回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 初回;はじめに
| 講義全体の概要の説明
統計データを用いて国際経済が長期的にどのような経済発展をとげてきたかを知り、経済の国際化の意義を考察する。
【準備学習】2時間
1929年の世界大恐慌の原因を調べておくこと
【事後学習】2時間
新経済秩序について説明できるようにすること |
第2回 | 第1クール:大戦後の世界経済体制 | 大恐慌、第2次世界大戦の経験をふまえ、主要国が成立に努力したブレトンウッズ体制の意義を考察する。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でプレトンウッズ体制を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
世界経済におけるブレンウッズ体制の意義を説明できるようにすること |
第3回 | 第1クール:大戦後の世界経済体制 | GATT, WTOの機能と今日のFTAの現状を解説する。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でGATT,WTOの機能を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
GATT,WTOの交渉の歴史を説明できるようにすること |
第4回 | 第2クール:国際経済取引の基礎理論:リカードモデル | 国際貿易の基礎理論: リカードモデル1(技術格差)
国際貿易発生のパターンを絶対生産費差(絶対優位説)に基づいて考察し、この考え方の問題点を解説する。
【準備学習】2時間
講義までに参考書で絶対優位を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
絶対優位を説明できるようにすること |
第5回 | 第2クール:国際経済取引の基礎理論:リカードモデル | 国際貿易の基礎理論: リカードモデル2(技術格差)
国際貿易発生のパターンをリーカードの比較生産費差(比較優位説)に基づいて考察し、国際貿易が経済厚生に与える効果を解説する。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でリカードモデル(比較優位説)を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
比較優位を説明できるようにすること |
第6回 | 第2クール:国際経済取引の基礎理論:ヘクシャー=オリーンモデル | 国際貿易の基礎理論:ヘクシャー=オリーンモデル1(要素賦存度と要素集約度)
国際貿易発生のパターンをヘクシャー=オリーンモデルに基づいて考察し、リカードモデルとの違いを解説する。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でヘクシャー=オリーンモデルの概要を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
リカードモデルとの相違を説明できるようにすること |
第7回 | 第2クール:国際経済取引の基礎理論:ヘクシャー=オリーンモデル | 国際貿易の基礎理論:ヘクシャー=オリーンモデル2
ヘクシャー=オリーンモデルにおける重要なインプリケーションの一つである要素価格均等化を解説する。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でヘクシャー=オリーンモデルの要素価格均等化を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
要素課価格均等化のインプリケーションを説明できるようにすること |
第8回 | 第2クール:国際経済取引の基礎理論:ヘクシャー=オリーンモデル | 国際貿易の基礎理論:ヘクシャー=オリーンモデル3
ヘクシャー=オリーンモデルにおけるその他インプリケーションであるリプチンスキー定理とストルパー・サミュエルソン定理を解説する。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でリプチンスキー定理とストルパー・サミュエルソン定理を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
これらの定理のインプリケーションを説明できるようにすること |
第9回 | 第2クール:国際経済取引の基礎理論:ヘクシャー=オリーンモデル再考 | 国際貿易の基礎理論:レオンティエフ・パラドックス
これまで解説してきたヘクシャー=オリーンモデルが予測する貿易パターンを実証的に否定してレオンティエフの分析結果(レオンティエフ・パラドックス)を検討し、ヘクシャー=オリーンモデルの有効性を再考する。
【事後学習】2時間
レオンティエフパラドックスを説明できるようにすること |
第10回 | 第3クール:不完全競争下の国際経済取引:クルーグマンモデル | 新貿易理論:独占的競争モデルと国際貿易(製品差別化と規模の経済)
これまでの完全競争モデルとは異なり、製品差別化と規模の経済を貿易パターンの決定要因として考慮した不完全競争基づいて、貿易の発生およびその利益に関して解説をする。まずはクルーグマンモデルにおける製品差別化の概念および役割を説明していく。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でクルーグマンモデルを学習しておくこと。またミクロ経済学等の教科書で製品差別化の概念を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
このモデルにおける製品差別化、規模の経済の意義を説明できるようにすること |
第11回 | 第3クール:不完全競争下の国際経済取引:クルーグマンモデル | 新貿易理論:独占的競争モデルと国際貿易(製品差別化と規模の経済)
次に、クルーグマンモデルにおける規模の経済の概念および役割を説明していく。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でクルーグマンモデルを学習しておくこと。またミクロ経済学等の教科書で規模の経済の概念を学習しておくこと。
【事後学習】2時間
このモデルにおける製品差別化、規模の経済の意義を説明できるようにすること |
第12回 | 第3クール:不完全競争下の国際経済取引:クルーグマンモデル | 新貿易理論:独占的競争モデルと国際貿易(製品差別化と規模の経済)
クルーグマンモデルに基づいて国際貿易の発生が経済厚生に与える影響を解説していく。
【準備学習】2時間
講義までに参考書でクルーグマンモデルを学習しておくこと。
【事後学習】2時間
このモデルが経済厚生に与える影響を説明できるようにすること |
第13回 | 第3クール:不完全競争下の国際経済取引:クルーグマンモデル再考 | 新貿易理論:独占的競争モデルと国際貿易(製品差別化と規模の経済)
クルーグマンモデルの議論を代替するモデルを紹介し、他のモデルでも同様の結論が得られることを解説する。
【準備学習】2時間
前回までの講義で指定する参考書等で不完全競争貿易モデルを学習しておくこと。
【事後学習】2時間
クルーグマンモデルとの相違を説明できるようにすること |
第14回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ
【準備学習】2時間
これまでの講義で学修した貿易モデルを学習しておくこと。
【事後学習】2時間
