講義名 システム管理論 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月5
単位数 2

担当教員
氏名
久東 義典

学習目標(到達目標) システムエンジニアとしてサーバやネットワークシステムを管理するのに必要とされる高度な実践的知識やスキルを身につけることができる。

対応DP及びCP:4,5,8
授業概要(教育目的) この講義では,インターネットを利用するのに欠かせないサーバやネットワークを管理・運用するための基礎技術として,サーバ用OSの利用・設定法,スクリプト言語の基礎,セキュリティ管理法について説明する。
コンピュータ分野では上級の学生向け(「データ管理論」履修程度の知識を持つ)となり,電子ファイルをベースにしたレポート提出やメールによる連絡は必須の技能となる。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション(システム管理とは)授業の内容,講義の形式,評価方法,履修上の注意点について説明する。
コンピュータシステム上で起きた諸問題を経済学的な視点から捉えてみよう。
どんなことを考えなければならないだろうか。どうすれば解決できるのだろうか。
経済的な視点も加味するといろいろな方法から最適なものに絞りこめてくる。
まずは,ファイルの確認,保存,移動,削除を「コマンドを使う」という方法で理解しよう。
同じようなことを繰り返す場合コマンドベースも捨てがたい。なぜだろうか?
【事前学習】2時間
現代社会では,インターネットが経済活動に不可欠となっている。インターネットが、私たちの生活にどんな影響を与えたか調べる。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第2回OSの理解とCygwinコンピュータというハードウェアにソフトウェアがインストールされていなければ,ただの箱である。基本ソフトと呼ばれるOSがインスト―ル(インストールできるOSは,CPUに依存する)されていると各種アプリケーション(例えばエクセルやワード)をインストールすることができる。
学内のPCのOSがWindowsであり、インターネットの基幹をなしているコンピュータは、Unix系である。この違いを説明する。
学内でUnix系のOSを体験できるアプリケーションCygwinを利用しよう。
【事前学習】2時間
キーワード「Cygwin」を調べる。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第3回ShellUnix系のOSには、コマンド入力するためのShellがたくさん存在する。Shell毎に微妙な違いがあることを説明する。
CygwinのBashシェルを利用して,基本的なコマンドを学習しよう。
【事前学習】2時間
Cygwinを各自のPCにインストールすること。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第4回ファイルシステムWindowsとUnixではファイルを管理する方法が異なることを説明する。
通常のファイル,ディレクトリ,特殊ファイルを扱ってみよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第5回ディスクとパーティションファイルは物理的にはディスクと呼ばれる媒体に保存される。OSが起動するとシステムが必要とする部分を確保するためディスクは論理的固まりに分割されている。また新たにUSBなど用いてディスクを接続した時にマウントという操作を行ってパーティションをつなげてファイルシステムを構築することを説明する。
ファイルシステムに関わる基本コマンドとディスクに関わる基本コマンドを使用してUnix系のファイルシステムに精通しよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第6回コマンドインタープリタShellをコマンドインタープリタとして捉え,その役割,標準入出力,プロセス,Shell変数,環境変数,正規表現について説明する。
指定されたURLのWebページを参考に課題に取り組もう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第7回シェルスクリプトテキストエディタを使うことと前回の授業で行った操作を一連の操作としてスクリプトに書いていくことを説明する。
処理の自動化に取り組もう。システムの状態をデータとして収集するスクリプトを書いてみよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第8回プロセス管理入門Cygwinを使って現在実行中のプロセスを説明する。
現在実行中のプロセスから不必要なプロセスを停止したり、時間がくるとコマンドが起動するスクリプトを書いてみよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第9回ソフトウェア管理入門インストールされているソフトウェアやバージョンについて説明する。
最新のソフトウェアを自動インストールするスクリプトを書いてみよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第10回ユーザ管理入門PCに利用できるユーザを一覧する方法や権限について説明する。
ユーザの権限を変更するスクリプトを書いてみよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第11回デバイス管理入門PCに利用できるデバイスを一覧する方法や権限について説明する。
利用できるデバイスを変更するスクリプトを書いてみよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第12回サーバ構築入門サーバを構築する方法について説明する。
自分のPCを別のPC(学内)からアクセスできるようにするための知識を得よう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し、授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第13回セキュリティ管理入門システムにセキュリティ対策する方法について説明する。
いろいろなレベルのセキュリティ対策をしてみよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第14回ネットワーク管理入門コンピュータネットワークを管理する方法について説明する。
どの範囲をどのレベルまで管理するか理解しよう。
【事前学習】2時間
授業内で指示した課題に取り組む。
【事後学習】2時間
授業内容をよく復習し,授業中に出てきたキーワードを説明できるようにしておく。
第15回確認試験と解説授業を通して学んだことの確認試験(60分)および解説(30分)を行う。
授業形式 この講義は,講義と実習をおりまぜながら進める。毎回,Quizを実施する。それに解答して,前回の内容の理解を確認する。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
40% 30% 30% 0% 0% 100%
評価の特記事項 授業内で指示した課題は全て提出すること。
テキスト 授業内で電子ベース資料を配布する。
参考文献 授業内で指示する。
オフィスアワー(授業相談) 授業内で指示する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 必ず日本大学から提供されているメールアドレス(ドメイン名:g.nihon-u.ac.jp)を使用できるようにしておくこと。(特にパスワードが分からない学生が多い)
授業用URL http://ecyo08035-01.cocolog-nifty.com/
参考URL 1 http://ecyo08035-02.cocolog-nifty.com/