2時間 収益認識基準はどのように変革されたかを復習すること。 |
第11回 | 収益に関する新たな認識基準を理解する(2)。 | 役務収益と役務原価に関する取引の特徴を整理する。
【事前学習】2時間 役務収益と役務原価には何があるかを考えてみよう。
【事後学習】2時間 配布資料の練習問題を再度解答すること。
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第12回 | 固定資産取引(1)有形固定資産は使用することにより,その価値は減少していく。こうした事象について,どのような会計処理を行うことが必要であるかを理解する。 | 有形固定資産の取得原価に係る配分の意義,配分方法ならびに無形固定資産の意義について検討する。
【事前学習】2時間 原価配分の意義について考えてみよう。
【事後学習】2時間 講義で取り上げた無形固定資産の具体例を調べること。 |
第13回 | 固定資産取引(2)有形固定資産を取得しある期間使用した後に外部に売却あるいは除却することがある。その際に行われる会計処理を理解する。 | 固定資産の取得・売却・除却の会計処理を修得する。なお,圧縮記帳についても検討する。
【事前学習】2時間 第12回目の講義において配布する課題を解答しておくこと。
【事後学習】2時間 圧縮記帳に関する理論的根拠について整理すること。 |
第14回 | これまで学習してきた範囲について,総合問題の演習を行う。 | 既習の内容すべてに関しての問題演習を行う。簿記一巡の手続を正確に理解しているかを問う。
【事前学習】2時間 小テストの内容および配布資料についての疑問点をまとめておくこと。
【事後学習】2時間 繰り返し解答練習をすることが望ましい。
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第15回 | 確認試験および解説:知識の修得の確認 | これまでの学んできた内容について、確認試験を実施する(60分)。また、主要な論点に関し、その解説を行う(30分)。確認試験の範囲は多岐にわたるため,周到な準備が必要である。 |
第16回 | 講義ガイダンスと中間試験の返却を行う。 | 小テストの日程,後期の確認試験についてのガイダンスを行う。前期の確認試験を返却し,その解説と採点講評を行う。また、成績分布表を配布する。
【事前学習】1時間 前期の確認試験を再度解答すること。
【事後学習】1時間 不正解であった問題を再度解答すること。 |
第17回 | リース取引についての基本事項を修得する。 | ファイナンス・リース取引の意義およびその会計処理について検討する。
【事前学習】2時間 財務会計の書籍(参考文献を参照)を読み,予めリース会計について学習をすることが望ましい。
【事後学習】2時間 ファイナンス・リース取引に係る会計処理を整理すること。 |
第18回 | 企業は時価の変動により利益を得ることを目的とするほかに,満期まで所有することを意図して,また支配関係の目的のために有価証券を保有することがある。こうした投資有価証券の会計処理について修得する。 | 満期保有目的の債券(償却原価法)およびその他有価証券の会計処理を修得する。
【事前学習】2時間 予め貸借対照表への表示について理解を深めておくこと。
【事後学習】2時間 配布資料の練習問題を再度解答すること。
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第19回 | 連結会計についての基本事項(1)を修得する。 | 連結の範囲,非支配株主持分,のれん等連結会計に関わる基本事項を修得する。
【事前学習】2時間 財務会計の書籍(参考文献を参照)を読み,予め連結会計について学習をすることが望ましい。
【事後学習】2時間 連結会計に特有な処理を整理すること。 |
第20回 | 連結会計についての基本事項(2)を修得する。 | 連結財務諸表の意義を理解したうえで,その作成手続を把握する。
【事前学習】2時間 第19回目の講義において配布する課題を解答しておくこと。
【事後学習】2時間 連結会計に特有な処理を整理すること。
