講義名 日本経済論Ⅰ ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月6
単位数 2

担当教員
氏名
河越 正明

学習目標(到達目標) 学生は、日本経済に関する実証分析に関するいくつかのトピックについて、どのような分析が行われているかを理解し、自分なりに論じられるようになる。
授業概要(教育目的) 日本経済に関していくつかのトピックを取り上げ、各トピックについて代表的な理論・実証分析を数編精読し、理論の実証分析への応用の仕方、データの扱い方などを学生に身につけてもらうことを目的とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス講義の内容, 評価の形式, 履修上の注意点について解説。
【事前学習】2時間
EconLinkから資料をダウンロードし, よく読んでおくこと。
【事後学習】2時間
今後取り上げるトピックの現時点の理解度を自己点検する。
第2回日本経済と経済統計SNAを中心に復習しつつ, 実際のデータで日本経済の全体像を捉える。
【事前学習】2時間
小峰・村田(以下, KM)第1章などにより, SNAを復習しておく。
【事後学習】2時間
内閣府のHPから取った実際のデータを用いて, 授業で行った計算などを実際に行ってみる。
第3回経済成長(1)成長理論を説明しつつ, 実際のデータから日本経済の成長の軌跡をたどる。
【事前学習】2時間
KM第2章などにより、成長理論の関連部分を復習する。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第4回経済成長(2)成長会計及び発展会計を理解し, 日本経済への含意を考える。
【事前学習】2時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第5回経済成長(3)いわゆる長期停滞論について議論し, 日本経済への含意を考える。
【事前学習】2時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第6回長期デフレと金融政策(1)日本の金融政策の推移を理解し, 長期デフレとの関係を考察する。
【事前学習】2時間
KM第11章など、金融政策関連の部分を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第7回長期デフレと金融政策(2)期待形成や中央銀行の独立性などを考察する。
【事前学習】2時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第8回長期デフレと金融政策(3)銀行部門の低収益性など金融緩和長期化の弊害を考察する。
【事前学習】2時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第9回人手不足と労働市場の構造変化(1)労働市場の構造変化を視野に入れつつ人手不足について考察する。
【事前学習】2時間
KM第4章など労働市場関連部分を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第10回人手不足と労働市場の構造変化(2)人手不足がなぜ賃金の上昇につながらないのか, 考察する。
【事前学習】2時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第11回人手不足と労働市場の構造変化(3)春闘など賃金交渉を視野に入れて考察する。
【事前学習】2時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第12回企業行動の変化(1)高い利益水準にも関わらず, 積極的な企業活動がみられなかった状況を考察する。
【事前学習】2時間
KM第5, 7, 8章の関連部分を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第13回企業行動の変化(2)日本企業の設備投資動向, グローバル化などを考察する。
【事前学習】2時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第14回企業行動の変化(3)日本企業の研究開発投資の動向を考察し, イノベーションの方向性を探る。
【事前学習】2時間
前回講義中に指示した文献を読む。
【事後学習】2時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
第15回復習これまでの講義を振り返って、理解の不十分な点を補強するとともに、今後の有望な研究の方向性を議論する。
【事前学習】1時間
これまでの講義で使用した文献などを見直す。
【事後学習】1時間
実際のデータを用いて, 授業の議論を再検討する。
授業形式 講義を各トピックの導入部分で行う以外は、学生の発表を中心にしますので、参加者は発表の準備が必要です。また、参加者は各トピックで、自らデータを解析して理解することが求められます。授業の進め方は、参加者の人数などに応じて変更します。

レポートでは、自分の選んだテーマで簡単な実証分析をしてもらいます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 授業への
参画度
その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 レポートの評価が50%、授業での発表及び他の学生の発表での議論などで50%とします。
テキスト 特にありませんが、必要な文献を授業で指示します。
参考文献 小峰隆夫・村田啓子, 『最新|日本経済入門 第5版』, 日本評論社, 2016年, 2,500円(税抜).
オフィスアワー(授業相談) 金曜日15~16時に相談・質問を研究室(8号館3-22)で受けます。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ この授業が受講生の皆さんの研究テーマを見つける一助となることを希望します。