回 | 項目 | 内容 |
第1回 | イントロダクション | 本講義の目標と講義の進め方について、基本的なガイダンスをします。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の「はじめに」と「第1章」を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第2回 | 非協力ゲームの復習 | 次回以降の講義に使用する非協力ゲームの基礎を復習します。これを政府による治安維持機能の意義の分析に応用します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第4章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第3回 | ホッブズのリヴァイアサン | トマス・ホッブズの古典「リヴァイアサン」の内容について説明し、その今日的な意義を公共経済学的な視点から解説します。
【事前学習】2時間
トマス・ホッブズと「リヴァイアサン」について、簡単に調べてきてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第4回 | 司法の役割 | 司法による国民の財産権保障と契約の履行強制との経済的意味を説明します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第18章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第5回 | 国家主権と法の支配 | 国家とその主権について厳密に定義し、法の支配との関係について説明します。
【事前学習】2時間
「法の支配」とは何を意味するのか、調べてきてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第6回 | 立憲主義の経済効果 | 憲法が国民の基本的な権利を保障することが、どのような経済効果を持つのか説明します。
【事前学習】2時間
国民に対する人権保障と、国の経済発展との関係について、考えてきてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第7回 | 効率・公平・司法 | 法は正義=公平の実現を目指すべきであるとする伝統的な法学者の見解と比較して、法は効率性を目標とすべきであるとする「法と経済学」の立場の正当化を試みます。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第17章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第8回 | コースの定理 | 「法と経済学」の基本定理であるコースの定理について説明し、法政策への応用例を示します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第20,21章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第9回 | 契約(1) | 契約の完備性について説明し、契約の補充、解釈手法、及び、関連するいくつかのトピックについて解説します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第22章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第10回 | 契約(2) | 契約不履行とその法的救済手法の経済的効果について分析します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第23章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第11回 | 契約(3) | 契約法のうちには、個人の選択の自由を規制するパターナリスティックな介入規定がありますが、それがどのような経済学上の意義と効果を持つか考察します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第24章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第12回 | 所有権 | 契約と並ぶ「法と経済学」の鍵概念である所有権について定義し、その経済学的な意義と効果とを考察します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第25章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第13回 | 不法行為(1)-責任の分担 | 不法行為の典型事例として交通事故を取り上げ、損害賠償による司法救済が具体的にどのように行われ、どのように効率性を改善するのかを説明します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第27章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第14回 | 不法行為(2)―企業が加害者の場合 | 原子力発電事故などの場合、加害者は個人ではなく企業になることがあります。このような場合に、効率性を改善するためにどのような損害賠償のシステムが望ましいかを検討します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第28章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第15回 | 要約と質問 | 前期の講義全体を振り返り、重要な論点を再確認します。適宜、質問に答えます。
【事前学習】2時間
前期の講義全体について、感想や質問を考えてきてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第16回 | 後期のイントロダクション | 前期の講義内容を復習して、後期の講義内容である公法の特性を前期に扱った民法と対比して説明し、後期の講義の概要を示します。
【事前学習】2時間
前期の講義全体について復習し、そこで学んだ民法と、独占禁止法のような市場規制法との性格の違いについて考えてきてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第17回 | 社会的厚生関数 | 「法と経済学」において政府の目的を表現する社会的厚生関数について、その意味や機能につき詳しく説明します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第2章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第18回 | 経済学と法学における価値理念の特性 | 経済学の価値理念の帰結主義的性格に対して、対立する倫理学上の価値理念を説明し、法学における価値理念の特性を説明します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第3章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第19回 | 憲法と法政策 | 政府はいかなる基準に基づいて、どこまで個人の自由に対する法政策上の介入ができるかに係る憲法解釈学上の議論を、憲法に内在する自由主義と民主主義との対立に遡って説明します。
【事前学習】2時間
自由、平等、民主主義という諸理念は両立可能かどうか考えてきてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第20回 | 公平な税体系 | 課税は経済効率を悪化させますが、所得分配の公平性を担保するために必要になることを詳しく説明します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第9章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第21回 | 厚生経済学の基本定理(1) | 以下の本講義で使用する完全競争市場経済のモデルと基本的な仮定について、詳しく解説します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第5章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第22回 | 厚生経済学の基本定理(2) | 前回のモデルを使用して、パレート効率的な資源配分を導出し、その意味を説明します。また、社会主義的な経済計画は、なぜ効率的な資源配分に失敗するかを明らかにます。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第6章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第23回 | 厚生経済学の基本定理(3) | 完全競争市場均衡によって実現される資源配分がパレート効率的であることを証明します。完全競争市場の前提条件を説明し、それが成立しない市場で何が生じているのか詳しく説明します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第7章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第24回 | 余剰増加政策の意味 | 市場競争による資源配分が効率的でない場合に、効率を改善するための余剰増加政策をどのように行うべきか、また、現実に効率改善のために政策がなぜ実現しにくいのか分析します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第8章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第25回 | 独占と競争 | ミクロの教科書には、独占は良くないと書いてありますが、本当にそうでしょうか?そうだとすれば、どのような意味でどの程度悪いのか、基本から考え直します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第11章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第26回 | 自然独占と規制 | 完全競争市場が効率的な資源配分に失敗する典型例としての自然独占について説明し、資源配分を改善するための適正な価格規制政策のあり方について論じます。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第12章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第27回 | 外部性(1) | 市場の失敗の典型例とされる外部経済について、ピグーによる課税政策と、コースによる司法的解決とを比較して説明し、両者のいずれが有効かを問題の状況ごとに検討します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第13章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第28回 | 外部性(2) | 前回に引き続いて、外部性を解決するための公共政策として、損害賠償制度、ボーモル・オーツ税、排出権取引などを順次説明し、その効果と限界について検討します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第14章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第29回 | 公共財 | 公共財の概念を確立し、その効率的供給の条件を導出したサミュエルソンの論文の意義と問題点について検討します。フリーライダー問題を、合わせて説明します。
【事前学習】2時間
テキスト「法律家をめざす人のための経済学」の第26章を読んできてください。
【事後学習】2時間
授業の内容をノートにとって、内容の理解度を確認してください。 |
第30回 | まとめ | 確認試験を行います。
【事前学習】2時間
講義全体について、勉強してきてください。
【事後学習】2時間
試験の結果を振り返り、授業内容の理解度を確認してください。 |