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第21回 | 税効果会計と何か,その概要を修得する。 | 企業会計上の利益と税務上の課税所得が異なっていることから,どのような事象が発生しているのか,その調整法について修得する。
【事前学習】2時間 なぜ,税効果会計が必要であるかを考えてみよう。
【事後学習】2時間 その他有価証券に係る会計処理を復習すること。 |
第22回 | 株式会社は設立に際し,株式を発行し出資者から資金を調達する。また,事業規模を拡大するために新たに資金調達をすることがある。個人企業の取引との相違点を理解して一連の会計処理を修得する。 | 株式会社は設立と増資に際し,会社法においてどのような法規制がなされているのかを検討する。
【事前学習】2時間 練習問題を解答のうえ講義に臨むこと(加点対象とする)。
【事後学習】2時間 有価証券報告書から企業の純資産の内容を確認してみよう。 |
第23回 | 純資産の部のうちの株主資本について,資本金,資本剰余金,利益剰余金の各項目の会計学と会社法上の意義を踏まえ理解を深めていく。また,繰越利益剰余金の処分について修得する。 | 資本と利益の峻別の意義について考察するとともに,繰越利益剰余金の処分に関する会計処理を会社法を踏まえ検討する。
【事前学習】2時間 財務会計の書籍(参考文献を参照)を読み,予め十分に学習をすることが望ましい。また,練習問題を解答のうえ講義に臨むこと(加点対象とする)。
【事後学習】2時間 配布資料の練習問題を再度解答すること。
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第24回 | 株式会社会計に関する簿記一巡の手続を正確に理解したうえで決算整理を行う。
| 一定の会計期間の経営成績と一定時点の財政状態を明らかにするため,期末の帳簿を締め切り整理する一連の手続を修得する。
【事前学習】2時間 練習問題を解答のうえ講義に臨むこと(加点対象とする)。
【事後学習】2時間 帳簿の締め切りの意義について整理すること。
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第25回 | 外貨換算会計についての主要な論点について修得する。 | 外貨建取引の発生時、決算日、決済時におけるそれぞれの会計処理を整理し修得する。
【事前学習】2時間 財務会計の書籍(参考文献を参照)を読み,予め外貨建取引について学習をすることが望ましい。
【事後学習】2時間 配布資料の練習問題を再度解答すること。 |
第26回 | 貸借対照表と株主資本等変動計算書の相互関係を理解するとともにその作成を行う。 | 株主資本等変動計算書の作成表示に関する問題演習を行う。
【事前学習】2時間 株主資本等変動計算書を解読してみよう。
【事後学習】2時間 有価証券報告書から企業が開示する株主資本等変動計算書の内容を確認してみよう。 |
第27回 | 損益計算書と貸借対照表のフォ-ムについて十分に習得していることが基本となる。修得していない場合,一層の鍛錬が必要となる。 | 各項目の表示方法を企業が開示した財務諸表をもとに検討する。
【事前学習】2時間 財務諸表に計上する科目と計上箇所を整理すること。
【事後学習】2時間 財務諸表の正確な解読ができているかを確認すること。 |
第28回 | 総合問題演習(1)計算結果だけではなく,会計基準を正確に理解しているかを問う。 | 既習の内容すべてに関しての問題演習を行う。
【事前学習】2時間 小テストの内容および配布資料についての疑問点をまとめておくこと。
【事後学習】2時間 配布資料の練習問題を再度解答すること。 |
第29回 | 総合問題演習(2) | 総合問題演習の解答と解説を行う。また適宜質問の時間にあてる。財務会計の知識を含め,総合的な簿記会計の処理手続・表示方法に関して問う。
【事前学習】2時間 配布資料についての疑問点をまとめておくこと。
【事後学習】2時間 正解に至らなかった問題について繰り返し解答練習をすること。 |
第30回 | 確認試験および解説:知識の修得の確認 | これまでの学んできたすべての内容について、確認試験を実施する(60分)。また、主要な論点に関し、その解説を行う(30分)。確認試験の範囲は多岐にわたるため,周到な準備が必要である。 |