回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ミクロ経済学の基礎理論 | 企業経済学IIを学習するために必要なミクロ経済学理論を基礎を復習する。
【事前学習】2時間
ミクロ経済学I、ミクロ経済学IIの生産者理論と市場構造について復習すること。
【事後学習】2時間
授業で示された練習問題を通じて内容をもう一回確認すること。
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第2回 | 新古典派の企業理論 | ミクロ経済学で学習した生産者理論と関連付けながら簡略に説明する。
【事前学習】2時間
ハート著『企業、契約、金融構造』1章1節を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、ミクロ経済学Iで学んだ生産者理論について復習しておくこと。
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第3回 | 契約理論(Contract theory)の基礎(1) | 企業理論を理解するために必要な契約理論の基礎的な概念である逆選択(Adverse selection)について説明する。
【事前学習】2時間
ミクロ経済学IIの情報経済学の部分を復習すること。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Akerlof (1970) "The Market for "Lemons": Quality Uncertainty and the Market Mechanism,"Quarterly Journal of Economics, 84,3, 488-500を読んで整理しておくこと。
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第4回 | 契約理論(Contract theory)の基礎(2) | 企業理論を理解するために必要な契約理論の基礎的な概念であるモラル・ハザード(Moral hazard)について説明する。
【事前学習】2時間
ミクロ経済学IIの情報経済学の部分を復習すること。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Eisenhardt(1989) "Agency Theory: An Assessment and Review," Academy of Management Review, 14, 1, 57-74.を読んで整理しておくこと。
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第5回 | 取引費用理論(Transaction cost theory)(1) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つである取引費用理論について説明する。
【事前学習】2時間
コース著『企業・市場・法』の2章を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、ハート著『企業、契約、金融構造』1章3節を読んで整理しておくこと。
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第6回 | 取引費用理論(Transaction cost theory)(2) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つである取引費用理論を現実の事例に適用して説明する。
【事前学習】2時間
Coase(2000) "The Acquisition of Fisher Body by General Motors," Journal of Law and Economics, 43, 15-32.を読んで整理しておくこと。
【事後学習】1時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、浅沼万里(1984)「日本における部品取引の構造⊸自動車産業の事例⊸」京都大学経済学部経済論叢、133、3、241-262.をアメリカのケースと比較しながら読んで整理しておくこと。 |
第7回 | インセンティブ・システム理論(Incentive system theory)(1) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つであるインセンティブ・システム理論について説明する。
【事前学習】2時間
契約理論の基礎(2)で読んで整理したEisenhardt(1989) "Agency Theory: An Assessment and Review," Academy of Management Review, 14, 1, 57-74.を復習しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Gibbons(1998)"Incentives in Organizations," Journal of Economic Perspectives, 12,4, 115-132.を読んで整理しておくこと。 |
第8回 | インセンティブ・システム理論(Incentive system theory)(2) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つであるインセンティブ・システム理論を現実の事例に適用して説明する。
【事前学習】2時間
Coase(2000) "The Acquisition of Fisher Body by General Motors," Journal of Law and Economics, 43, 15-32.について整理したことをインセンティブ理論の観点から復習しておくこと。
【事後学習】3時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、ミルグロム・ロバーツ(1997)『組織の経済学』の第7章、8章、9章を読んで整理しておくこと。 |
第9回 | 所有権理論(Property rights theory)(1) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つである所有権理論について説明する。
【事前学習】2時間
ハート著『企業、契約、金融構造』2章を読んでおくこと。
【事後学習】3時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Aghion and Holden (2011) "Incomplete Contracts and the Theory of the firm: What Have We Learned over the Past 25 Years,"Journal of Economic Perspectives, 25,2, 181-197.を読んで整理しておくこと。 |
第10回 | 所有権理論(Property rights theory)(2) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つである所有権理論を現実の事例に適用して説明する。
【事前学習】2時間
Coase(2000) "The Acquisition of Fisher Body by General Motors," Journal of Law and Economics, 43, 15-32.について整理したことを所有権理論の観点から復習しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、菊澤(1997)「日米独企業組織の所有権理論分析 : 日本型組織の効率性と外部性」日本経営学会誌、1巻、13-22を読んで整理しておくこと。 |
第11回 | 経営資源理論(Resource based theory)(1) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つである経営資源理論について説明する。
【事前学習】2時間
Barney (1991) "Firm Resources and Sustained Competitive Advantage,"Journal of Management, 17, 99-120を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、小松(2011)「半導体製造における統合と分業の選択:取引費用理論と資源ベース理論に基づく実証分析」『組織科学』、45、87-100. |
第12回 | 経営資源理論(Resource based theory)(2) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つである経営資源理論を現実の事例に適用して説明する。
【事前学習】2時間
Coase(2000) "The Acquisition of Fisher Body by General Motors," Journal of Law and Economics, 43, 15-32.について整理したことを経営資源理論の観点から復習しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、Lieberman and Dhawan (2005) "Assessing the Resource Base of Japanese and US Auto Producers: Stochastic Frontier Production Function Approach," Management Science,51,1015-1164.を読んで整理しておくこと。
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第13回 | 進化論的理論(Evolutionary theory)(1) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つである進化論的理論について説明する。
【事前学習】2時間
Nelson and Winter(2002) "Evolutionary Theorizing in Economics," Journal of Economic Perspectives, 16, 23-46.を読んで整理しておくこと。
【事後学習】2時間
授業中作成した講義ノートを参照しながら、青島(2017)「デジタル技術の進歩がもたらした産業変化 製品概念の崩壊」『一橋ビジネスレビュー』SPR.32-43.を読んで整理しておくこと。
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第14回 | 進化論的理論(Evolutionary theory)(2) | 企業の存在する理由を説明する理論の一つである進化論的理論を現実の事例に適用して説明する。
【事前学習】2時間
Coase(2000) "The Acquisition of Fisher Body by General Motors," Journal of Law and Economics, 43, 15-32.について整理したことを進化論的理論の観点から復習しておくこと。
【事後学習】2時間
山口(2004)「イノベーションの構造:パラダイム破壊型イノベーションとは何か」同志社大学ITEC Research Paper Series 4.3.を読んで整理しておくこと。 |
第15回 | 期末試験と解説 | 期末試験を通じて、授業の全体内容を確認し、問題を解説する。 |