講義名 マルチメディア論 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 火2
単位数 4

担当教員
氏名
寺沢 幹雄

学習目標(到達目標) 本講義では,以下の能力を身につけることを目指す。
1. ビジネスで必要とされるプレゼンテーションの基本を身につけることができる。
2. 企画・サービスなどをホームページなどの媒体で適切に表現するための基礎知識を修得することができる。
3. コンピュータツールを利用した実践的な表現方法を身につけることができる。
対応DP及びCP:1,2,3,4,5,8
授業概要(教育目的) ビジネスの世界においては,本質的な情報を抽出し,他者に対して提示する表現力が要求される。コンピュータの普及により,表現方法の幅が広がり,視覚,聴覚をはじめとしたマルチメディア表現が可能になった。これらを効率的に活用するためには,情報を利用するスキルと同時に,認知心理学や数学的モデルなどの基礎知識を修得することが必要になる。本講義では,実用的なマルチメディア処理技術の基礎知識について解説し,実習を通して情報提示の実践力を育成することを目的とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回IT社会とマルチメディアIT社会とマルチメディアとの関わりについて,最近のトピックを使って解説する。
【事前学習】2時間
教科書の導入部,第7章,第8章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
新聞やニュースなどで接するIT知識について他人に説明できるように整理しておくこと。
第2回プレゼンテーション技法プレゼンテーションの役割や注意点について学ぶ。
【事前学習】2時間
PowerPointの基本的な使い方を予習しておくこと。
【事後学習】2時間
身近に接するグラフや図を自分でも作成できるように授業内容を復習すること。
第3回プレゼンテーションコンテンツプレゼンテーション資料作成の基本的な技法を実習で学ぶ。
【事前学習】2時間
ビジネスプレゼンの参考書をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
他の授業等で行ってきたプレゼンテーション資料を適切なものに改善すること。
第4回図解表現プレゼンテーションで使われる図解の基本と効果的な利用方法について学ぶ。
【事前学習】2時間
ビジネスプレゼンの参考書をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
書籍に掲載されている図を作成してみること。
第5回グラフ表現プレゼンテーションで使われるグラフの基本と効果的な利用方法について学ぶ。
【事前学習】2時間
ビジネスプレゼンの参考書をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
書籍に掲載されているグラフを作成してみること。
第6回ビジネスにおけるマルチメディア利用主にインターネット上のマルチメディアを応用するビジネスについて学ぶ。
【事前学習】2時間
教科書の第5章,第6章,第9章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
オンラインショッピングのサイトを閲覧し,ユーザインタフェースの工夫を比較,検討してみること。
第7回ウェブグラフィクスホームページでの文字,色,図形の表現を学ぶ。
【事前学習】2時間
教科書の第3章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
任意のホームページのソースを調べてみること。
第8回コンテンツ関連の法律コンテンツ制作においてデザインや素材などを保護する法律について学ぶ。
【事前学習】2時間
教科書の第10章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
任意のSNSの書き込みを調べ,法的,倫理的に問題となる点を列挙してみること。
第9回ウェブ制作1ホームページを記述するHTML言語,CSSの基礎を学び,実際にホームページを作成する。
【事前学習】2時間
HTML,CSS,JavaScriptについて基礎知識を予習しておくこと。
【事後学習】2時間
HTMLについてよく復習し,ホームページのソースにあるタグの役割を理解すること。
第10回ウェブ制作2レスポンシブデザインの基本,CMSの概念を学び,実際にホームページを作成する。
【事前学習】2時間
Adobe Dreamweaverについて基礎知識を予習しておくこと。
【事後学習】2時間
自分の趣味のサイトを作成してみること。
第11回SEO・SEM対策ホームページ記述言語の基礎と,サイトのアクセス数を増やすための手法を学ぶ。
【事前学習】2時間
教科書の第5章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
一般的なホームページがどのようなSEO対策を行っているかを調べてみること。
第12回商業写真商品撮影などで必要となる写真撮影の注意点について学習する。
【事前学習】2時間
教科書の第3章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
背景やライティングを工夫してオークションサイト用の写真を撮影してみること。
第13回画像処理1撮影した画像を修正したり,画像を合成するための処理方法の基本を学ぶ。
【事前学習】2時間
Adobe Photoshopについて基礎知識を予習しておくこと。
【事後学習】2時間
レイヤの概念と操作法について復習しておくこと。