これまでの講義で学修した貿易モデルのインプリケーションを学習しておくこと。
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第15回 | 中間のまとめ | まとめ
【準備学習】2時間
これまでの講義で学修した貿易モデルを学習しておくこと。
【事後学習】2時間
これまでの講義で学修した貿易モデルのインプリケーションを復習しておくこと。
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第16回 | 第4クール: 海外直接投資と多国籍企業の理解
国際収支統計上の取り扱い | 海外直接投資、多国籍企業の定義と実際
データででみる海外直接投資の現状およぼその意義を解説します。まずは国際収支統計上でどのように海外直接投資が取り扱われており、それがこれまでに日本および世界でどのような変化を遂げてきているかを解説します。
【準備学習】2時間
マクロ経済学等の教科書で国際収支統計に関して予習をしておくこと。
【準備学習】2時間
これまでの講義で学修した貿易モデルを学習しておくこと。
【事後学習】
国際収支表の構造を説明できるようにすること
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第17回 | 第4クール: 海外直接投資と多国籍企業の理解
理論的な考察 | 海外直接投資の理論:水平的海外直接投資
海外直接投資は主に投資目的によっていつかの形態に分けられています。まずはもっとも一般的な形態と言われている水平的海外直接投資の発生とその経済効果を解説します。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
水平的海外直接投資の定義を説明できるようにすること |
第18回 | 第4クール: 海外直接投資と多国籍企業の理解
理論的な考察 | 海外直接投資の理論:垂直的海外直接投資
次に、先進国と途上国間で一般的な垂直的海外直接投資の発生とその経済効果を解説します。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
水平的海外直接投資と垂直的解体直接投資の相違を説明できるようにすること
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第19回 | 第4クール: 海外直接投資と多国籍企業の理解
理論的な考察 | 海外直接投資と国際貿易の理論
海外直接投資の発生が国際貿易のパターンに及ぼす影響を国際貿易理論に基づいて解説します。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
海外直接投資のタイプと国際貿易パターンの関係を説明できるようにすること |
第20回 | 第4クール: 海外直接投資と多国籍企業の理解 | 多国籍企業の理論
ここからは企業の視点からみた企業の海外進出活動を考察します。従来国際経営において扱われていた論点をミクロ経済学により分析を進められ、経済学における多国籍企業理論が確立されてきました。今回はその理論的な系譜を解説します。
【準備学習】2時間
参考書(ヘルプマン著第5,第6章)で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
企業特殊優位性と多国籍企業化の関連を説明できるようにすること |
第21回 | 第4クール: 海外直接投資と多国籍企業の理解 | 多国籍企業の理論
企業が多国籍化する要因をミクロ経済学的視点から解説します。
【準備学習】2時間
参考書(ヘルプマン著第5,第6章)で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
企業特殊優位性と多国籍企業化の関連を説明できるようにすること |
第22回 | 第4クール: 海外直接投資と多国籍企業の理解 | 新「新貿易理論」と多国籍企業の理論
企業の異質性が企業のグローバルな進出戦略に影響を及ぼすという新しい貿易理論を解説します。
【準備学習】2時間
参考書(ヘルプマン著第6章)で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
企業の異質性と多国籍企業化の関連を説明できるようにすること |
第23回 | 第5クール: 国際経済取引の実証分析
これから先は、実証的な研究成果を基に、これまで講義で説明した理論モデルがどのように検証されているかを解説します。 | レオティエフパラドックス再考
第9回講義で取り扱ったレオンティエフ・パラドックスを新たに実正分析をした研究報告に基づき、本当にパラドックスが生じているのかを解説する。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
レオンティエフ・パラドックの発生理由を説明できるようにすること |
第24回 | 第5クール: 国際経済取引の実証分析
| 国際経済取引の障壁:国境効果、非関税障壁
GATT・WTOの長年の取り組みによって主要国の関税率が大幅に低下し、関税障壁が小さくなってきたと考えられるが、貿易障壁としての非関税障壁がどの程度存在しているのかを解説する。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
貿易障壁をタイプ別に説明できるようにすること |
第25回 | 第5クール: 国際経済取引の実証分析
| WTO/TBT協定と国際貿易促進効果
非関税障壁の一要因である技術的貿易障壁に関する協定が1995年に成立した。この協定が非関税障壁削減にどの程度寄与したかを実証分s系結果を踏まえて解説する。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
非関税障壁の定義を説明できるようにすること |
第26回 | 第5クール: 国際経済取引の実証分析
| FTAの国際貿易促進効果
世界各国で活発に結ばれてきた二国間、地域間自由貿易協定の現状とその経済効果を実証分析結果を踏まえて解説する。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
FTAの経済効果を説明できるようにすること |
第27回 | 第5クール: 国際経済取引の実証分析
| 海外直接投資の国際的な立地パターン
主に先進国から海外直接投資が発生して来たが、その直接投資の立地パターンを実証的に概観する。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
多国籍企業の立地パターン構造を論理的に説明できるようにすること |
第28回 | 第5クール: 国際経済取引の実証分析
| 海外直接投資の地域的な立地パターン
海外直接投資の特定地域(例えばアジア地域)内における立地パターンを実証的に概観する。
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
多国籍企業の立地パターン構造を論理的に説明できるようにすること |
第29回 | 理解度の確認 | 16回以降の要点のまとめ
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
16回以降で議論した多国籍企業の経済学的効果を説明できるようにすること |
第30回 | まとめ | まとめ
【準備学習】2時間
事前に指定する参考書等で予習しておくこと。
【事後学習】2時間
国際貿易、多国籍企業の経済学的効果を説明できるようにすること |