講義名 教育相談 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 木6
単位数 2

担当教員
氏名
山岸 竜治

学習目標(到達目標) 教育相談は、生徒が自己理解を深めたり好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長をとげられるよう支援する教育活動である。また個々の生徒の教育上の問題について、本人や親などの関係者に望ましい在り方を助言する教育活動でもある。このことを踏まえ、この授業では以下の能力を身に付けることを目指す。
1.生徒の発達状況に則しつつ、思春期青年期の心理的特質や生徒一人一人の教育的課題に応じて適切な支援ができるようになる。
2.教育相談に必要な基礎的知識(カウンセリングに関する基礎的知識も含む)を理解し説明できるようになる。
対応DP及びCP:2,8
授業概要(教育目的) 主に、教育相談の意義と理論、教育相談の方法、教育相談の展開、教育相談における連携、等について教授し身に付けてもらう。また、その過程で、カウンセリングに関する基礎的な事柄(意義、理論、技法等)についても教授し身に付けてもらう。さらに教育相談の主なテーマ・事象についても教授し理解してもらう。
授業計画表
 
項目内容
第1回教育相談の意義と理論(1)学校教育相談の意義と課題を理解する
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第2回教育相談の意義と理論(2)教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念を理解する
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第3回教育相談の方法(1)生徒の不適応や問題行動の意味の理解を学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第4回教育相談の方法(2)生徒の発するシグナルの把握方法を学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第5回教育相談の方法(3)教師等による学校教育におけるカウンセリングマインドの必要性を学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第6回教育相談の方法(4)カウンセリングの基礎的な姿勢や技法(受容・傾聴・共感的理解など)を学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第7回教育相談の展開(1)職種や校務分掌に応じた教育相談の目標の立て方や進め方を学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第8回教育相談の展開(2)教育相談の組織的な取り組み(計画の作成や校内体制の整備など)を学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第9回教育相談の具体的展開(1)いじめに関する教育相談について学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第10回教育相談の具体的展開(2)不登校に関する教育相談について学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第11回教育相談の具体的展開(3)虐待に関する教育相談について学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第12回教育相談の具体的展開(4)非行に関する教育相談について学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第13回教育相談の具体的展開(5)発達障害を含む思春期の精神保健に関する教育相談について学ぶ
性的マイノリティの問題に関する教育相談について学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第14回教育相談と協働教育相談における地域の医療・福祉・心理等の専門機関との連携について学ぶ
【事前学習】2時間
扱う項目・事項について予習しておくこと
【事後学習】2時間
学んだ内容について復習しておくこと
第15回確認試験と解説授業を通して学んだことの確認試験(60分)および解説を(30分)行う
【事前学習】2時間
これまで扱ったすべての項目・事項について復習しておくこと
【事後学習】2時間
本授業で学んだすべての内容について復習し上級学年における教職課程の学びに発展的につなげること
授業形式 主な授業方法は講義であるが、適宜ティーチャー・アズ・ファシリテーターとして振る舞い、主体的対話的で深い学びを学生諸君にうながす。また、視聴覚教材の積極的活用を行う。
質問等のフィードバックは原則として翌週の講義で行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
40% 30% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 この科目に限らず不正(カンニング等)を行った者には単位を認定しない。本科目が教職科目すなわち先生を目指す人の科目であることを心に刻んでおくこと。
テキスト 文部科学省『生徒指導提要』,教育図書,2010年,337円(税抜).
※第5章を使用する。
※ハンドアウトのプリントも使用する。
参考文献 授業時に指示する。
オフィスアワー(授業相談) 授業時に指示する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ ・テキストの該当部分(第5章)にひととおり目を通しておくこと。
・『レインマン』、『17歳のカルテ』、『ビューティフル・マインド』などの映画を観ることをおすすめする。それぞれ、発達障害(自閉症)、パーソナリティ障害、統合失調症がえがかれている。
・繰り返すが、絶対に不正行為をしないこと。その心構えも重要な事前準備である。教職の中心に善悪のけじめを教えることがあることを忘れないこと。また、教職をこころざす限り基本的に損得よりも善悪が行動規範となることも忘れないこと。
参考URL 1 http://www.mext.go.jp/