第14回画像処理2撮影した画像を修正したり,画像を合成するための処理方法の基本を学ぶ。
【事前学習】2時間
Adobe Photoshopについて基本的な操作法を予習しておくこと。
【事後学習】2時間
画像のマスク処理が自由にできるようにすること。
第15回確認試験と解説試験を通して,前期に学習した内容をまとめる。
【事前学習】2時間
これまで学習した内容について復習しておくこと。
【事後学習】2時間
正解できなかった問題について再度復習をすること。
第16回色彩科学視覚的な情報を得る仕組み,色彩の表現法,色彩理論について学ぶ。
【事前学習】2時間
教科書の第1章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
視覚系の構造や光感受性について授業資料をよく復習すること。
第17回カラーマーケティング色が購買行動に及ぼす影響について学ぶ。
【事前学習】2時間
色彩検定の参考書をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
身の回りのファッションや広告媒体でどのような工夫がされているかを考察すること。
第18回DTPの基礎
文字情報や編集の基本を学習する。
【事前学習】2時間
教科書の第3章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
フォントに工夫をして,ポスターを作成してみること。
第19回2次元形状表現コンピュータ内で2次元図形がどのように表現されているかを学ぶ。
【事前学習】2時間
Adobe Illustratorについて基礎知識を予習しておくこと。
【事後学習】2時間
Illustratorで任意の図形を描画できるようにしてみること。
第20回音声情報処理音声の物理的な性質,およびデジタル信号処理について学ぶ。
【事前学習】2時間
教科書の第3章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,基本的な用語の理解を深めること。
第21回楽曲の表現法楽曲情報の符号化および生成法について演習する。
【事前学習】2時間
MIDIシーケンサについて基礎知識を予習しておくこと。
【事後学習】2時間
簡単な楽曲を制作してみること。
第22回動画像表現動画像の基本的な編集方法について学ぶ。
【事前学習】2時間
教科書の第3章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
PCでの動画編集を実践してみること。
第23回3次元コンピュータグラフィクス3次元の図形の表現方法および表示方法について学ぶ。
【事前学習】2時間
SketchUpについて基礎知識を予習しておくこと。
【事後学習】2時間
有名な建築物を作成してみること。
第24回触覚等の情報とバーチャルリアリティ視聴覚以外のメディアの表現法を学ぶ。
【事前学習】2時間
教科書の第1章をあらかじめ読んでおくこと。
【事後学習】2時間
スマートフォンでのVR,ARアプリについて調べてみること。
第25回マルチメディア演習1与えられたテーマに対して,グループ毎にマルチメディアコンテンツを制作する。
【事前学習】2時間
グループ内での役割に応じて準備をすること。
【事後学習】2時間
グループ内での役割に応じて各自の課題に取り組むこと。
第26回マルチメディア演習2与えられたテーマに対して,グループ毎にマルチメディアコンテンツを制作する。
【事前学習】2時間
グループ内での役割に応じて準備をすること。
【事後学習】2時間
グループ内での役割に応じて各自の課題に取り組むこと。
第27回マルチメディア演習3与えられたテーマに対して,グループ毎にマルチメディアコンテンツを制作する。
【事前学習】2時間
グループ内での役割に応じて準備をすること。
【事後学習】2時間
グループ内での役割に応じて各自の課題に取り組むこと。
第28回マルチメディア演習4与えられたテーマに対して,グループ毎にマルチメディアコンテンツを制作する。
【事前学習】2時間
グループ内での役割に応じて準備をすること。
【事後学習】2時間
グループ内での役割に応じて各自の課題に取り組むこと。
第29回グループ発表グループ毎に作成したコンテンツを発表する。
【事前学習】2時間
グループ内での役割に応じて準備をすること。
【事後学習】2時間
他のグループの良かった点を踏まえて,自分の担当課題を改善すること。
第30回確認試験と解説試験を通して,後期に学習した内容をまとめる。
【事前学習】2時間
これまで学習した内容について復習しておくこと。
【事後学習】2時間
正解できなかった問題について再度復習をすること。
授業形式 適宜,実習を行いながら講義を進め,最終的にはグループワークでマルチメディアコンテンツを制作し,発表してもらう。
また,コンテンツ制作の課題も随時課す。
課題に関してのフィードバックは原則として授業中に行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 30% 15% 30% 25% 100%
評価の特記事項 「その他」は,グループ単位でのマルチメディアコンテンツ制作,発表。
テキスト 『入門マルチメディア(改訂新版)』,CG-ARTS協会,2018年,2,700円(税抜).
参考文献 『実践マルチメディア(改訂新版)』,CG-ARTS協会,2018年,3,600円(税抜).
オフィスアワー(授業相談) 事前にアポイントをとり,8号館研究室に来ること。連絡先は授業の初回に説明する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 実習を伴うので,一度でも欠席すると周囲に迷惑をかけることになる。欠席のないようにすること。